黒駒 寺社参拝記

畿内を中心とした寺社参拝記です。主に西国三十三所や聖徳太子霊場を巡礼中です。

西国第廿七番札所 書写山 圓教寺 その2

2007-04-29 09:49:38 | 西国三十三所巡礼
圓教寺の観音霊場は摩尼殿といわれる観音堂ですが本堂にあたるのは
釈迦如来をご本尊とする大講堂です。大講堂は二層の食堂(じきどう)と
常行堂とともにコの字型に配置されています。知る人ぞ知るこの風景・・・



そうです。映画「ラストサムライ」のロケ地として有名です。映画の中では渡辺謙演じる
勝元の菩提寺&舘として登場します。
映画の中ではややセット化されていますが同じ構図で撮影してみました。
これは食堂(じきどう)1層目の堂内でのシーンです。





この食堂もそうですが大講堂も常行堂もどっしりとした非常に重厚な建物で大変風格が
あります。第1印象としては「超デッカイ古いお寺」・・・他の古寺といわれる
お寺とは何かが違う違和感がありました。古臭さを余計に感じる何かが・・・。
鈍感な自分は気付くのにしばらくかかりましたが・・・。答えは後ほど。

食堂から見た大講堂と常行堂。この風景がこの日のお気に入り。人もいないので
しばらくまったりしてました。新緑の紅葉も大変美しい。秋はもっと・・・かな?







さてこの伽藍の建物に感じる「古臭さ」ですが、これらの建物はすべて木造で白壁が
間に入ってないんですね。白壁が少しでもあれば木の古さが多少は視覚的に緩和されるの
ですがすべて木なので、田舎にある古臭い神社と同じ古臭さを感じさせるのです。
食堂の扉はすべて蔀(しとみ)です。中世建築の特徴ある建物です。
三堂とも鎌倉末期に焼失しましたがすぐに再建されて重要文化財指定されています。
食堂内は写真撮影可です。

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