エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

スマートプロジェクトのお出かけ節電は国民総参加型の「エネルギーのインターネット」の世界を切り拓く

2012-08-06 06:33:47 | Weblog
スマートプロジェクトの「家庭の節電行動2012~節電エコポイントとネガワット」(https://savepower.jp/kakeibo/index.php)は、スマートフォンを活用したエナリスの節電エコポイント事業である「ESQORT」(http://www.esqort.jp/esqort.php)と連携しています。
 スマートプロジェクトが今夏から提唱している「お出かけ節電」の一類型と言えますが、、「お出かけ節電」はこうした高度な機器を使うものばかりではなく、たとえば、神奈川県小田原市の温泉施設万葉倶楽部は、ピーク時の来店者に対してクールシャンプーとかき氷のサービス「いい湯につかって節電しましょう」を開始しています(http://www.manyo.co.jp/coolshare.pdf)。それ以外に自治体が公共施設を開放する「街なか避暑地」や足利市のように無料で市民プールを開放するケースもあります。これらの状況に関しては、7月26日の読売新聞の記事「今年はお出かけ節電」をご覧ください(http://www.smartproject.jp/wp-content/uploads/pdf/120726_YomiuriShimbun_odekake.pdf)。

 これらはすべて一般の人々が節電社会に身近になじんでいただくように設計されているものです。なぜこのようなことをしているのか?
 それは、こうした人々をゆくゆくはネット登録型(東京電力管内では、東京電力の「新電気家計簿」に登録していただき、月一回の電気資料量の簡易検証とインセンティブ提供を通じて多くの人々に節電に参加してもらうシステム)の参加者へと誘導し、別途進めている関西電力管内などをも含めて、日本全体に家庭部門の「需要応答」(ディマンドレスポンス)を広範に普及・浸透させる基盤を形成するためです。
 そして、来るべき電力小売り完全自由化の時代に於いて、一人ひとりの国民が省エネ(ネガワットあるいはネガワットアワー)と創エネ(ポジワットあるいはポジワットアワー)で発電所となるという「スマート国民総発電所」(http://www.smartproject.jp/conception)へのパラダイムチェンジを起こすためです。

 いまだスマートグリッドは国民の生活になじみがないものだと思います。しかし、上記のようにスマートグリッドをとらえると、それは一人ひとりの生活者がプロシューマ(生産消費者)となる、いわば「エネルギーのインターネット」の世界を創ろうとしているものと考えています。
 この点に関しては、私の寄稿「私たちの生活を変えるスマートグリッドのこと」(http://www.smartproject.jp/wp-content/uploads/pdf/120802_smartgrid.pdf)を参考にしてください。

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