～波乱の幕開け～

アメリカ大統領選挙に向けた候補者選びの幕開けとなる予備選挙がアイオワ州で開かれ、民主党は『本命』と言われているヒラリー・クリントン氏がバーニー・サンダース氏に勝利したものの得票率わずか０．２％差と苦戦を強いられる結果となりました。
一方、共和党もテッド・クルーズ氏、ドナルド・トランプ氏、マルコ・ルビオ氏の差が４％内にひしめいており、テッド・クルーズ氏が勝利したものの、今後の州で誰が党代表になってもおかしくない展開となっています。

このような結果で、大統領選の予備選挙が幕開けしたわけですが、そもそもアメリカ大統領選挙がどのような仕組みなのかという事を知らない人も多いですよね。
日本と違い、複雑な形式となっており、今回の予備選挙は、いわゆる『本選挙に出馬する党の代表を選ぶ選挙』なんですよね。
本選挙に出る民主党の代表を１人、共和党の代表を１人を選ぶために、約半年かけて全米５０州で予備選挙による勝者が決まります。
ちなみに、現職大統領であるオバマ氏は、『大統領２期８年で終了』というアメリカの慣例により、今回の選挙に出馬することはありません。
今回の場合でいえば、１州目のアイオワ州でヒラリー・クリントン氏が１州獲得、テッド・クルーズ氏が１州獲得といった感じでしょうか。
もちろん、候補者それぞれに地盤の強い州、弱い州があるため、今後も戦況はコロコロと変わることになるでしょう。
そして、より多くの州の票を獲得した候補者が、各党の代表となり、ここから党同士の争いとなる『本選挙』が始まるんですね。
詳しく言えば『代議員』やら『選挙人』やらといった言葉が出てくるのですが、ここでは省略させていただきます。
この『本選挙』がおよそ２か月間行われ、より多くの票を獲得した候補者が次期大統領となるわけですね。（実際は『勝者独占方式』というものがあり、国民の得票数がそのまま反映されるわけではないのですが、これまた長くなってしまうので省略させていただきます）

要するに、日本と比べ、大幅に国民の意見が反映される形となっているんですね。
これからも今回のような熱い戦いは繰り広げられますし、その度にニュースとなって議論されていくことでしょう。
こういう知識を持って、改めてニュースを見ると、アメリカ大統領選がより楽しく見ることが出来るかもしれませんね。

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masa