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新型同軸コリニアの制作方法確立

2017年10月13日 18時53分56秒 | 同軸コリニアアンテナ

最近、『段間を強化した同軸コリニアを手に入れたい』との問い合わせが何件かあったが、強化版は色々と制約も多く現状は調整も含めると1本/週がやっとだ。

そもそも、強化用の塩ビパイプをどの接着剤で固定するかも試行錯誤していた。強化パイプの実装順によっては段間の破損をもたらすし検討課題は多かった。

そこでお安い同軸ケーブルを手に入れて試行錯誤してみた。

下記の写真は試作品。ケーブルは3C5V。短縮率も67%で5D同軸同様に使えるかなと2本製作してみたが・・

給電用に3Dケーブルを直結してるせいか思い通りの周波数で共振しない!!

全くの失敗作となった。

ただ共振しなかったわけではないので3Cケーブルで給電すればと考えているが・・

[3C2Vケーブルを使った8段及び16段同軸コリニアの失敗作]

3Cでの試作には失敗したが段間の塩ビパイプの固着タイミングは確定した。つまり各エレメントのハンダ付け直後。

そしてシリンジの導入でボンドでの接着が実に簡単になった。

下記がボンドを2ml入れたシリンジ。チューブに入ったボンドと比べるとメリットしかなかった!!

①空気に接する面は注射針の先端だけなのでこの状態で保存可能。次の使用時はポンプを押せばボンドが出る。

(ボンドのチューブのように口が固着したり塊が出来たりしない)

②注射針の針が入れば僅かな隙間にたっぷりボンドを注入できる。

③当初はシリンジは使い捨て覚悟だったが扱いを誤らなければ何度も使える。

[塩ビ用のボンドをつめたシリンジ、針と合わせて約50円ちょい]

注射針は模型用の針を使う。安全のために針先が平になっている。

16段コリニアでのボンド使用量は5mlあれば十分だった。

というわけで新しい制作方法で最終的に出来上がった『段間強化版8段同軸コリニア』はこちら。

段間強化版の同軸コリニアはボンドの使用方法だけでなく、スタブの引き出し方、スタブ等の防水にシーラを使用するなど雨対策方法も確立した。(旧製品も防水している)

まあ、製作時間が早くなったのが一番の収穫か?


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
75Ω (jf1mhn)
2017-10-15 00:42:19
古いことで申し訳ないが、75Ωで作ると虚数のjxが大きい為マティングが取れず、やむ得ず線路長を短縮することで50オームにしていた。昭和の40年代まで。最近は50Ωが簡単に手に入るため、5Dや3D等のケーブルを使っている。成功のカギは虚数の様ですね。VU帯でJXを測定できる計器はそうそう高価で手に入らず。73.
追記 (jf1mhn)
2017-10-15 00:52:27
水平ダイポールは基本は75Ω、swr1.5でY字に万歳させて50オーム。アンテナは面白いですね。では73.ご検討を祈ります。
この場では久しぶりです (7K3DIW)
2017-10-15 01:37:46
mhnさん

ご教授、ありがとうございます!
今回製作実験の為、3Cケーブルを50mも購入してしまいました!
3C同軸コリニアは一旦は中断しましたがマッチング方法を考えてみようかなと思っています。
思い通りの周波数ではマッチングは取れていませんが、JXがほぼ0の点があります。
3Cで給電して無線機に際にインピーダンス変換をするとか・・アンテナのエレメント長を変更するとか・・
アンテナは考えると楽しいです!
最近では利得とノイズフロアの両方をきちんと見てアンテナを考えています。
また成功しましたら・・この場で報告します。

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