数学 TOY BOX ~数学から数楽へ~

数学の世界の入り口になれば幸いです。

算数宇宙の冒険であります。

2011-10-21 00:24:48 | 数楽小説
今日は小説、算数宇宙の冒険を紹介させて頂きます。

題名:算数宇宙の冒険 アリスメトリック!
著者:川端裕人

小学生がリーマン予想に挑戦する!!
この見出しのインパクトは凄い 凄すぎる(((
本来なら関数や複素数どころかや文字式も習ってないはずなのに…末恐ろしい…!

舞台は東京のとある町、そこに住むワンダー3こと小学6年生の千葉空良、河邑ユーキ、紺野アラン。
そこに転校生の一之瀬那由が加わり、町の行事算数宇宙杯に出場するのですが…。
何やら不穏な空気、町で起こる数々の不思議な出来事、宇宙との関わり…!
ゼータ関数に秘められた謎に人、町、発展し時代、宇宙をも巻き込む冒険譚です。

皆驚くほど頭良い! 小学生離れしてます ホント…!
ゼータ関数なんて普通意味すら分からないだろうというのに…とんでもない!
唯一そんなに算数・数学が出来ないという主人公 空良 も、式を理解しないまでも、数式を「観賞」することは出来る…。
なるほど「観賞」。面白い考え方、見方と思いました。…観賞するために色々な知識は必要ですけどね…。
素数定理に複素平面、高校数学もぶっ飛びなんのその! ひたすらリーマン予想を掘り進んでいきます。

個人的に面白いと思ったのは、フェルマーの最終定理であれポアンカレ予想であれ、もう証明済みなわけですよね。
だからこそもう「正しい」と分かっているからそれに関しての物語も書けると思うのですけども…。
リーマン予想は今現在、まだ未解決なんですよね。
未解決の問題を題材にした数学小説…題名からは算数か。新しいなぁって思いました。
内容もキャラクター一人ひとりの感情や思惑が交錯したりと読み応え抜群ですw

数学と音楽、素数や宇宙のの神秘さ…。
皆さんもこれを読んで、リーマン予想に挑戦しましょう!
勿論全然分からない人も、「観賞」して楽しみましょうw

1+1+1+1+1+1+1+…=-1/2
1+2+3+4+5+6+7+…=-1/12
こんなこと言われたって…ねぇ…(((
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2 コメント

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≪…キャラクター…≫ (『モナド写像』)
2019-12-15 05:02:22
 ≪…「観賞」。面白い考え方、見方…≫の≪…観賞するために色々な知識…≫を[オバケ]と遊ぶと≪…「鑑賞」…≫が、[観照]へと生るかも。 

 「オバケ」の≪…キャラクター…≫(数学妖怪)が、『自然比矩形』や[円]と『連(つる)』んで舞う[お遊戯]は、
≪…
1+1+1+1+1+1+1+…=-1/2
1+2+3+4+5+6+7+…=-1/12
                        …≫を

 ≪…「鑑賞」…≫から、[観照]へと生るかもしれない・・・。
自然数 (絵本のまち有田川)
2020-01-15 02:20:31
 自然数は、
 [絵本]「もろはのつるぎ」で・・・

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