季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

ヘルゲ・ロスヴェンゲ

2016年06月16日 | 音楽
マックス・エッガーの記事で触れたデンマークの大テノールである。
カタカナで検索してもほとんど出ないから、海外のYoutubeを検索したらいくらでも出てきた。ひとつ紹介しておこう。
序でにもう一人の大歌手との二重唱を。シュルスヌスといって、バリトンでありながらテノールをしのぐ人気があったと聞く。この人も前の記事で触れたように思う。神の声と讃えられたそうだ。ドイツ時代の生徒に老婦人がいて、この人はシュルスヌスを何度も聴いたと懐かしそうに話していたものである。

どちらも戦前のベルリンオペラのアンサンブルに所属していた。ここでの二重唱はヴェルディの「ドン・カルロ」だ。

音源を聴いてもらえば本稿の目的、ヘルゲ・ロスヴァンゲを紹介したいという目的は達成されるのだが、僕がこれらの歌手を知ったきっかけについてだけ記しておく。
最初、なぜだかもう記憶にはないのだが、ほんの3、4枚しか持っていなかったレコードの中にソプラノのエルナ・ベルガーのものがあった。

オペラのアリア集だったが、中には二重唱、三重唱のものもあった。この相手の歌手が実に上手なのである。自然にシュルスヌス、ペーター・アンダース、マリア・チェボタリ、ヨゼフ・グラインドル、そしてロスヴェンゲなどの名前を覚えていった。

これらの歌手のレコードを買う。するとまた他の名歌手に出くわす。芋づる式とはよくぞ言ったものだ。こうして僕の耳は作られていった。

今では(あまり感心しないとはいえ)YouTubeで次々に聴くことができる。感心しないと言いながら、この僕がロスヴァンゲを紹介しているのもYouTubeなのだから。このアイテムの欠点?は落ち着いて聴くことをしなくなる傾向ができることだ。それは注意したい。本当に良いと思ったならば是非CDを購入することをお勧めする。

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