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コーリニアアンテナ製作のノウハウ、チェックポイントについて(改定三版)

2015年01月18日 18時51分49秒 | 同軸コリニアアンテナ

17日に、多段コーリニアの調整のために、某局とアイボールした。

その22段コーリニアのSWRが下がらないとの事。実際に、スタブ調整に立ち会った。スタブを切り詰めて行くが、SWR2以下には下がらない。

どうすればよいのか?理論的には、ラジアル手前の長さを調整するだけど。

やってもらうか?「ラジアル」までの長さを調整して下さい。結果は、大成功で、しっかり調整が終わったようだ。

そこで、コーリニア製作のポイントを書いたマニュアルに改定を加えましたので、SWR調整等でお困りにの方は、参考にして下さい。

改定部分は、赤字で追記してあります。

 

  • まず、①給電エレメント部を製作して下さい。ここで、一番気をつけることは、各エレメントを半田付けする際に、芯線と網線をショートさせないことです。
  • エレメントを1本半田付けするごとに、芯線と網線間に導通が無いことを確認して下さい。(失敗の殆どは、これが原因です。給電エレメント部を取り外して、ショートしてないかを確実に調べて下さい)
  • これに、②位相整合部を半田付けします。ここでも、芯線と網線間に導通が無いことを確認して下さい。
  • 次に、③マッチング部を半田付けします。まだ、芯線と網線間に導通がありません。
  • ここまで、出来てもこれはアンテナではありません。(アナライザーで測っても目的周波数に同調していません。)
  • ③マッチング部をアナライザーで測っても目的周波数のアンテナではありません。④スタブとセットでマッチングを取るのが目的です。
  • ⑤の位相整合部を取り付けると、直流的にはショート状態になります。これで芯線・網線全てがショートします。しかし、交流的には、これでアンテナとしての性能が発揮されます。
  • ⑤を取り外すと、芯線・網線の導通はありません。確認して下さい。
  • ①②③⑤を半田付けした後で、④を取り付けてSWRが1になるようにスタブを切り詰めて下さい
  • どうしてもスタブ調整でSWRが下がり切らない場合は、マッチング部の1/4λの長さを調整してください。つまり、ラジアルの位置を動かして下さい。(これでSWRは、1になります。)
  • その他、ブログの同軸の長さは網線⇔網線間の長さです。
  • 同軸の短縮率は、カタログ値を採用して下さい。