12月議会 請願第4号(保育所民営化・・・)に対する意見

2013-12-26 | 保育園・学童保育

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請願第4号「公立保育所民営化実施計画の慎重な検討を求める請願」 ↑

 

今議会に上程された請願に対し会派を代表して意見を述べました。

 

長文ですが興味のある方はどうぞ ↓

 

請願第4号「公立保育所民営化実施計画の慎重な検討を求める請願」に対し会派を代表して意見を述べます。少し長くなりますがお許しを頂きたいと思います。 

我々自由民主党絆の会は請願の紹介議員としての署名を致しませんでした。その理由は12月3日に請願者である保護者会一同の皆様から頂いた「請願書」並びに同時に添付されました「公立保育園の民営化実施計画を拙速に進めないで下さい!」の文中に疑問点が多くあったこと。そして私たちの疑問点に関する質問に対して回答がなかったことです。 

その質問とは 

 

○ 請願者の署名欄に北千里保育園・千三保育園・ことぶき保育園の署名がないのはなぜですか?(ちなみにこの3園は吹保連未加入) 

○ 請願書の前文 8行目から9行目『環境をガラリと変えられる』という根拠を具体的にお答え下さい。  

○ 請願書の前文 9行目から10行目 『先生や園舎が急に変ってしまう』とありますが、当局は園舎は急には変わらないと述べております。先生の件は、公立保育所でも園長・保育士の異動は頻繁に行われております。(3月の辞令で4月異動)さらに当局は民営化するにあたり、子どもへの影響を考え民営化3カ月前には新しい保育士を常駐させ、現在の保育士も継続して雇用するよう引き継ぎ先へ求めると述べております。双方の見解に相違がありますが、意見をお聞かせ下さい。   

○ 請願書の前文 12行目 『「よくなるのか、悪くなるのか」との質問に「悪くならないと」と答えたり』とありますが、当局は「悪くなるのと違う?」と聞かれ「悪くはなりません」と回答したと述べております。  双方の見解に相違がありますが、ご意見をお聞かせ下さい。   

○ 「公立保育園の民営化実施計画を拙速に進めないで下さい!」の文中  先生が変わることによる保護者・子供たちの不安を訴えておられますが、上記に記述しましたが、先生は公立保育所でも異動・退職により変わります。民営化により「先生が変わる」不安は現状とどこがどう変わるのかをお答え下さい。  

○ 「公立保育園の民営化実施計画を拙速に進めないで下さい!」の文中17行目  『「今よりも、よくなるとも悪くなるともいえない・・・」このような回答では決して納得できるものでありません。』とありますが、当局はこのような回答はしていないと述べております。いつどこでの回答(発言)かお答え下さい。  

○ 「公立保育園の民営化実施計画を拙速に進めないで下さい!」の文中24行目  『みんなが納得できるまで・・・』とありますが、みんなの定義をお答え下さい。以上です。 

 

しかし後日メールで皆様から回答があったのは最初の質問、署名保護者会についての質問だけでありました。他の質問には皆が集まって回答を考える時間がないとの理由で回答は保留となっております。現時点でいつまでに回答するかもお返事がありません。残念ながら全ての回答を頂けなかったことから紹介議員として署名はできませんでした。そこで請願に対し請願者である保護者の皆様に対して意見を述べさて頂きたいと思います。まず請願に関して意見を述べます。請願全般を通じて明確、客観的な根拠が示せていないもので、正しいのかどうか判断が尽きかねます。我々会派の質問に対し、時間がない、集まって検討する機会がないといった理由は理解できますが、質問に対して明確に即答できないような請願を出してくること自体いかがなものでしょうか?このことからも今回の請願はしっかり検討したものではなく感情だけが先走った(あるいは、特定の運動団体に引っ張られた)ものと考えざるをえず、いかがなものかとも思います。また、民営化が決まった保育園の声ならまだしも、市が民営化しないと言っている保育園の声まで、ごちゃまぜにしていきなり全保育園の声(「みんなの声」)と飛躍しています。本来この請願は民営化が予定されている保護者が当事者になるべきものです。また、請願者が民営化の不安をあおることは、現在民間の力で懸命に頑張っている私立の保育園に対してあまりに失礼ではないかと言うことです。この請願を堂々とそのまま私立保育園の関係者にお示しできるものかどうかをお考えになったことはあるでしょうか?次にこの請願を受けて保護者会一同の皆様のお考えがあまりにも一方的な情報しか提供されていないのでないかと危惧しております。そこで保護者の皆様に我々の意見を聞いて頂きたいと思い以下意見を述べさせて頂きます。そもそも皆様のお子様を今の保育園に入れたいとお考えになった動機はなんだったのでしょうか。保育園に入る前には入所申込書を市に提出しなければなりません。申込み用紙には希望の保育園を書きます。皆様はおそらくご自宅から一番近い保育園を第一希望とされたことと思います。このことは過去のデータからも読み取れる事実であります。そうです。皆様の大半は絶対公立希望ではなく、自宅から近い保育園がたまたま公立の保育園だったのではないですか?本当に入所申込み時に公立希望とされましたか?入所申込み書には第三希望まで保育園を選べます。今年度の入所申込みで第三希望まで全て公立を希望された、絶対公立派の保護者は約100名、全体の5%にしかすぎません。ちなみに第三希望まで全て私立を選ばれた絶対私立派保護者はその3倍300名全体の15%です。両方足しても20%。この数字からも八割方、大半の保護者は公立私立関係なく自宅から一番近い保育園を希望とされたと推測されます。こういった情報は皆さまが懇意にされている某運動団体からお聞きになっておりますか?さて保育園民営化に対する誤解で一番多いのが認可保育園と無認可保育園を混同するケースです。民営化イコール無認可保育園への移行だと勘違いされておりませんか?皆様は吹田市の認可保育園が公立の保育園だけだと思われておりませんか?それは事実誤認であります。認可保育所には私立の保育園もあります。もちろん認可保育園なので公立でも私立でも保育料は同じです。保育士の配置も厚生労働省により国基準が定められており、公立・私立の別なく遵守を義務づけられております。皆様が入所申込み時に選べる吹田市の認可保育園は、公立が18園・私立が28園で私立のほうが6対4の割合で多いのです。通園している子供たちも公立2191名、私立3206名と1000名以上も私立へ通う子供のほうが多いのです。当然私立に通っている方も皆様と同様に吹田市に同じ保育所申込書を提出してはじめて通園できるようになります。教育委員会所管である幼稚園の公立、私立とは全く別物です。吹田市の保育民営化は認可保育園のうち、公立が5園減り私立が5園増えるということです。こういった情報は皆さまが懇意にされている某運動団体からお聞きになっておりますか?次に皆様が民営化に不安があるとおっしゃります。我々も皆様の不安は当然のものと認識しております。不安を解消するには感情的にならず客観的な情報分析が不可欠です。それにはインターネット等の情報ではなく、実際に現在私立に子供を通わせている保護者や運営母体の社会福祉法人の意見を聞くことも重要なのではないですか?皆様が懇意にしている某運動団体はそんな場を設けようと汗を流されておりますか?おそらくないのでしょう。日頃は子供や保護者のためといいながら某団体は、なぜ民間の意見を聞く場を設けようとしないのか一度よくお考えになってはいかがでしょうか。皆様は民営化に対し不安があり、基本反対のスタンスかもしれませんが、ではなぜ、私立の保護者から公立化推進運動がでないのですか?私立の保護者から「公立のほうががいいから公立に転園したい」との希望も皆無だと聞いております。それでは我々が生の声をここでご紹介させて頂きます。近隣市で保育所を民営化した自治体で従事している正規職員の保育士さんの声です「民営化前まことしやかに喧伝され懸念されていた保育内容の低下など全くなく、かえって良くなった また、子供たちもすぐに新しい保育士に慣れて変わりなく楽しく通園している 」皆様が聞かされている声とは逆ですね。請願にもありますが、先生が変わることの不安に関しては、今の公立保育園でも移動や退職によって先生は変わります。3月の辞令で4月移動です、まさに急に先生が変わります。12月1日にオープンした千里丘北の私立の認可保育園には吹田市内の公立保育園から移ってきた子供が4名います。まさにこの4名は今後民営化される保育園の子供と同じ境遇です。皆様がおっしゃるように先生や園舎が急に変わりました。しかしながら現時点で元の公立保育園に戻りたいという声は皆無だと聞いております。逆に老朽化した公立保育園より建ったばかりの綺麗な素晴らしい園舎で子供も保護者も大変満足しておられるのではないでしょうか。民営化による不安の解消にはまず、このような実際民間に通わせている保護者や社会福祉法人、現場の従事者等、現場の生の声をお聞きになるべきだと申し上げておきます。最後に請願に対しましては、その前文全てにおいて、情緒的で根拠がなく推測の域を出ない主張も多々見られますが、請願内容(請願の①②)自体は抽象的なものであり、反対するものではありません。以上意見を付して請願第4号に賛成をいたします。

  

 

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