稚拙外交日本。
前原式外交もあちこちで槍玉に上がっているが、その事について私なりの認識と希望を書いてみる。
「中国を刺激する発言」とか「対米追随外交」と前原外務大臣は現在メディアからネットから・・ともかく色々言われている。
過去、党首だった時起こした『偽メール事件』では永田氏を死に追いやった張本人である。とも指差され、民主党代表に近い存在ではあるが、正直、私にはウサンクサく見える男である。
又、傲慢な仙谷と同様、口先だけがとがった人間と批判される男ではある。
が、ここに来ての前原パッシング合唱。パッシングする方はその時だけの快感で済むだろうが、チョット待て、もう少し考えてみよう。
この度、ハノイでの日中首脳会談が中国の一方的な中止によってキャンセルされた。その中国側の理屈は『前原発言が気に入らない』である。
然しながら、既に明らかになったように、前原に問題が有った訳ではなく、フランスメディアの誤報をいとも簡単に鵜呑みした中国素馬鹿共産党野郎共が・・騒いだ結果、中国の勝手で首脳会談が流れたのが・・事実だった。
本来はこのフランスメディアに単なる抗議で済んだ問題であった。
この件に関して前原と福山に落ち度は全くなかった。
問題は、間違いを間違いと認めず、メディアを煽って日本を非難する中国政府である。
日本のメディアも素馬鹿丸出しで、報道事実の裏を取らず、中国政府の言い分だけを我々日本人に伝えるのみ。実に無残である。
そして、この日本メディアだけを聞く野党と民間が、揃って『前原外交』だけを悪く言う方程式だ。これでは、本来追いかけるべき問題が有るのに、鼻から取り組もうとしない日本劣悪外交となってしまう。
漁船逮捕問題の稚拙さはあったが、それは主に仙谷が勝手に処理した問題。仙谷だけが地獄へ行けば済む事です。
が、今回のハノイに於ける対中国発言については、私は、前原は言いたい事をそのまま良く言っていると感じています。ま、70点位はつけても良いのではないかと思っている。
その理由を書きます。
まず、
中国側からの会談中止が伝えられ、中国報道は『日本憎し』一色。チャンコロ共をやたら煽って騒いでいる。反面、日本は『冷静に』『冷静に』・・・と。いつまで経っても馬鹿丸出しの良い子っぷり。
でも、良く良く考えて貰いたい。
前原が中国を逆撫でする発言をしてくれるお陰で・・現在の中国政権内部の権力闘争が見えて来たではないか。
中国は政権が変われば10年は同じ体制による運営が行われると見てよい国だ。
であれば、ここに前原発言の功績が見えるではないか。
日本にとっての対中国外交での・・大きなチャンスである。
私は、日本人の優秀さを信じている。いや、信じないといけない。故に、馬鹿チョンといった類の悪態をつく。
それは外交が何であるかを、余りにも短略的に考え、口に出す連中がメディアに多いからである。
今回、実に良い教訓と思う。
前原がもっともっと中国に向かって言いたい放題言えば良いのである。
入国禁止措置を受けても構わないから言うべきである。
スパイを雇っていない日本としては、中国の内部状況を知る為に必要条件である。
問題は、
せっかく前原が頑張っているのに、真逆の立場で中国の連中と話せる男が・・現政権の為、『宝の持ち腐れ』状態になっている事である。
宝とは・・小沢一郎。 腐らせている能力の無い男が・・岡田ビッツリ顔。
多少の目をつぶって、小沢氏を解放しないと・・現政権は立ちすくむだろうな。
さてさて、日本人の外交下手は『島国』。それ故国境を持つ他国、他民族よりずーと駆け引きが劣るのは仕方が・・・
現代では、仕方が無い。とは言えない時代か。
思想的には、日本人は『将棋』
対する西洋人、及び大陸では『チェス』
言っている意味がお分かりだろうか?
現在の私は囲碁を楽しんでいるがチェスにも長く付き合わざるを得ない時代があった。
同じような勝負事でも考え方は全く違う勝負事です。
少し、話がずれた観がする。
言いたいことは、今回の駆け引きは・・日本の対中外交に於けるチャンス。と、見ている訳です。
皆さんも少し角度を変えて考えていただくと参考になる事柄です。
が、民主党政権・・・どうなりますか?
岡田が枝野グループを押さえ込まないと分裂に向かう可能性大。と読んでいます。
次回に書きますが、
民主党の対米追随に対しての意見を随分見ます。が、骨格のない論戦が多すぎるとも感じます。
小沢氏を対中に関して宝と表現しましたが、小沢氏の国連主義に対して、私は正反対の考えを持っています。
米国追従、国連主義にかんしては又いずれ。
2010.10.31
Yoh-M