量子論(量子力学)では、粒子と波の二重性や確率波など、相対論以上にこれまでの常識を覆す理論が展開されました。
確率と認識、実在に関する「コペンハーゲン解釈」は、自然科学だけでなく哲学や宗教の分野にも大きな影響を与えました。
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量子論では、光子などの素粒子は波動と粒子の二重性を同時にもつ存在とする。
光子が粒子か波動かについては、長い論争の歴史がある。光子の波動性についてはマクスウェルの電磁波論の影響が大きいが、これはについては先に「補②」などで考えており… . . . 本文を読む
ファラディの発見した電磁誘導現象は、電場と磁場との相互関係を示すものではなく、自由電子と磁場との相互関係を示すものであろう。
自由電子は、スピンをもつ素粒子であり、このスピンと磁場との相互作用でもある。
相互作用によって動きだした自由電子によって電流が流れ、その電子の周囲には電場がみられるということであり、直接電場が作られるわけではない。 . . . 本文を読む
少し前から、ホーキング・ムロディナウ共著、佐藤勝彦訳『ホーキング、宇宙と人間を語る』(エクスナレッジ、2011年1月刊)を読んでいます。
原題はThe Grando Designであり、2010年9月に欧米で出版されました。
私は、英語もほとんど駄目なので、邦訳で読ませていただきました。以下の考察も、邦訳から得た知識によるものです。
なお、グランドデザインとは、宇宙の偉大な設計図といった . . . 本文を読む
1986年から90年ころにかけて考えた旧稿では、まずアインシュタイン特殊相対論の主張する光速度の不変性、及びそれに伴う時間概念の変更、四次元概念の新設などへの疑問をまとめた。
本稿は、光速度の不変性について、旧稿をまとめた後、1998年ころに再度まとめたものであり、特殊相対論に対する、稚拙ではあるかもしれないが素朴で常識的な疑問である。
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私は、このプログとある程度連動させてツイッターもしています。
「物理学と自然認識 @shizenninshiki 」というタイトルです。
そのツイッターで、最近、以下のような記事をみつけました。
「物理に関していろいろな疑問があるのは分かるけど、自分のような素人同然な人間が自説を唱えるのはヤッパリやってはいけない。 … 物理の健全な育成に阻害要因になります。よい子のためにな . . . 本文を読む
この世界、この宇宙は、誰が、何のために造ったのでしょうか。
ほとんどの事象には、原因と結果があります。
よほど単純はものでない限り、それは誰かが造らないと存在しないはずです。
この世界も、誰かが造ったので存在するということのはずですよね。
でも、誰が造ったのでしょうか。
宗教家はだいたい、それぞれ自分が信じている宗教の主神が造ったと考えているようです。
我々東洋人には、多神教 . . . 本文を読む
パラドクス(paradox)とは論理的矛盾のことであり、正しそうに見える推論から受け入れがたい結論が得られることです。
双子のパラドクスとは、いうなれば相対性理論(特に特殊相対性理論)のパラドクスと同義に近い問題ですので、これは私にとって、受け入れがたい相対論について考えてみることでもあるわけです。
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