intoxicated life

『戦うやだもん』がお送りする、画日記とエッセイの広場。最近はライブレビュー中心です。

大人になっても

2005-06-27 | opinion
7月3日、都民の皆様はその一票を投じることを勧めたい。が、しかし。なかなかどうして、と思うことあり。立候補なさる現職議員様方に問いたい。



あなた方のやっていることは、学生となんら変わりない。テスト前にノート集めていい点取ろうとしているだけだ。貴方達の中にどれだけ普段から熱心に駅前で演説をしている方がおられるだろうか。ビラ配りをしておられるだろうか。せめてポスターくらいは張り出したりしているのだろうか。


ともかく、今日も渋谷で街頭演説をしていたり、そのまま三軒茶屋まで歩いてみたが246を駆け抜ける選挙カー、三茶駅前の大学生アルバイトによるビラ配り。国民はそれくらいのことをしとけば投票すると思っている方がおらっしゃるのなら、今すぐそんな茶々な考えは捨ててもらいたい。見ていて本当に吐き気がする。



マニフェストがどうだ、二大政党制がどうだ、小選挙区がどうだ、そんなことよりもっと先に行動で示すべきことがあると思う。またそれを訴えない我々の罪科も甚だしいものがある。今回僕も人生初の投票となるわけだが、出来る限りの情報を運用し、この目で見たもの、自分で感じたものを十分に投影したうえで投票という権利を行使したい。

最近のお気に入り・ジューンブライド(おえかき)

2005-06-19 | ライフサイクル
大学も三年になってようやく図書館で本を借りる習慣がついてきた(今までは課題と好きで買った本を音楽とともに読むためだけにしか頻度がなく、むしろ二年までのキャンパスは緑があったのであの娘を待ちながら日光浴ばかりしていた。今のキャンパスは新旧の鉛のカタマリでしかなく、外の世界ではブッカが激しい)。ここ一ヶ月だけでも買ったり借りたりしたもの[CDと本]がいっぱいいっぱい。みなさまのお口に合うかどうか、特に気に入ったものを中心に。




[本]

Japan by Rail -Ramsey Zarifeh

ドイツ生まれイギリス育ちの作者が日本への観光客に向けて書いた「日本鉄道の旅」マニュアル。文中では「Japan Rail Pass」(JR発行の在来・新幹線乗り放題パス)の利用を中心に、全国への旅とそのモデルコースを紹介。日本の簡単な歴史や挿絵、コラム、地図など細かい配慮が充実。また筆者の提供する情報量もかなりのものがある。渋谷タワレコ7Fにて購入。2002,ICG Muse,Inc


ニュースの「職人」  -鳥越俊太郎

半ば義務的に、いや意地になって読んだ一冊。毎日新聞社の地方局の頃の話から今のTV活動に至るまでの紆余曲折を実体験に基づいて書き綴っている。「情報発信者の匿名性のため、飛び交う情報が虚実混沌」(p.214)というところを見て、このサイトに実名を載せるようにしたということも付け加えておく。PHP新書、2001年。



鉄道ひとつばなし -原武史

カバーを刷新し個人的にもかなり好感度UPの講談社新書。神道史が専攻の筆者が、自らの「趣味」である鉄道とノンジャンルに諸々の事柄とを結びつけて書かれたコラムをまとめたもの。日本全国はもちろん、朝鮮半島や旧満鉄への記述も満載で、ただの「マニア」ではないところで非常にいい印象を受けた。明治天皇の「御召列車」が近代日本の時間に対する認識を変えたとか、京王線府中駅そばにある大国魂神社に続くケヤキ並木(「聖域」といっているが)の上を線路が通るようになった過程などは、自らのローカル知識に留まらない、著者の幅の広さに脱帽だ。2003年。


後世への最大遺物  -内村鑑三

キリスト教信者の中でも異彩を放つ内村(無宗教主義)。そんな彼だからこそ放つことの出来た言葉が詰まった、1894年に箱根にて行われた演説をそのまま収録したわずか70ページほどの本書。久々に心に染みる言葉を浴びることが出来た。幸せだ。
「我々は何をこの世に遺して逝こうか。金か。事業か。思想か。……何人にも遺し得る最大遺物-それは高尚なる生涯である。」
ぜひ彼自身の最大遺物である本書に触れてみてほしい。岩波文庫、1946。


[MUSIC]

変身   -オリジナル・ラヴ

「STARS」という曲が6年ぶりくらいに聴きたくなったので。ドラムは佐野康弘(AIR、YUKIなど)。


Love Beat   -砂原良徳

やっと聴けた。京成線に乗りながら聴いたM4は感慨深いものだった。レイハラカミより好きかも。


Best Flower   -サニーディ・サービス

我慢してたわけではないんだがこれまたやっと。M1、またソロ後もしばしばやってくれるM9。ああもう、やっぱりいい。


Spangle call Lilli line  -Spangle call Lilli line

シカゴ音響系からTOKYOヘ。このスパングルの1stには「IRIE」という曲がはいってるわけですが、これはシングル「nano」のカップリングにある益子樹のリミックスが億倍かっこよいのでそちらもチェックあれ。M8のカタルシスに浸る渋谷の駅前。




邦人中心にお送りしました。

real tiny

2005-06-12 | music
わが学び舎、仙川にあるタイニーカフェにてライブ。ジオラマシーンにて(写真は末森さんwith 裸眼シャツ)。


ソファの手前の方にいらっしゃった女の方がステキで目線がいってしまう…!


その後、セロ柳氏と一杯ひっかけにワタミへ。ドラム同士、人同士トークの諸々。

ライブペイント

2005-06-05 | music
吉祥寺バードロップにて。演奏に合わせてその場で絵を書き上げるという初体験のライブ。完成後、非常に感動した。非常に感動させてもらった。お客さんのレスポンスもダイレクトで満足だった。


たっちゃん、こまごめさん、おつかれっした。

intercultural < internal communication

2005-06-02 | opinion
相談する、ということを僕は「関与」だと捉えている。なぜなら誰かの相談相手をすることはその人にも暗に自分のことについて関与してほしい、と心のどこかで思っているからである。



ただしこの「暗」というものに限った話をすれば、これが非常に日本人(乃至は東アジア文化圏)的な感覚である。



日本人はよく「こんなこと言わないとわからんのか」という。当たり前なんだから、常識として知っておけ、というわけだ。人生経験の少ない若者や温室育ちのおぼっちゃん系にとっては厳しい一言だが、「察する」という能力も社会上必要だろう。



一方、ある教授の話。アメリカのテキサスにホームステイしていた頃、夕食中にホストファミリーの父親が席を立ち台所に行くのをみて彼は"Me, too." といったという。父親はキョトンとした様子で何のことだかわからなかったという。そこで彼はこう付け加えた。


"I saw you going to the ice box to take another beer, so I also have one."

(=Me, too)

状況がお分かりだろうか。主人の答えはこうだったという。


"What? How do you know I'm going to have another beer? Hey everyone, be careful. He's a mind-reader!"


要するに、「言わなきゃわからん」のだ。




いきなり話が脱線してしまったがここからが本論である。この「関与」と呼んでいるコミュニケーションは、何も今盛んに叫ばれている「異文化コミュニケーション」や「比較文化」に限った話はない。



少し前に「会話のデッドボール」という言葉を思いついた。非常に明快な説明になると思うので下にその例を示す。


[例1]

A「僕、女の子(を見分けるときはその子)の眉毛がすきなんだよねぇ(眉毛で選ぶんだよねぇ)」

B「オレは猫背かなあ」


[例2]

A「僕、女の子の眉毛がすきなんだよねぇ」(例1と同じ)

B「うーん、眉毛かあ。すごいとこ見てるね。オレは猫背かなあ」


どちらの例を皆さんは好むだろうか。例1ではAの発言に対しBは端的な発言をし、例2ではその返答が少し長くなっている。特に注目すべき点は「すごいとこ見てるね」であろう。これは相手に対する共感や同意、はたまた感想に近いマーカーである。言い換えれば例2でBはAの発言を受け(キャッチし)てそれに準ずる返答をしている。一方の例1は、図解をすればわかりやすいのだがいわばその放たれた言葉にはミットも向けずにひたすら己の球を投げつけるものである。どちらがコミュニケーションとして、少なくとも僕にとって、望ましいかはお分かりだろう。



この例ではAB双方とも1センテンスに収まっているが、これがたとえ長い相談話になったとしても基本は同じである。案外こういうコミュニケーションを取ってしまいがちな人は、皆さんの周りにも案外いたりするのではないだろうか。普段から仲良くしていても、ふと気づくとこういった「デッドボール」状態になりがちな関係は決して少なくないように見受けられる。その是非は問わないが。

無料で無常・無料で無償(の愛)

2005-06-01 | music
向井秀徳サイトにてZAZENBOYSライブ音源無料配信中!!めちゃめちゃカコイイーー。


味の素サイトにて「あしたのもとクリック募金」受付中!!素晴らしいコンセプト。




ネットサーフィンばっかりやってる人に朗報でした。


http://www.mukaishutoku.com/main.html

http://www.ajinomoto.co.jp/phila/index.html??kouken5=philaTop

OKUTAMA へ

2005-06-01 | traveling
「乗り潰し」という単語がある。電車趣味用語として使われる。全国すべての路線、全区間を制覇することをいう。これを目指して学校が休講だったこの日、中央線から乗り換えて拝島から枝分かれして延びていく青梅(奥多摩)線と五日市線を乗り潰す。


青梅駅。奥多摩行きを待つ人々。