ロンドンで競技が始まってますが、
オリンピックの度に、経験者として柔道の変質に驚きます。
私共年配者が習った柔道は講道館柔道流れでした。
子供の頃見た柔道では、古武道さへ感じました。
嘉納治五郎伝説で有名な、空気投げ。これは合気道とも古武道とも言える憧れの技でした。
然しながら、空気投げは一つの型。
つまり、以前の柔道は型を重視した武道だった。と思います。
神永さんがヘーシンクに体力負けしてからは・・腕力柔道が。
ロシア格闘技、サンボを取り入れたヨーロッパ選手達が日本柔道を脅かし、前回の北京ではタックル技のみの選手に鈴木選手がやられ、柔道はもうオリンピック種目から外せば良いと思っていました。
ロンドンではさすがにタックルのみは禁止になったようで、チンケな選手はいなくなっているようです。が、やはり違和感を感じます。
つまり、
今のところ感じるヨーロッパ選手達の技は、レスリングのそり投げ、返し技のみ。
僅かに、柔道の盛んなフランス選手達は大外刈、内股と言った技を見ますが、東欧系の選手の技は殆どが、両袖を絞って掛ける技、そして組付いての足払い。と力任せの技ばかり。
金メダルを取った松本選手の決勝相手の女。
レスリングスタイルから両袖を取り、相手が技を掛けると返すだけの女でした。それが銀。
おかしなスポーツになってしまった。と言うのが私の感想。
お互いに組み合ってから技を掛け合う。という試合を一度も見なかった。
オリンピック柔道で勝つためには、レスリング選手をトレードして来ればよい感覚です。
現在でさへ、レスリング選手に柔道着を着せて試合をさせれば、十分オリンピックで通用すると思います。
寝技は多彩だし、返し技、そり技は得意。
日本柔道界の役員連中、国際交渉には余りにも頭が回らないようだから、日本は講道館のみで柔道をやればいいのでは?
と、提案したくなる。
かの有名な山下が国際連盟の役員時代、ヨーロッパの連中に良いように振り回され、柔道着にも青色が・・
もうどうでも良いが、日本柔道がこれ以上の成績を上げる事は無理でしょう。
運動能力のある子供は、皆サッカーへ移ってしまうしね。
1対1のスポーツをする選手たちが身に着ける主な感覚はリーダーシップと相手への思いやり。
水泳、陸上の個人記録更新を願うスポーツからは、限界へ挑戦する清々しさを感じる。
反面、チームスポーツからは協調性より個人主義が育つのではなかろうか。
私は以上のように考えるから、格闘競技を好むし、個人スポーツを好む。
サッカー、野球も大好きだから年とってから楽しむには最適なスポーツだが、現状を見ると・・
残念な事に、若い人の中に、特にプロサッカー選手を目指した多くの人達の社会適合がうまく進んでいないように思える。
競争。の意味が、スポーツによって異なるからそうなるのだろう。
柔道の話からずれてしまったが、
今の柔道は柔道にあらず。ですが、日本チームからは『本来の柔道』をやり抜こうという気持ちは感じる。
その点だけは受け取っておき、大切に見守ってやりたく思います。
残る試合、テレビの前で応援してます。
又話は逸れますが、
最近の父兄。おかしいのが多すぎる。
何で『柔道』を学校教科に取り入れる事に反対するのだろう。
アホな親が増えているものだ。
・
・
2012.07.31.
Yoh-M.
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・