海山散歩人

古希を過ぎても、ライフスタイルは変わりようもなく、ジタバタしながら生きている高齢極楽トンボのブログです。

お稲荷祠を拝んでもらう

2014-06-26 | 日記・雑感
裏の敷地にある稲荷祠を拝んでもらって
撤去しようと宮司にきてもらった。

準備したのはお酒1本、初穂料3万円、多分30分ぐらいで祈祷も終わるだろうと
思って現場で宮司を出迎えた。

相談した電話の相手とは違って宮司がきてくれた。

電話で話した神主は若い声で、撤去を前提に祈祷すると
祠から神が抜けるので、祠本体はただの石となり、
埋めるなり破砕して処分していいということであった。

そんな感じだから、祈祷も短時間で終わるだろうと思い込んで出迎えたが、
さすが神に仕える宮司は違う。電話の神主は息子だそうな。

お稲荷様とは何か、なぜここにあるのか、長い間・多分江戸時代からの祠、
石は佐島産か鷹取山産、お稲荷様があるのは一族の本家である、等々、
永く続く家にはよい神が宿っている、いい土地であるというのである。

撤去するのは簡単なことであるが、そこに伝えられてきた営みの歴史は
大事にした方が、いや、しなければならないと思っている。

だからといって、この祠を建立し直したり、立派に祀るということではなく、
今のままでいいから、存在させておけばそれでいいというのである。

そして祈祷の準備に入った、予想以上の設営である。


祈祷用の服装に着替え、神に正対する。


予想を超えた厳粛な祈祷である、何回も何回も拝礼し、
何回も何回も祝詞を唱えて柏手を打つ、空気が変わる。


こんなに厳粛な祈祷は想像できなかった。

この祠に特別なお祀りをする必要もなく、できれば一年に一回、餅でも供えて
ご夫婦で拝んでもらえば十分である。

このように言われると気も楽であるし、ご先祖様も喜ぶだろう。
先祖や歴史に想う宮司の言葉に納得、安心して祠は置いておくことにした。

どんなことでも、次の世代に言い伝える大切さを再認識した稲荷祈祷でした。
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