Mo.の事件簿 A diary of Mo’s trips

事件簿などという大層なタイトルだが、実は単なる旅行記です。

6.人生初の花粉症。

2012-06-09 | フランス/France:2012
中心部のメインの見どころをさらっと通り抜けて、まずは聖ベネゼ橋へ。
ここは「アヴィニョンの橋の上で」という歌の舞台。メロディを聴けば大抵の人は知ってます。
橋の~上で~踊るよ♪踊るよ♪というアレ。





Saint Benezet Bridge.

ここは入場料を払って橋の上に行くんだけど、入場料を払った後にある中庭がすごく良かった。





The space at foot of the bridge.











この光の加減がねー……素敵だった。ずっとここにいたいと思ったくらい。
しばらく座っていた。まあでもいつまでも座り続けているわけにもいかないので。












I was singing "Sur le pont d'Avignon" in Japanese.



しかしこの橋は途中で途切れている。対岸まで届いていない。
もちろん出来た当時はちゃんと渡れたんだけど、のちに壊れたそうです。








Rhone river.Strong wind.

橋の上で川風に吹かれるのも旅情をかきたてる。
プラハのカレル橋しかり、ヴェネツィアの運河しかり、フィレンツェのヴェッキオ橋しかり。
だがこの日のアヴィニョンは風がものすごく強く、写真で見るといい感じですが、
はっきり言って、長い間橋の上にいられるものではない。早々に退散。



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12時ちょうどくらいに時計台広場まで戻り、昼食の場所を物色する。
もちろんレストランは山ほどある。外国のレストランは、だいたいのところが
値段がわかるメニューを店の外に貼りだしている。日本と比べて、それは大変ありがたい点。
しかし何しろフランス語が読めない。

観光地だし、もう少し英語メニューがあるもんだろうと期待していたのだけれど、
意外にどこもフランス語オンリーで……
「メニューがわからなくても、注文すれば何か出て来るさ」という心づもりでいたのだが、
やっぱり何を食べることになるのかわからない状態だと、
ここにしよう!という踏ん切りがつかないのですな。

結局、メニューに写真を載せている数少ないレストランの前で、「ああ、これならわかる」と
メニューに見入っていたところ、店の人が声をかけてきたのでそこにしました。
「これ何?」「アヒルよ」……ほう。アヒルか。日本ではあまりない食材だなあ。






Dish of duck.duck meet is not popular in Japan.




鶏肉と牛肉の中間くらいの感じ。味付けが実に普通で、特に主張しているスパイスなどもなく、
ごく安心して食べられる。肌色のソースもかかっているけど、何のソースかはわからない。
美味しくいただきました。

美味しくいただいたのはいいのだが、前述した通り、この日はとても風が強かった。
そしてアヴィニョン近辺では、何かはわからないが、植物の綿毛様のものが盛んに飛んでいる。
雰囲気的には柳絮のごときもの。
聖ベネゼ橋あたりからすでに鼻がぐずぐず言っており、食事中はずっとムズムズしっぱなし。
いかん。こんなところで人生初の花粉症か!?

加えて、風に舞い上がる砂ぼこり。……周りを見回すと、こんな中で外で食事をしているのは、
アホウな観光客ばかりっぽい。テーブルの上にも見る間に砂ぼこりが溜まっていく。

そう、わたしが美味しくいただいたのは、実はアヒル肉とアヴィニョンの砂ぼこりでした。


――ところでその日の夜、この疑似花粉症の顛末を家へのメールに書いて遣ったところ、
返信されてきたのが「花粉症を日本へ持って帰って来ないで下さい」という母からのメールだった。
おい。この苦労に対してソレかい。しかも花粉症って別に伝染せえへんやんか。










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