今回もレジストリを設定し直してパホーマンスアップを図りたいと思います。

=注意=
1.最低限レジストリを理解してから実行してください(バックアップ・書き換え・新規作成を各作業を伴います)
2.これから紹介する設定値は、私のPCの話です。メモリー量、HDD、その他のPC環境によって大きく違います。
  又、最終的にはbbLeanの導入を考えての設定です。皆さんのPC環境に合わないかもしれません。
3.レジストリを設定する場合、レジストリの名前でインターネット検索し、よく理解したうえで設定してください。最悪Windowsが立ち上がらなくなります。
4.お決まりですが自己責任で、お願いします。
5.下記、設定値はすべて『16進数』で書きます。16進数でない場合『10進数』と注意書きします。



=本題=

①アイコンキャッシュサイズ
 *アイコンキャッシュサイズを変える事により、パホーマンスが上がります
 *既定値は500です
 *設定値を[200]としますが、アイコンの描画速度が遅い場合数値を上げていきます

HKEY_LOCAL_MACHINE→Software→Microsoft→Windows→CurrentVersion→Explorer

右ペイン→[Max Cached Icons]→[右クリック]→[修正]→値のデータに[200]→[OK]→[F5]→[再起動



②メニューの表示速度
 *既定値は、400ミリ秒です
 *この設定を[0]にすると、不具合の出る可能性があります

HKEY_CURRENT_USER→Control Panel→Desktop

右ペイン→[MenuShowDelay]→値のデータに[10]→[OK]→[F5]→[再起動



③追加のワーカースレッド数
 *この設定はPC環境により変わります。PCの最適値を探って(実験して)下さい
 *下記設定値、は私のPCの場合です
 *既定値は両方とも0です

HKEY_LOCAL_MACHINE→SYSTEM→CurrentControlSet→Control→Session Manager→Executive

右ペイン→[AdditionalCriticalWorkerThreads]→[右クリック]→[修正]→値のデータに[5]→[OK]

右ペイン→[AdditionalDelayedWorkerThreads]→[右クリック]→[修正]→値のデータに[3]→[OK]→[F5]→[再起動

-説明-
Windowsは起動するときに、カーネルデバイスドライバ等が使用するワーカースレッドのプールを作成します。

もし何らかのタスクが行われる場合には、それらにワーカースレッドが割り当てられます。

もし、あまりにもたくさんのワーカースレッドがプールされていると、それは不必要にシステムリソースを消費することになります。

逆に、プールされているワーカースレッドが不十分だと、タスクが効率よく処理されません。

そこで、ワーカースレッドの値を変更して、パフォーマンスの向上を図ろうというのがこの設定の意図です。



④マスターファイルテーブル領域の大きさ
 *この設定値を変更する事によりフラグメンテーション(断片化)を予防できます
 *この設定はPC環境によって違います(詳細は下記説明を参照)
 *既定値は1です

HKEY_LOCAL_MACHINE→SYSTEM→CurrentControlSet→Control→FileSystem

右ペイン→[NtfsMftZoneReservation]→[修正]→値のデータに[3]→[OK]→[F5]→[再起動

-説明-
マスターファイルテーブルにはすべてのファイルやフォルダの情報が入ってますが、この領域が一杯になっている状態で、新たなファイルを作ると、ハードディスクの飛び飛びの場所に新たなマスターファイル領域が作成されてしまいます。

このように、飛び飛びのマスターファイルテーブル領域では、ファイルの情報にアクセスするときの速度が遅くなってしまいます。

そこで、マスターファイルテーブル領域を大きくして、ハードディスク内のなるべく連続した場所に作られるようにしようというのがこの設定の意図です。

ファイルサイズが小さいが大量のファイルをハードディスク上に作成することが多いユーザーは「4」を、それほどでもない場合は「3」か「2」を選択するといいでしょう

このサイズは、途中から小さくしても、それまで使っていた領域はそのまま使われます。



⑤使用していないDLLを解放する
 *⑥と合わせて設定して下さい
 *詳細は説明を参照

HKEY_LOCAL_MACHINE→SOFTWARE→Microsoft→Windows→CurrentVersion→Explorer

ペイン→[Explorer]→[右クリック]→[新規]→[DWORD値]→新しい値 #1に[AlwaysUnloadDLL]入力

右ペイン→[AlwaysUnloadDLL]→[右クリック]→[修正]→値のデータに[1]→[OK]→[F5]→[再起動

-説明-
DLLファイルは通常、アプリケーションを終了しても、しばらくの間メモリーに常駐します。様々なアプリで利用されるため、このような仕様になっています。しかし、たくさんのDLLファイルがメモリーに常駐すると、メモリーをムダに消費して、Windowsが鈍くなる原因にもなります。そこで、アプリケーションが終了すると同時に、使用していたDLLファイルをメモリーから削除する設定にします。Windowsの速度アップにもつながります。
ただし、DLLファイルをその都度ロードすることになるので、プログラムの起動が若干遅くなる場合もあります。



⑥カレントフォルダのDLLを優先して使用する
*既定値は[1]NOです
HKEY_LOCAL_MACHINE→SYSTEM→CurrentControlSet→Control→Session Manager

右ペイン→[SafeDllSearchMode]→[右クリック]→[修正]→値のデータに[0]→[OK]→[F5]→[再起動

-説明-
プログラムの中には、実行するためにDLLファイルを使用するものがありますが、このDLLファイルはどこから探してくるかというと、XPの場合は、System32フォルダ→Systemフォルダ→Windowsフォルダ→カレントフォルダ(プログラムがあるフォルダ)、という順番になっています。

しかし、プログラムと一緒にDLLファイルが配布されている場合などは、他のフォルダに同名のDLLファイルがあると、そちらが優先されてしまい不都合を生じるおそれがあります。

そこで、この設定をすることでプログラムがインストールされているフォルダのDLLが優先して使用されます。




さて今回はこれで終了です

PerformanceTestを使用してここでの"ベストパホーマンス"を出しましょう

では


=本日のONE POINT LESSON=

今回はIMEの設定で少しお話した"マウス"のトラブルについてお話します

 <対策1>
  第五回1/2で紹介したIME Watcher for Windows XPを導入し各設定をする
<対策2>
  サービス"Wireless Zero Configuration"を無効にする(第五回2/2参照)
<対策3>
  マウスバッファサイズの調整
  *既定値は[100]『10進数』です
  *設定は少しずつ行い最適値を探してください

  HKEY_LOCAL_MACHINE→SYSTEM→CurrentControlSet→Services→i8042prt→Parameters

  右ペイン→[MouseDataQueueSize]→[右クリック]→[修正]→値のデータに[150](10進数)→[OK]→[F5]→[再起動


では又次回お会いしましょう


Error110


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コメント
 
 
 
ちょっとRenewal (Error110)
2004-12-22 20:08:18
見難かったので手直ししました
 
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