数学 TOY BOX ~数学から数楽へ~

数学の世界の入り口になれば幸いです。

数学ガールであります。

2011-09-03 17:59:08 | 数楽小説
今回は小説、数学ガールの紹介をさせて頂きます。

題名:数学ガール
著者:結城 浩

この小説は数楽小説の代名詞と言っても良いのではないでしょうか。
まぁ数楽小説なんて単語を使ってるのは自分くらいなので代名詞も何もあったものじゃないですけど…(((
…それはさておき。

主役である「僕」、元気一杯の後輩「テトラちゃん」、そして同級生で数学が得意な才媛「ミルカさん」。
この3人を中心に話は展開していきます。
高校生活をほのぼのと送る中で、数学数学して…ああ こんな高校生活を送りたかった!(

高校生が数学に取り組む、それだけの話なのですけど これが全然飽きずに読めます。
まるで冒険物の様に、一体次はどういう問題を、どういう解法を、どういう世界を見せてくれるのだろうと、わくわくしながら読むことが出来ます。
自分の中にある数学世界を開拓していく様な感覚は、思いの他とても刺激的です。


数学が苦手だという人は「テトラちゃん」の質問や疑問にとても共感するでしょう。
そして「僕」と「ミルカさん」に解説を対話形式でしてもらい、ああ そういうことだったんだと「テトラちゃん」と共に納得してもらえると思います。

数学が得意という人は「僕」の行動や説明に共感するでしょう。
「テトラちゃん」に対しての説明の仕方を見て、友人に説明したのを思い出すでしょうし、「ミルカさん」の解法には そんな方法もあるのか と驚くかもしれません。

数学が専門という人は「ミルカさん」と共に研究課題を見つけて、競ってみるのもいいかもしれません。


数学の魅力の1つはやはり、理解出来た時に感じられるのだと思います。
しかし学校数学は理解するしないに関わらず、公式や解法を丸暗記すれば点数が取れてしまうものです。
勿論それで良い点数が取れれば気持ち良いでしょうが、数学の本質的な面白さはそことは少しズレると自分は考えます。
じゃあ数学の面白さって何? という問の答えは、この本に読み切れば得られると、そう思います。


図やグラフも豊富に載っていて、理解を後押ししてくれます。
内容は高校生以上の数学ですので少し難しいかもしれませんが、中学高校等で「数学なんて見るのも嫌だぜ!」となってしまった人に是非読んでもらいたいです。
一度だけでなく、理解出来るまで何度も何度も繰り返し読みたくなる一冊です。


また、《理系にとって最強の萌え》宣言をされているだけあって高校生3人組のやりとりも羨まsげふげhん微笑ましいです。
続編も出ていますし漫画化もされているので興味のある方は是非是非!
ちなみにこのブログでは漫画は漫画としていずれ紹介させて頂くつもりです。

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