intoxicated life

『戦うやだもん』がお送りする、画日記とエッセイの広場。最近はライブレビュー中心です。

無題

2010-10-03 | music
安全地帯“完全復活”コンサートツアー2010~Starts&Hits~『またね…。』@長岡市立劇場

1. じれったい
2. 熱視線
3. 好きさ
4. プルシアンブルーの肖像
5. 銀色のピストル
6. マスカレード
7. 真夜中すぎの恋
8. 月に濡れたふたり
9. 蒼いバラ

10. ワインレッドの心
11. 恋の予感
12. 碧い瞳のエリス
13. Friend
14. 夏の終わりのメロディー
15. To me
16. ほゝえみ
17. かあさんの歌
18. あの頃へ

19. lonely far
20. どーだい
21. We're alive
22. 夢になれ
23. 雨
24. オレンジ
25. ひとりぼっちのエール
26. I LOVE YOUからはじめよう
27. 悲しみにさよなら



足かけ4年間、音源や映像のみでシミュレートしてきたものが目の前で行われる、というのは感慨深いものがあった。玉置浩二のいうように「ツアー途中、いろいろワイドショーにも叩かれ」たにせよ、3ヶ月間、国内だけで27箇所・35公演という超過密スケジュール(この間、香港などでの海外公演もこなしている)を乗り切った5人の表情は清々しい。六ちゃんに至ってはつい先日55歳になったばかりだ(衣装が金色なのはそのせいだとか)。もっとも「どんなもんだい!」という玉置のMCからは、TVの向こう側の野次馬たちと公演スケジュールを組んだ事務所側に対する、皮肉というよりは子どもっぽい反抗心が垣間見えた。


第1部はバンドセットによるシングル曲を中心とした売れ線メドレー。年齢層が高いせいもあってか、私のいた2階席の盛り上がりはいまいち。スタート時こそ黄色い歓声もあがったが、「真夜中すぎの恋」あたりまでは会場とステージの温度差は激しい。「プルシアンブルー…」では、暗転したステージの中央でマイクを高々と掲げ、スモークに包まれる玉置にスポットが当たる、というダサさMAXの演出はその極致であろう。もっとも私は、「熱視線」や「真夜中すぎの恋」といったアップテンポのナンバーをすいすい叩いてのける田中裕二のドラムさばきに見とれていたのだが。

風向きが変わり始めたのは「月に濡れたふたり」以降。しっとりとしたバラードナンバーが会場の雰囲気を変え、自然な形でアコースティックセットにシフト。「ワインレッド…」「碧い瞳のエリス」「夏の終わりのメロディー」などのヒットソングの合間に、「To me」「ほゝえみ」(『Ⅴ』好きにはたまらない選曲!)「あの頃へ」といったコアなファンにはたまらない楽曲をはさんでいく。ああ、前半は世間(マスコミ)向きで、後半はちゃんとファン向けのライブをやってくれるんだな、とこの時点で悟った。

「Lonely Far」で客席内を練り歩き、「どーだい」で声が裏返える。「We're alive」では往年のMC、“会場に明かり つけてください みんなが見たい”。新譜から2曲をはさんでなんと「ひとりぼっちのエール」。今ではB面集でしか聴くことのできないナンバーだけに予想外だった。そして応援歌シリーズの真骨頂「I LOVE YOU~」でクライマックスを迎え、最後はメンバーの熱い抱擁と星空に浮かび上がる5人のシルエット、という演出で幕を閉じた。