奄美ロングステイ

奄美の自然の中でロングステイのできるペンションを作りました。毎日のできごとを紹介していきます。

行方不明だったヒナ発見

2013-06-06 20:00:55 | 奄美の自然
数日前に巣から落ちて屋根のひさしの隅で丸まっていた2羽のイソヒヨドリのヒナが忽然と消えて
しまってから、毎日心配してあたりを探していた。
ヒナたちがいたひさしのまわりには何の痕跡も残っていないので、カラスに襲われたということでは
ないと思われる。
ネコには高すぎる場所だったのでネコに襲われたということも考えにくい。
となると自分立ちの意思で下まで降りて、どこかに隠れているのだろう。
しかし地面に降りてしまうとそこは危険がそこらじゅうに待ち構えている
それに親鳥が餌を運んでくれなくては自分ではまだ昆虫は捕まえられないだろう
どちらにしても生き残っている可能性は低いのではと思え、物悲しい気分になっていた







そんなときでも親鳥は餌をくわえたままで、必至にヒナにむかって呼びかけていた
普通なら餌を捕まえたら巣にまっすぐ運んでいくが、2羽のヒナがいなくなってからは我が家の
まわりのいたる所でいつもとは違う鳴き方でさえずっていた





ある時畑の縁にたっている電柱にとまって周りを見渡していた親鳥が虫をくわえたままそばの茂みへ
まっしぐらに下り立った
よくみるとひな鳥の姿がそこにあった
無事だったのである
ずいぶん大きくなっているがまだくちばしに黄色が残っていてヒナの顔をしている
近づいてみるとあわてて走って逃げだした
その際羽ばたいて1,2メートルだけ飛ぶこともできていた
空へと羽ばたく日もそれほど遠くはないようだ






その後も1度だけ姿を目にすることはできたが、果たして2羽とも無事なのか同じヒナなのかは
わからない
雑草の糞のあとが残されているを見ると今のところはなんとか無事に過ごしているようだ
ほっとした
なんとか飛べるようになるまで地面で敵の目を逃れながら生き延びてくれることを祈る毎日である






巣にはまだ2羽のヒナが残っている
親鳥はこちらに餌を運びながら、地面のどこかにひそんでいるヒナのためにも虫をつかまえては
さえずりながら彼らをさがして飛び回っている
ヒナはいつも同じ場所に隠れているわけではないようだ
親鳥の忙しい毎日はもう少し続きそうだ




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