エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

新著『スマートグリッド「プランB」ー電力大改革へのメッセージ』刊行のお知らせ

2012-05-25 05:41:48 | Weblog
 この度、『スマートグリッド「プランB」-電力大改革へのメッセージ』を刊行いたしましたので、ご案内させていただきます。小宮山先生(前東大総長)からご推薦をいただきました。
 「プランB」とは、スマートグリッドにより原発全停止・イラン問題などのエネルギー危機からの脱却と日本経済再生を同時に可能にする戦略のことを指しています。そのため、日本全体の電力網を需要応答、エコポイントなどにより、ユーザ指向のスマートなネットワークとするものです。
 具体的には、電力の小売事業解禁、地域独占制の見直し、発送電分離、電力再編などを含めたエネルギー構造改革を控え(本年夏に成案とりまとめ)、原発全停止・イラン問題などの電力需給のひっ迫等の難問を解決するとともに、電力・ガス・石油、情報通信、家電、電機、自動車、住宅、素材などの分野での数十兆円規模でのイノベーションを創出して、日本経済を再生することを目指しています。
 また、私が代表を務めるスマートプロジェクト(http://www.smartproject.jp/)としては、NTTグループ、プラチナ構想ネットワークなどと連携しながら、今夏に家庭部門の節電を推進する「家庭の節電行動~節電エコポイントとネガワット」を進めることとしています。それを基盤に,エコポイントの活用や燃料電池の普及を含めて、国民一人ひとりが発電所となる「スマート国民総発電所」の構築へとつなげる方針ですが、そのような取り組みについてもご紹介しています。
 ご関心があれば、私が渾身の力を込めて書いた本をお読みいただければ、幸いです。アマゾンのサイトは、http://www.amazon.co.jp/dp/4757122977/です。

2012年5月吉日
エコポイント提唱者 加藤敏春拝

<参考> 『スマートグリッドの「プランB」』の目次

はじめに
■序章 「電力大改革時代」の電力網は「プランA」ではなく「プランB」で!
■1章 3・11後の5つの「不都合な真実」とスマートグリッド
■2章 「スマート国民総発電所」は原発15基分以上の効果を生む!
■3章 スマートグリッドの概要と3・11後の新たな展開
■4章 「エネルギーのインターネット」がスマートグリッドの本質
■5章 スマートグリッドの「プランB」の展開
■6章 「プランB」の中核=「ヴァーチャル発電所」
■7章 「プランB」の中核=需要応答とエコポイント
 1 国家プロジェクトとして需要応答を推進するアメリカ
 2 日本における需要応答とスマートプロジェクト等の取り組み
 3 アメリカにおける需要応答は「自動需要応答」へ
■8章 「スマートグリッドの経済学」
 1 長期停滞から脱出するために必要なスマートグリッド&エコポイント
 2 スマートグリッド&エコポイントは経常収支赤字化回避にも役立つ
■9章 スマートグリッドの「プランB」を実現する8本の骨太政策
 1 電力小売市場の完全自由化
 2 日本型の発送電分離の推進:発送電の機能分離と“公道”の開放
 3 スマートメーター、ホームゲートウェイの導入環境の整備
 4 再生可能エネルギー、コジェネなどの本格的導入環境の整備
 5 プラグインハイブリッド車・電気自動車の普及に向けた環境整備
 6 日本版グリーンディールの推進ー民間の初期投資負担軽減策
 7 スマートシティ構築に向けた環境整備:プライバシー保護と参加企業の経済性確保
 8 「エネルギーの地産地消」の実現による地域の自立化
■10章 「スマート国民総発電所」構築に向けたアクションプラン
おわりに


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