第10回 買うから始めるエコ 始めようグリーン購入
日時:2025年8月7日(木)10:00~12:00
講師:グリーン購入ネットワーク事務局 竹内 孝曜 さん
会場:クロスパル高槻 401会議室
酷暑・大寒波など気候の極端化が進み気候変動のリスクは、もはや将来の話ではなくなっていている。我々消費者として取るべき持続可能な行動とは・・・。
環境省が中心となり1996年2月に<グリーン購入ネットワーク(GPN)>が設立された。
<グリーン購入>活動の促進により、環境負荷の少ない、製品やサービスの市場形成と持続可能な経済活動の構築に寄与することを目的として設立されました。
私たちの社会経済活動は、製品やサービスの提供(上流)とそれらの消費(下流)で成り立っている。
誰もが行う行動<消費>や<選択><購入>という行為は社会を動かす潜在的な力がある。
まずは<買う>から始まる<グリーン購入>:環境配慮型製品の購入
毎日の生活の中でできる環境行動とは
- 使い方を工夫する:ものを大切に使いエネルギーの使用量やゴミの量を減らす。
- 捨て方を工夫する:リユース・ごみの分別・リサイクルをする。
- 商品の選び方(買い方)を工夫する。→<グリーン購入>
環境に配慮した製品・サービスを選ぶことにより事業者を応援することになる。
市場を環境配慮へ誘導することにつながる。
SDGs:国連がすべての人々の権利の実現を目指す、世界を変えるための17の目標
17目標の中央にグリーン購入の<つくる責任><つかう責任>位置している。
購入という手段をつかえば、いろんな社会課題の解決につながる。
グリーン購入は取扱いについての<優先的購入>であり、<グリーン購入法>は取り組むための基準・仕組み作りとして2000年5月に制定されました。
企業は国民とともに一般責務ですが、できる限り環境配慮製品を選ぶとされている。
また地方公共団体は努力義務として調達方針の作成・目標の作成・調達の実施が求められている。
エコマークは先進的な環境配慮型商品を一つ一つ審査してクリアした商品に付けられるマークでありグリーン購入のひとつの指標となる。
製品・サービスの環境情報データベースとしてグリーン購入ネットワーク(GPN)が運営している<エコ商品ねっと>があり、グリーン購入法適合商品が記載されている。
年4回更新されている。
私たちが消費・購入することは環境・社会課題解決の潜在的な力となり得ることが理解できたので、グリーン購入、エコマーク(環境ラベル)に注視して環境にやさしいして買い物をしていきたく思います。
第11回 「食べること」と持続可能な社会
日時:2025年8月7日(木)13:00~15:00
講師:明治国際医療大学 山本 奈美 さん
会場:クロスパル高槻 401会議室
私たちの日々の<食べる>について考え、理想の食事、社会における持続可能性の課題について講義いただいた。
30年後の社会を思い浮かべて<理想の食>を考えてみる。
食事は旬のものを楽しく調理して仲間と一緒に楽しく食事できる社会を理想と考える。
この理想とする食事は持続可能なのか考えてみる。
現在のフードシステムは地球上で人間という一種のだけが、地球から多くの資源を奪いほとんど何も返していません。これは持続可能な状況とは言えない。
世界では<飽食>と<飢餓>の両極端が存在している
食品ロス;世界の食料廃棄量は年間約13億トン
人の消費のために生産された食料のうち約3分の1を捨てている
それは世界中の人々の消費カロリーの24%に相当する。
年間一人当たりの廃棄量は日本では64㎏
食料廃棄は資源の無駄であり、廃棄によるCo2排出、可燃ごみとしてのCo2排出埋め立て
による土壌、地下水の汚染------------------汚れた地球を作り出している。
フードセキュリティ:すべての人々が日常的に活動的で健康な生活を送るために、
十分な量の食料があり、安全で栄養かつが豊富であること。
<食の安全保障・食の確保>
フード・インセキュリティ:社会経済的要因により十分な質と量の食事をとることができ
ないという食の問題
<食の安全保障・食の確保>
我々の日常的な<食べること>を地球規模で社会的に考えると、現状のフードシステムでは食品ロスなど様々な社会問題があり、このままでは持続可能な食事は難しいのではないかと講義では問われ、課題解決へ向けて考えるきっかけをいただきました。
次回の講座は以下の通りです。
8月21日(木)10:00~15:00 クリンピア前島 エネルギーセンターにて
午前 第12回講座「私たちのくらしとマイクロプラスチック」
午後 第13回講座「エネルギーセンターの見学」