Mo.の事件簿 A diary of Mo’s trips

事件簿などという大層なタイトルだが、実は単なる旅行記です。

27.台湾は。

2014-04-28 | 台湾/Taiwan:2013
まず言いたいことは、
――ダラダラと書きすぎや、今回の台湾編。という自分つっこみ。

何しろダラダラとした旅行だったもので、特に思うことも特別な出来事もなく。
全編これぼーっとしているので、……題材の取捨選択が出来なかったんですよね。
これは、台湾が日本に(文化的に)近く、それほど目新しさを感じなかったことが関係しているだろうし、
……あと主体(つまりはわたし)の主体性のなさだろうと思う。
ここ!という力のいれどころがなかった。

ぼーっと行く旅行もいいけど、出来ればもう少しピリッとしたところも欲しかったですね。
故宮博物院の陶磁器部門だけは若干ピリッとしてたかな?
つくづく、写真が欲しかったのう……。



まあその反省を踏まえて次に台湾に行く時は……とも思うが、
多分再度台湾に行っても、やっぱりぼーっとした旅行になるんじゃないかな。
わたしが「ここに行きたい!」という観光地が急に増えるかというと……
もちろん、知ること即ち愛することですから、もっと台湾についての知識が増えれば
行きたいところも色々あるかと思うのだが、これ以上知識が増えるかなあ。
図書館の本は一渡り見たし、近代史部分はわたしは興味ないし。
風光明媚な場所は、興味がないわけではないけど、アクセスが公共交通機関以外だと
そこまでして行こうという根性もないし。
というわけで、やはり次に台湾に行く時もきっとグダグダな旅行だろう。



今回の旅行で印象に残ったのは、
……まあ印象としては若干薄いと言わざるを得ないが、

1.高雄の蓮池潭
2.マッサージ
3.九フン

あえて言えば、というレベルかも。文句なく印象に残ったところは高雄の蓮池潭くらいですか。

ただ、大変にダラダラとリラックス出来たことは確かなので、また行きたいと思う。
今度はもう少しお茶をしっかり飲んできたい。竹里館の本店にも、そこと同じくらい有名な紫藤蘆にも
今度は行こうと思う。だが、さーっと行ってさーっと帰って来るようだと割高感があるんですよね。
だからといって努めて長くいるというのも……手持ち無沙汰だということもあるし。




そういえばメモ代わりにお茶の味を。実は買って来たお茶で、現時点で飲んでみたのは
まだほとんどない。在庫の順番がまだ来ないのだ。今後数ヶ月かけて飲む(^_^;)。
飲んだら感想を追加する。次回のために。




和昌茶荘の上から2つめか3つめのクラスの東方美人。割安感はあるけれどもまあ普通。リピートなし。

実はホテルのサービスとして置いてあったティーバッグ、天仁茗茶の「原片」シリーズの
ジャスミン茶と凍頂烏龍茶が妙に美味しかった。タダで手に入れて来たわけなので、
そのせいで美味しさ感が倍増しているのかもしれないが。今度行ったら買ってみよう。
値段が安ければ相当お値打ち感がある。

ただ、たしかもう一つホテルのサービスでついていたティーバッグはそうでもなかった。
これも天仁茗茶だった気もするのだが。薄緑のパッケージのジャスミンティー。




――現在のところ飲んだお茶は以上。……もう半年近く経ってるんですけどね。
在庫がそもそもあり過ぎるんだよね。台湾に行く前に買ったお茶もまだ残ってる。
ルピシアの福袋の紅茶もようやく1つ2つ飲んだところだしね。
出来れば台湾でも50gで売ってくれると嬉しい。最低100gだと種類が買えなくて困る。




以上、台湾旅行でした。









そして、先日ピーチ航空さんから「安くするから旅行しない?」というメールが入っていたので、
……再びついうかうかとチケットを買ってしまいました。
今回は6月に3泊4日で関西。候補地は色々あるのだが、現時点で熊野古道が有力です。
わりと関空から遠いので、行った後の交通費がけっこうイタイが……航空チケット自体は
荷物や座席指定料金も入れて、たしか往復11330円。
現在鋭意旅程検討中。


26.帰国。

2014-04-24 | 台湾/Taiwan:2013
さあ、ではそろそろ帰りますよ。




8:45にホテルを出た。この日の朝食は味が今一つだった気がする。なんでだ?

前日にホテル最寄りの空港へのバス停を確認しておいた。実はホテルで教えてくれる場所と、
実際の場所はなんだか違った。散々探してようやく見つかった。
善導寺駅そばのシェラトン・グランデのすぐ西側の道の鎮江街。ごくわかりやすい位置の筈なのだが、
バス停の看板がものすごく地味で気付きにくいので注意。









この位置で撮ってさえ、風景に紛れて全然目立たないが。
ごみ箱の横の、グレイの小さな看板「行政院」と書いてあるのがバス停です。
もう少し目立たせるべきなのでは。


バス停は前日に確認していたので良かったんだけど、バスがしばらく来なくて少し心配した。
30分近く待ったかな。
空港への路線バスは、とてもローカルな感じで、運転手もそのへんのおっちゃんのよう。
空港路線だから、海外から観光客への応対もそれなりに、と思っているとそれは違う。
何か聞いてもあまり根気よく教えてくれたりはしないっぽい。人によるのかもしれないが。


10:10、桃園空港着。
またついつい余裕をかましてしまい、お土産屋さんを見て回っていたところ、
搭乗ゲート集合時間ぎりぎりになってしまった。今回は時間にルーズですよ、Mo.さん。
搭乗ゲート付近にはトイレがなくだいぶ戻る。だが搭乗手続きが遅れており、結果的には問題はなかった。

桃園空港は、一般的なお土産を探すという観点からはとても充実していた気がする。
小物から食べ物まで何でもありそう。
なので、割り切ってここで最終日に全部揃えるというのはありかと思うが、
……割高なんですよね、多分。










日本ハムファイターズの陽岱鋼。
たしか台湾出身?で、テレビのニュースでも何だかの観光大使だかになった
(らしい、台湾語のニュースなのでよくわからん)ようだ。










日本の書籍もけっこう多い。










12:00頃離陸かなあ。

帰り道は気流の関係か、関空までの飛行時間は多分2時間くらい。近いなあ。
関空近辺に住んでる人なら、日帰り……はやらんでもいいけど、1泊2日の台湾旅行なんてのも
アリアリだな!――わたしはせめて3泊4日以上はいたいけど。


とか何とかなごやかな雰囲気で帰国の途についたというのに、
そこでピーチ航空の最大の問題点に遭遇した!

12時に乗って、2時間ですよ。つまりまさに丁度お昼時。
行きの飛行機でキレイに作ってある機内食メニューを見て、帰りには機内食を試みてみようと思っていた。
離陸後しばらくして、回って来たCAに「食事は何があるんですか?」と訊いたら……
(さすがにメニューに載っている全てが用意してあるとは思えなかった。けっこう豊富なんだもの。)

「食事はないです」と一刀両断。
……は?……へ?……ほ?何を仰っていらっしゃる?
「……ないんですか?」相手の言うことが理解出来ない時に鸚鵡返しになるのは人間の習性。
再度「ないです」ときっぱり言われ、一瞬二の句が継げなくなる。

いや、そりゃね、格安航空会社なんだから、そこまで機内食に期待はしていない。
むしろメニューがあまりにも豊富で意外だったくらいだし。
しかしその意外性も、「ないです」の前には形無し。
お昼時ですよ?わたしの席は前から10列目で、前の人が大挙して買った気配もなかったんですよ?
「売り切れました」ではなく「ないです」ですよ?

そもそも最初から積んでないのか。日本発の時だけ積み込むのかなあ。
……しかし「ない」というものを出せというわけにもいかんから、食べられるものは何があるのかと
聞くと、チップスターだって……。
ハラ減ってんだよー。機内食食べる気満々だったんだよー。
仕方ないのでチップスターと抹茶ラテ(←せめて濃度がありそうなものを)で空腹を満たす。
ピーチ航空に乗る時は自力で食糧を準備しましょう。その方が確実。
――で、食事がないなら「お飲み物とお食事は乗務員にお申し付け下さい」とアナウンスするのを止めろ。

むしろ機内食は全く扱わないことにして、その分料金を100円でも200円でも下げてくれる方が
ありがたいぞ。だって一度こんなことがあれば、もう機内食には期待しないよ。
地上で買って持ち込む。空の上に行ってから空きっ腹を抱えるよりまし。
空腹も手伝って、けっこう怒ってました。


15:00(現地時間)関西空港着。


今までのべ5回(片道も1回と数えて)利用したピーチ航空、
荷物出しが超早いというイメージがあったが、今回は珍しく少し遅くて30分位かかった。

……何しろ昼ゴハン抜きなわけですから、オナカ空いたー。
いつもの(?)プロント。いや、2回だけですけどね、実際のところは。







エビとアボカドのパスタ。美味しかった。


今回の乗継は3時間ほどで、実際の待ち時間は2時間弱なので、プロントの後はまた編み物をして
時間をつぶしてました。何しろ台湾仕様の服装のままなので、第2ターミナルから外に出るとサムイ……。






ここまで育ちました。
まあ今回はipadを持っていったせいで、それほど編み物はしなかったな。
やっぱりネット環境があるとついついネットで時間をつぶしてしまう。
旅行の際に、ネットという日常を引きずっていくのはどうなのか……。今後の課題ですな。


18:10、時間通りに離陸。機内での夕飯用に、3個入りの柿の葉寿司とイチゴロール。


19:30、仙台空港着。


19:45、今はもうはるか昔の気がする、出発の朝にちゃんと間に合わせてくれた三英駐車場へ戻る。
駐車場代は1日500円×8日で4000円のところ、
「長期間駐車してくれたから」と500円おまけしてくれる。


20:20。帰着。






25.竹里館。

2014-04-18 | 台湾/Taiwan:2013
故宮博物院から一旦ホテルに戻って休む。最終日の夜なので、ちょっといいレストランに行こう。

竹里館というのは、台湾茶のガイドブックには必ず出てくる有名店。
わたしも中国茶にハマっていた10年前は、ぜひ行ってみたい憧れの茶館だったのだが、
……すでにハマる時期は脱しており、そこまでの熱意はない。
それでも最終日は竹里館で締める予定ではいたのだけど、ふとサイトを見ると、
いつの間にか竹里館の支店が出来ており、こちらは茶葉料理がメインだというじゃないですか!
最終日の夜ご飯に丁度いい。あっさり目的地変更。


18:00頃ホテルを出る。竹里館の最寄の地下鉄は地下鉄新荘線の行天宮駅、
せっかくだから行天宮にも立ちよってみる。まあ方向としては店とは反対方向なんだけど。













なんだかずいぶん熱気があって驚いた。
日本では神社やお寺でそこまで力を入れて拝んでいる人はほぼ見かけないが、
行天宮、少なくてもこの日この時の行天宮は「拝むぞ!」という気合い十分の人が多い。
熱気は見えないが、線香の煙は見える。煙がもうもうと立ち込める。
何かの祈祷なのだろうか、順番待ちの列も相当長い。
「何かお祭りなんですか?」と、よほど聞きたかったのだが、
英語が通じるかどうかを考えるとその勇気がなく。
それほど言葉が通じなくても旅行は出来るけれど、細部の情報はやはりとりっぱぐれますな。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



その後、竹里館。







少しボケたが店内の写真。空いていて、2、3組いる客も静かに談笑する人々。雰囲気のいい店。
ちゃんとしたレストランに一人で入るのは若干気後れするものだが、ここは居心地が良かった。

とはいえ、やはり一人だと手持ち無沙汰なので、出てくる料理をついついバシャバシャ撮ってしまう。
まあ撮りたくなるくらいに手をかけた料理だった。盛り付けが若干フレンチ風。
茶餐コースというコースメニュー。700元。サービス料を入れて、2700円くらいですか。












前菜。一番右がカモ肉のローストで、真ん中がオレンジとキウイ、一番左がきゅうりにレタスの葉を
植えた(?)ものなんだけど、このきゅうりがお気に入り♪カワイイ。








エビと龍仁茶葉の炒め物。龍仁茶は中国本土の緑茶。
中国茶に凝っていた頃は家でも1回か2回やってみたことがあったな。
そんなに奇天烈な味ではなく、茶葉も野菜と捉えるなら、ごく普通の炒め物。薄い塩味で悪くない。







烏龍茶で燻製した鱈と、白茶葉と鶏肉のチコリ包み。
みんな薄味で繊細で、店の雰囲気と器がきれいなので味も数割方良く感じる。鱈美味かった。
ウェイトレスの人は、一瞬浅香光代を思わせる風貌の人だが、だいたい日本語が話せ、
こちらが一人のせいか適度にかまってくれて居心地が良かった。色々教えてもらった。
あ、左上の飲み物は花酢というらしい。お茶風味。飲むと胃腸の調子が良くなる。








冬瓜の蒸し物。「これサービス」と言われたので「なんで?」と訊いたら、
「没有(問題ない)。初めましての挨拶ね~」と。
醤油味かね?少し味が濃かった。







 

メイン料理である雲南紅茶風のスペアリブ。濃厚な味のスペアリブにパリパリにした紅茶葉が載っている。
散々食べた後だけに少ししつこい。
付け合せのオクラの切り方が可愛かった。黄色のものは柚子の刻んだのかな?と思ったが、
なんか歯ごたえがしゃきしゃきしているので訊いてみたところ、ジャガイモだそうだ。
フルーツ味のジャガイモですよ!
その上の赤いのも、味はフルーツなんだけど実は人参。すごいびっくり。

いかにもつけたしっぽく写ってしまったが、左上のゴボウご飯が大変美味しかった。
一口食べて「旨!」。ほんのり甘くてぱくぱく食べた。

とても気に入ったので、帰国後、再現してみた。
ゴボウをささがきにして、醤油と砂糖とお酒、薄味の甘辛で煮て、茶葉も合わせて
中国茶で炊いたおこわと炒める。
味が足りなかったら煮汁か醤油を少し加えてもいいと思うけど、いわゆるチャーハンほど
味がしっかりついている必要はない気がする。わたしはその時一緒に、紅茶豚も作ったので、
その煮汁をゴボウの煮汁に転用した。のでさらに美味しさが増したのだと思う。
おこわが若干柔らかくなりすぎたという点以外は、珍しくよく出来た。再現度80%。
一度しか作ってないが。







その後、「これもサービス」といって、牛肉のスープが出てくる。え?また?
中には牛肉と冬瓜と茶葉。肉は骨まで食べられる柔らかさ。


二品もサービスの品がつくというのはギモンだったのだが、そもそもこの店に行くきっかけになった
サイトを後で確認したところ、そのサイトのメニューには、サービスと言って出して来た二品も
含まれてました。(メニュー自体は若干違ったけど、品数としては同じ。)
んー、サービスと言わずに、最初からメニューに載せていた方が若干好印象かもしれないなあ。
今は全世界的にクチコミが発達しているんだから。

二品増えたので、すごくオナカいっぱい。小食の人なら入らないと思う。ので、
やはりサービス二品は微妙。







宮廷菓子とお茶。
見た目よりお菓子はすごく小さい。でもオナカいっぱいで入らなかったからこの大きさで良かった。
そして!このお茶が美味しかった!
さすが本店が茶館だけある。香りが良くてねー。トリップしていた。
お湯はお代わり自由なので何杯も飲んだ。蓋碗で飲んで3杯は余裕。

聞いてみると金萱茶だというので、そこで売っていたものを帰りに買ってきてみた。
30gだか50gで350元なので、実は日本並み。物価の安い台湾では割高な感じ。
まあその値段であのお茶ならば、特に高いことはないのだが、お店で出しているものと
茶葉として売っているものが同じものかどうかははっきりしないんですよ。
順番が来なくてまだ飲んでない。多分飲むまであと数ヶ月はかかると思う。
お茶も生鮮食品なので、さっさと飲んだ方がいいんですけどねえ。











◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



満腹でホテルまで帰る。







何度かお世話になった、ホテル最寄地下鉄駅激近のスーパーマーケット。ここは便利だったなあ。
小さ目なので、そこまで色々揃うわけではないが、やはりすぐそばにスーパーマーケットがあるのは
何かとアリガタイ。ちなみにコンビニは、今回の旅行でそれほど入らなかった気はするが、
やはり近くにあります。





24.故宮博物院 その2。

2014-04-14 | 台湾/Taiwan:2013
しかしここに行って良かった!と思わせてくれたのは陶磁器類!

ものすごく良かった!!目を奪われた!眼福。
……だが身悶えするほど残念なのは、写真が全然撮れなかったこと!
日本でもほとんどそうだから、他人のことは全然言えないんだけど、
ここが写真撮影禁止というのは地獄だった。責任者出て来い、おんどりゃあ!というレベルでキレ気味。
写真撮影を許可して下さい!!!

だってさぁ。
写真さえもなかったら、何を見てどれだけ感動しようと、思い出すよすががないんだよ。
そんなに感動したものなら覚えているに違いない、というのは記憶力のいい人の言うことで、
普通は忘れます。生涯にたった一つしかない感動したもの、というのなら覚えてもいられるだろうが、
生涯で感動のある美しいものには、100や200、出会うでしょう?
それを全て覚えていることなんて出来ない。

写真が撮れないならせめて、と思ってカタログはないかと探すでしょ?
でも故宮の収蔵品は膨大なので、どうしてもダイジェスト版になるでしょ?
そうすると、わたしがこれ!と思った作品が入ってない。これの写真が欲しいのよ!!

カタログがない場合、収蔵品の絵はがきで辛くも命拾いをするケースも多々あるのだが、
……一体どうして台湾では写真が(写真ハガキが)あれほど存在感ないんでしょうね?
世界中、どこの観光地へ行っても観光絵はがきは必ず見かけたものだが、
台湾ではめったに見ないの。それは外の屋台でもそうだし、……ここのミュージアムショップでもそう。
あるだろう、ここには!なんなら壁の一面を全部使って絵はがきを売ってもいいくらいの収蔵品が!
なのに、申し訳程度に十数枚の絵ハガキを置いているだけ。
相当売れるのになあ、絵ハガキを置いたら。


努力して、これというもののタイトルと、感想だけは控えて来た。
……ああ、でももう思い出せないものもあるわ。


定窯 印花孔雀牡丹折治盤。
乳白色の小さ目の皿で、線による総模様とその繊細な凹凸が大変美しい。
縁の濃い茶色の縁取りが白を引き締めている。陶磁器の室に行った時、最初に目に入った物で、
あっという間に陶磁器の世界に引き込まれた。このコーナーには同工の作品が集められており、
全体的に皆好みだったが、一番好きだったのはこれ。


紛彩幡桃天球瓶。
たしか白地に桃の絵が描いてある徳利型の花瓶。わりとスタンダードで、良く見るデザインだけれども、
絵付けがしっかりしている。


紅釉尊広口瓶紅濃淡。
首が長い花瓶。だが一抱えほどもあるけっこう巨大なものなので、一体何に使うべきものなのか不思議。
花瓶にしては大きすぎるかと……。
首は少し太すぎるのかもしれないが、胴体の丸みがとても気持ちいい。
濃い桃色の色つけが価値。こっくりとした紅色。ドラゴンフルーツの紅。


天藍釉倍花花卉紋瓶。
細口の、普通の大きさの花瓶。青色が美しい。見事な空の色。


琺瑯彩青山水把壺。
小さなティーポット。ぎっしりと描かれたデザイン。蓋の花の絵は、七宝の並河靖之並みに精緻。


甜白蓮花紋梅瓶。
真珠のような白い肌の凄味。肩の丸みの美しさ。……と書いてはあるが、もう物は思い浮かんでこない。



いや、他にももっともっとあったのだ。いいと思うものは。
しかしタイトルだけでも写し取るのが大変に苦労だし、どうせタイトルを写すのなら
時代も書いとかないとしょうがないし、タイトル漢字で難しいし、
しかも文字だけで何を覚えていられるのか。
最初の数個でギブアップした。ああ、残念だ残念だ。こんなん、実物と説明板をデジタルカメラで
がしゃがしゃ撮ってきたら一発なのに!


黒い天目茶碗にもいいのがあったなー。
藍色のコーヒーカップも色が素晴らしかった。
超有名な水仙盆(「汝窯 青磁無紋水仙盆」)は、行く前から気になっており、
感動する気満々で行ったのだが、実は大きさが予想よりずっと小さくて肩すかし。
大きいから感動するというものでもないが、電話帳2冊重ねたくらいの大きさを想像していって、
小さ目タッパ―くらいの大きさだとやはりあまり迫力は感じられない。


そして故宮博物館と言えばコレ!という翡翠彫刻、白菜と豚の角煮ですが、
……混んでいたので見てきませんでした。
まさかあんなもんに人が並ぶとは思いませんよ!でも午後になって人が増えると、
その部屋には列ができ始めて……並んでまで見たいもんと違う。
白菜と角煮は、この後行くミュージアムショップに(プラスティック製のものが)山ほどあったし……


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


途中、お昼を故宮博物院3階の「三希堂」で食べました。
ここは1階にある軽食「シェンジューフー」よりも落ち着いており「故宮晶華」の高級中華よりもお安く、
丁度いいですね。雰囲気も良かったよ。思ったよりずっと広くて、食事時だから混んでいるかもと
思って行ったが、難なく座れた。

店内はオシャレな感じ。写真を撮って来たかったんだけど、「写真撮っていいですか?」と聞いたら、
駄目と言われたっぽかったのでやめといた。多分博物館内は撮影禁止と言われたんじゃないかと思うけど。
店内は撮っても良かったんじゃないかなー。
なので、店内はもちろん、食べたものの写真もありません。

ここではお手軽なセットメニューがあり、ちまきと魚丸スープとデザートの茶ゼリーがついて
180元。630円ですか。お腹が空いてがっつり食べたい人には足りないと思うが、
軽く済ませたい人には丁度いい量。その他にもたしかメニューは豊富だった気がするし、
値段も雰囲気や場所にしては高くないのでお薦めです。



その後、ミュージアムショップで……多分1時間くらいアレコレ悩んでうろうろしていた。
買い物が苦手なので、同じところをずーっとずーっとずーっと回ってそれでも決まらない。
色々な小物がありすぎて、見ている分には楽しいが、その中で何かを選ぶのは技術がないわたしには困難。
なかなか疲れました。



15:00、故宮博物院を出る。
そういえば庭園もいいそうなので、ちょっと見ようかと思っていたのだが……
出る時はすっかり忘れてましたな。



23.故宮博物院 その1。

2014-04-09 | 台湾/Taiwan:2013
そもそも、台湾に来た最大の目的は故宮博物院なのだが、てきとーに回っているうちに
最終日になってしまった。まあ最後の締めをゴーカに、という意味ではいいのか。それで。


のんびりと、9:40にホテルを出て。
故宮博物院の最寄駅は地下鉄の士林駅です。前日行った士林夜市は近くなんだけど、
士林夜市の最寄駅といったらそのひとつ前の剣潭駅。ヤヤコシイね。
でもぶらぶら見ながら歩くつもりなら、士林駅から士林夜市もそう遠くはありません。


士林駅から故宮博物院はバスで行く。
もっとがっつり案内板があるかと思ったらそうでもないから、バスの案内板をちゃんと見て吉。













バス停は駅から少し先。Cのバス停に行って、304番、紅30、815番とかで行けるんだよ。

で、バス停まで行ったとたんにそのバスが来たから慌てて乗ったところ、
乗ってから気づいたが、「もしかして逆方向では?」
台湾は日本と違い右側通行だから時々方向感覚が狂う。車内の路線図を見ると、やっぱり間違ったっぽい?
次のバス停が逆方向に向かっているバス停だったような?
泡を食って、隣に座ってた人に聞く。

英語で話しかけたんだけど日本語が返って来てびっくり。
日本人でした。やっぱりアジア人は区別がつかない。
バスは正しい方向行きのものに乗っているらしい。その後、少し話をして、
「もしかして東北の方ですか?」と言われた。お父さんが福島出身で、わたしの話し方は
そのイントネーションを彷彿とさせるらしい。

最近は日本人の観光客が増えた、と言っていた。
まあわたしが来るくらいだからムべなるかな、ですが。多分、近年は韓国や中国には何となく
行きにくくなって、その層が台湾に行くんだよね。



※※※※※※※※※※※※



そして故宮博物院。













故宮博物院は、デカイデカイと聞いていたわりには小さかったのでびっくりした。
その成立経緯上、そこまで大量の収蔵品ではなかろうとは思っていたが……でも元々の清王朝の財宝が
想像を絶するくらい膨大なんでしょ?そしたら、そこから持って来た上物の数だって相当になるはず。

と思っていたので、……うーん、国立博物館より小さいよね?
実は国立博物館には数十年前に1回?2回?しか行ったことないのであまりわからないのだが。
仙台市博物館の4倍くらい?まあ多めに見ても6倍。わたしの想像していた3分の1くらいの大きさだった。

それに伴って収蔵品も想像よりだいぶ少なめ……
V&Aとかルーブルまではいかなくても、オルセーとか大英博物館に近い広さまでイメージしてたからね。
多分一日いても見切れないから、陶器と仏像、時間があったら工芸を見ようと予定していた。

そしたらさー。仏像関係はほんとに少なかったね!ほんと一部屋二部屋だけ。
そんなにインパクトのあるものもなく。北京の故宮からの選りすぐりの逸品なら、
もう少し「おおっ」というものを期待したのだが。
まあちっちゃいのしか持ち出せなかったというのは聞いたことあるから、大きさは仕方ないが。

工芸は、たしかにもうちょっと力を入れて見ても良かったけれどね。
でも「清 象牙鏤彫提食盒」はじっと見た。……今は記憶が薄れているけれど、これはすごかったよ!
薄皮一枚の奇跡。象牙で出来たレース。精緻な仕事は日本人の専売特許だと思っていたが、
中国にもここまで出来る職人がいたんだなあ。
よくもまあ、壊さずにここまで運んで来たよ。退却時の混乱の中。

清朝皇室文物も、なかなか良かったけどその域をそうは出ないかもなあ。
もっと知識があってじっくり見れば面白いんだろうがなあ。
やっぱり文物となると実際の物体と同じくらい、その来歴、エピソードが重要になってくるから、
知識がないと真髄はわからないんだろう。

古代銅器類がかなり面白かった印象が……。いや、でももう記憶は薄れている。

1Fの左側で現代アートのエキシビをやっていた。
どんなんだったか、というとこれがまた思い出せない感じ。なんかお遊び系で、ギラギラやってましたよ。
何しろこっちは説明文が読めないので(そして現代アートはコンセプト抜くと骨なしなので)
多少面白みを感じつつ、やはり現代アート嫌いの血は乗り越えられず。




故宮博物院、次に続く。




22.士林夜市。

2014-04-03 | 台湾/Taiwan:2013
夕方になってからモソモソとホテルから繰り出す。地下鉄に乗って士林夜市へ。

多分台北の一番大きい夜市なんだろうし、観光客にも行きやすく、すごく混んでるだろうと思ったのだが、
早いうちに出たせいかそれほどでもなく。
地下鉄を降りた人に着いて行けばわかるだろうと
特に場所について考えてなかったが、一瞬人の流れを見失った。
道路ぞいの屋台がまだ開いてなかったんですよね。


士林マーケット、という建物が中心にある。












ここの地上階は雑貨の屋台、地下が飲食店の屋台。

まあたしかに広いんですけど、広い広いと言われて想像してたのよりはそうでもない。
食べる物を決めるために歩いていたら、地下を3周くらいしてしまった。

いろんなものがあってテンションが上がるかと思いきや、そんなんでもないんだよなー。
わたしはあまり食べ物でテンションが上がらないタイプかも。
いや、朝食バイキングではテンション上がるしなー。屋台飯はその見てくれが今一つということなのか。


この中で、牛肉麺を食べました。
お店の一画に座って食べる。










80元。(280円)

量が日本のラーメンの半分強くらい。もっとも、丸々一杯のラーメンを食べた後では
他の屋台の食べ歩きも出来ないんだから、この量は正解。色々なものをちょっとずつ。
ちなみに牛肉麺の味は、スープはいいのだが麺がいまいちだった気がする。







大餅包小餅。35元?

手前の、茶色の揚げパイみたいなものを白い皮で包むという……
なんでその組み合わせ?小麦粉on小麦粉?と思うんだけど、けっこう美味しかった。
ソースで味をつけるらしく、十数種類選べた。チョコレートとかピーナツとか。
ノリはクレープと思えばいいかも。クレープよりお腹にたまるが。







胡椒餅。35元?

胡椒餅と書いてあったが、実体に即して言えば、叉焼パンという方がわかりやすい。
パンの中にチャーシューが入っている。
それだけなら美味しそうなのだが、一緒に入っている高菜かなんかの味が邪魔で今一つ。


餅2種類は、屋台街をぶらぶらしながらちょっとずつ食べ、最終的には胡椒餅の方は
1時間くらいかけてその場所で食べ終わるんだけど、大餅包小餅の方は半分ほど残し、
翌日故宮博物館の前で食べようとしたら落っことして食べられなかったといういわくつき。
むー。

まあ正直、士林夜市もそこまでテンションのあがる観光地かというと、そうでもなかった。
食べるのが好きな友達同士で来たら楽しかろうが。



地下鉄駅までの間に、フルーツの屋台があるので、そこで何かを買って帰ろうと思った。
台湾は南国フルーツが有名なのに、全然食べてなかった。
……だが、屋台のおばさんが「これは?」「これは?」とどんどん聞いてくるので、
すっかり勢いにのせられてしまい、そこにあった20種類くらいのフルーツを
「いる」「いらない」と取捨選択していたところ、(皮を剥いて3、4片くらいずつ入れてくれる)
はっと気づけばお買い上げは2000円以上になっていたのであった。

これは……けっこうな量ですよ。持って帰るビニール袋がずっしりと重い。
これを食べるのか一人で……と思いながら少しブルーになった。
幸いだったのは、部屋に冷蔵庫があったこと。と、買ったのが帰国前日じゃなかったことだな。
この量を2日がかりで食べる。完食。まあ剥いてあるフルーツなので、2日目ともなると、
見てくれはけっこうヒドかったですが。
でも見てくれのわりに美味しく食べられて良かった。

帰国後出社したら、会社で「顔色がツヤッツヤ!」と言われたのですが、
おそらくこの2000円分のフルーツのビタミンCのせいかと思われる。
……それとも、台湾で食べた数々料理の油分で脂ぎってたのか?どっち?








山盛りフルーツとダルビッシュ。……ってダルビッシュが映ってないが、
ヤツが投げてる試合をテレビでやってたんです。





21.台湾マッサージ。

2014-03-28 | 台湾/Taiwan:2013
翌日も台湾っぽいことを。マッサージ屋さんに行く。
舒心源養生会館中山店。少し裏通りですがすぐ見つかる。


やっぱりここも、るるぶで目星をつけていたところで、るるぶに載っているということは
観光客がみんな良く知ってるだろうということ。
なので、混んでいるのだろうか、と若干心配しながら行ったのだが、
お客さんはわたし一人しかいませんでした。






日本語が話せるお姉ちゃんが受け付けをしてくれて、マッサージ師は若干イケメン寄りのおにーちゃん。
このお姉ちゃんがすごく性格の良さそうな可愛い感じの人で、喋ってて楽しかった。

足湯+足つぼマッサージ30分+全身マッサージ1時間。
足つぼマッサージは上の写真の椅子に座ってやってもらう。
全身マッサージは下の階に降りて、個室。







写真は若干アヤシゲな感じだが……
まあ、アヤシゲといえばアヤシゲかなあ。いや、誤解のないように念を押しておけば、
店としては綺麗で新しくてちゃんとしているよ。そういう意味では全然怪しくない。
でも、男性マッサージ師と個室に二人っきりというシチュエーションが気になる人は、
若干気になるかもしれない。わたしは、トシもトシなのでまるで気になりませんが。

しかし受付のお姉ちゃんが、そういうシチュエーションへの気後れに対してなのか、
最初付いてきて「何か気になることはありませんか?先生は上手なので安心して下さいね」
と声をかけていくのは良い心遣いだと思った。そこまで気を配ってやってるならエライ。

ここのベッドの柔らかさが絶妙な気がした。
そこまでフカフカというわけではないんだけど、肌触りのいいカバーを使っているせいか、
寝心地がいい。それとマッサージの力のバランスがいい。


大変気持ちよくやってもらって、るるぶ割引で5000円くらい。
やはりこれはお得感がある。というか、これより高いとマッサージに行こうとはなかなか思わない。
日本はこの倍くらい?倍まではいかない?でも8000円くらいだとオオゴトだしなあ。
だからといって飛行機代を考えれば「マッサージのために台湾に行く」というのは、
本末転倒かとは思うが。


結論的に、台湾でマッサージはおすすめです。


日本円で払った。なんとここには日本の小銭もあって、おつりは硬貨で返してくれますよ。
ついでに、わたしの1000円弱の小銭を1000円札に変えてくれた。
これアリガタカッタ。約1000円分の小銭って重いもの。


ついでにここの裏にある小さなお土産やさんに連れて行かれたのはご愛嬌。
でもついてきたお姉ちゃんは別に「買え!」というプレッシャーをかけるわけでもなく、
店の店主のおばさんもノリのいい人で印象は悪くなかった。
マッサージ屋さんで出されたお茶が美味しく、それをここで売っていると聞いたので買った。
ケツメイシのお茶なんだって。ケツメイシという音楽グループがありますが、
それはこの漢方植物からとった名前なんだそうだ。漢字で書くと決明子。

おばさんは日本人の友達から来た手紙を見せまくり、
お姉ちゃんは試食のお菓子を「あ、これ美味しいね」と食べまくり、
わたしは「台湾語が話せません」を現地語で教わり。←だが長すぎて覚えられず、一度も役に立たなかった。


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その後、迪化街へタクシーで。
お店のおばさんは、ここからタクシー代がどのくらいかかるのかまで教えてくれる。
こういう情報はアリガタイ。

ここに行ったのは、布問屋があるからなのだが……
わたしは編み物はするけれど、針と糸の方は持つと憂鬱になるくらい苦手なので、
あまり関係ないのだが、友達がパッチワークをするので何かないかと思って行ってみた。
たしかに布屋さんどっさり。昔のマブチとかを巨大にしてぎっしり感がさらに増したようなところ。
……だが、普段手芸をやらないわたしは結局のところ何を買っていいやらわからず、
日本でもその辺で売ってそうな小布のパックをうかうかと買ってくる(^_^;)。

















日本人向けの看板。微妙に惜しい。



ここのすぐそばに杏仁茶の老舗があるというので、そこで遅い昼食。







あったかい杏仁茶に油条。パリパリのお麩のようなもの。浸して食べます。
素朴な味で美味しい。




この辺は問屋街とあったので、いろんなものの問屋街なのかと思っていたら、
基本的にはカラスミと乾物屋の問屋街でした。とはいっても、むしろ観光客向けだね。
カラスミを買ってみた。カラスミの良し悪しなんてわからない。安いも高いも美味しいも不味いも。
ちょこちょこお茶やドライフルーツも売ってる。
マッサージ屋さんのお姉ちゃんは「お土産は全部ここで揃うよ」と言っていたけど、
微妙に求める方向性が違うかな……。でも結局、ここで一軒だけあった、お土産やさんで
だいたいのお土産は揃えてしまうんだけどね。
そんなに食指が動く店はない。でも一応通りを一往復してみるので時間がかかる。


ここの通りの北の方にレトロ建築が残っている。











けっこういい感じの西洋建築。
ただ、ほんとにスポット的で、他は乾物屋さんがずらりなので、せっかくの西洋建築が活きないのであった。



10:00にマッサージ屋さんに入って、もう14時すぎ。
他にどこかの観光地に行こうかと思っていたんだけど、そこまでがんばらずとも良いかと思えて来て、
一旦ホテルに帰る。15:00についてホテルでゴロゴロする。
台湾はこういう“がんばらない観光”でいいかなと思っちゃう。
身体に鞭打ってまで行って「良かった」と思う観光地があるかどうか……
(結局行ってないのでわからないのだけれども)





20.小龍包&台湾シャンプー。

2014-03-22 | 台湾/Taiwan:2013
力を抜きまくった淡水観光のあとに、ようやく台湾の王道らしいことをします。
まずは小龍包から。


淡水から、ホテルへ帰って一時間ほど休み、17時頃ホテル出。夕食に小龍包を食べようと思った。
夕食時だと混むだろうから、少し早めに。
小龍包といえば、有名なのは鼎泰豊(ティンタイフォン)。
るるぶには「小龍包は鼎泰豊だけじゃないよ!」とも書いてあったが、まずはスタンダードでしょう。
本店、支店と何か所かあるらしいが、ホテルから行きやすく、その後のルート的にも良い
鼎泰豊・忠孝店へ。







大変明るくて、ファミレスみたいな雰囲気の店。そんなに混んでなかった。
趣きとかは全くないけど、いい意味で流れ作業で、右も左もわからない観光客でも
大変スムーズに小龍包にありつける。
にこやかなお姉さんが「1籠10個入ですが、0.5籠で注文もできますよ」と教えてくれたので、
定番の小龍包と、カニみそ入り小龍包を0.5籠ずつ注文する。
いやー、嬉しかった。カニみそ入り、食べてみたかったのよ。でも定番の小龍包を食べないのも
何となく落ち着かないというか。5個ずつならどっちも食べられる♪











カニのマークが可愛い。

小龍包、おいしかった。定番の方がおいしかったな。カニみそ入りは、少し舌触りが粗い感じになる。

印象ではえらく安かったのだけれど、今見てみたら、10個入りが
定番は200元、カニみそが340元らしいのでそんなに安い!ってほどではないかも。
日本へ帰ってきてから、家の近所の店で小龍包を食べた時は1個120円だったから……
うーん、それでも台湾だと1個70円か。やっぱり安いか。70円ならオナカイッパイ食べたくなるな。

鼎泰豊のメニューには小龍包だけではなく、普通の中華料理も沢山あったと思うので、
大勢で行ってがんがん食べたら楽しそうですね。


ちゃっちゃと食べて、20分くらいで店を出る。



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次の台湾観光は“台湾シャンプー”です。

るるぶを見るまでは知らなかったけど、台湾はシャンプーが有名なんだそうです。
……シャンプーが有名ってどういうことやねん?
と、実際に体験する前は思っていたのだが、高雄で一度シャンプーをしてもらい、
その頭皮マッサージぶりに(←日本語オカシイ)感動、いたく納得したのでした。

だが、観光的に台湾シャンプーの真骨頂はどこかというと、“ツノを立ててくれること”らしい。
高雄ではツノは立ててくれなかったので、台北でやってくれるところへ行ってみようと思っていた。
……まあツノを立てて何が面白いのか、という気もするが。
何が面白いのかはやってみないとわからない。

サイトを色々比較した結果、一番安そうな小林髪廊へ。
るるぶの地図間違ってますのねー。鼎泰豊・忠孝店の一本隣の通りと書いてあるのでその辺を
何度もうろうろしたが見つからず、「つぶれたのかな?」とあきらめ、
地下鉄の駅に向かったところ、ようやく見つけたんだもの。

かなり広い店内で、はっきり言って客層は若いお姉ちゃんばっかり。
でもまあそんなに気にならず。メニューを見せられるので、一番安いシャンプーのみのコースを頼み、
シャンプーしてもらいました。






そんなに頭皮マッサージ感はなかった……
250元だった。それもそんなにお得感はないかな。
結局、高雄でやってもらった、180元で強力頭皮マッサージ付きならいいかな、っていう程度。
でも、話のタネにツノを立ててもらったのはまあ面白かった。


19.台北へ。

2014-03-17 | 台湾/Taiwan:2013
九フンから台北直通のバスにのる。
……ここ、大事なことなのでいっときますが、乗り物にヨワイ人はこのバス、止めた方がいいですよ。
昨日のタクシーもそうだったけど、バスも運転が(日本的な感覚からすると)荒い荒い。
しかも山道をぐわんぐわんと下って行くんだから、すぐにキます。
わたしは軽い車酔いで済んだけど、子供とかは止めた方がいいんじゃないかなあ。

バスの内部は少し古め。座席がつるつるしたビニールシートなので、
坂道のカーブごとに本気で転げ落ちそうになります。そしてひじかけなどのつかまる所はない。
相当、体を支える努力をしていないと危険。

でも台北まで100元前後で行けるから、交通費は安いは安いんだけどね。乗換の手間もないし。
1時間ちょっとくらいかな。もう少しかかるかな。



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台北のホテルは家美飯店。








ここは地下鉄からとても近い。地下鉄善導寺駅からは徒歩2、3分。
電車の台北駅からも徒歩圏内、ということで選んだが、
結局台北駅から歩いたのは一度だけだった気がする。全く問題なく歩けるけど、歩くには少し遠い。


ここはいい感じのホテルでした。












写真だと少し古っぽいかな?もう少し見た目が良かった気がする。部屋も広め。
すごく地味な玄関と、すごく小さい玄関ホールでびっくりするが。
つーか、あそこまで地味だと玄関を見逃す。もう少し何とかした方がいい。
受付には日本語が話せる人が何人かいます。若干イケメンのお兄ちゃんがいた。
髪型はいただけなかったが。

着いたのが12時過ぎ位だったので、実際はすぐには部屋に入れず、荷物だけ預けてまた外出。
ここで、九フンで朝に買った緑茶酥(緑茶餡のパイみたいなもの)を昼食替わりに食べたのだが、
これが美味しかった。あの美味しさがマボロシじゃなかったのかどうかを確認するためにまた食べたい。




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ホテルから出て。この午後は淡水に行こうと思っていました。
台北から地下鉄で40分くらい。行くの簡単そうだし、定番な観光地らしいし、
夕日がきれいだというから、それまでその辺で時間をつぶせるだろう。

13:30地下鉄淡水駅到着。
で、この地図を参考に歩いてみたところ……







なんと1時間で紅毛城まで辿り着いてしまったのでした!

疲れて、気合いを入れて観光しよう!という感じでもなかったんだよねー。
老街(古い町並みで食べ物やさんとかいっぱいあるところ。繁華街。)の方は歩く気がしなくて、
なので食ベ歩きという感じでもない。
淡水でしか見られないものといえば、若干の西洋建築で、それは何か所か前を通って写真も撮ったが、
一番メインといえる紅毛城は月に1度のお休み!

まあそれほど見たいもんでもなかったので、特にがっかりはしなかったが……
しかしここまで1時間で見てしまうと、あとの3時間は持て余してしまうわけですよ。
夕日を見るなら、紅毛城から徒歩15分&フェリー15分の漁人埠頭が名所だそうなんだけど。
この時点で14:30くらいだから、どこかで相当時間を潰さなければいけないわけです。

……帰ろう。夕日はいいや。3時間無理にうろうろするより、ホテルに帰って休んだ方がずっといい。



紅毛城のそばの川沿いの景色が良かったので何枚か写真を撮りました。



















正面の山がとてもきれいでね。
地下鉄に乗っている間にちらっと見えるんだけど、最初見た時は感動しました。
写真はベストアングルではない。


あ、そうそう、紅毛城に行くまでの間に淡水名物「阿給」を食べました。









これは「アゲ」と読み、日本の油揚げから派生した食べ物らしい。
上のサイトですごく褒められていた店に行った筈なんだけど、かかっているソースの味が好きではなくて、
あまり美味しくなかった。薄目の味噌おでんっぽい味かな?35元。100円ちょっと。安い。



そして紅毛城前からバスに乗って地下鉄淡水駅まで戻る。淡水駅14:50発。
淡水というだけに、あまりにも淡々とした淡水観光でした。





18.朝の九フン。

2014-03-12 | 台湾/Taiwan:2013
少し雨模様で、アンニュイに一日が始まります。










朝ごはんを食べるところは、通常はレストランというかカフェで、雰囲気の良いところ。












垢抜けた器のせいか、料理としてはいつもの台湾オカン料理なんだけど、
ほんの少し気取って感じます。


朝食を食べてる時に、向かいのオカリナ屋さんに店の主人が入って行った。
ライトバンで店に何かを運んできたよう。
……当然のことながら、昨日の朗らかな表情ではなく、普通の人の普通の朝の無表情。





ホテルにスーツケースを置いたまま、朝の散歩。








昨日の喧騒が嘘のよう。一夜一夢。また日が昇れば、雑踏が戻ってくるんだろう。




わたしは猫と遊びました。


















そういえば、岩合光昭の猫の番組でも、九フンに来ていたなあ。



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昨晩、写真を撮りまくった茶館が朝から開いているというので、そこに入ろうと思っていた。


阿妹茶楼。






ガイドブックを見ると、台湾の茶館システムって一人だと割高なんだよね。
わたしは中国茶が好きだが……せいぜい1時間弱しかいない場所で2000円近く払うのは
チョットイヤだなと思っていた。観光地といって馬鹿にしては悪いが、
すごく気合いの入った茶芸館とも思えなかったしさ。

そしたら予想よりも俗っぽく。(いい意味で。)
日本人が入って行くと、「はいはい、上が眺めいいよー、入って入ってー。お茶ねー、一人300元ねー」
というノリで(たしか現地語)、全てはオートマティカルに進み、全く気楽。
300元だと1000円くらいなので、まあいいか、と思える値段になる。
茶葉をちゃんと選んで、という人にはそれなりに対応してくれるんだろうけど。



この茶館は上からの眺めが売り。







2、3組先客がいたけど、みんな日本人のようだった。
朝から来るような勤勉な観光客はやはり日本人のみということか。

晴れていたので気持ち良かったですよ。くつろいだなあ。



お茶は、淹れ方を説明してくれる。











お茶として普通に美味しい、という程度のお茶。余った茶葉はお持ち帰り可。
凍頂烏龍茶でしょうね。銘柄は。
お菓子も美味しかったよ。あ、お菓子は300元の中に入ってます。
結局ここに一時間くらいいた。


九フンが、こんなに死ぬほど観光客がいなくて、こんな茶館でのんびり出来たら、
家の近くにあればいい場所だなあ、と思った。結局いいところではあると思うんです。
……人が多すぎるだけで。


ホテルへ帰って、すでに荷物をまとめてあったスーツケースを抱え、10:00にホテル発。
大丈夫、今回はあの階段にも悩まされません。なぜなら今日はホテル最寄の旧道バス停からバスに乗るから。
そっちだと高低差はほとんどないので、全然問題なし。徒歩5分弱かね。
でも観光客はそろそろ集まり始めていて、あと30分もすればやはりスーツケースで通るのは
少し気兼ねをするようになる感じかな。


まあ……わたしの九フンのおすすめは、日帰り観光です。
それでも、観光客ぎっしりの状況は覚悟しておくべき。