おじさん日記 ~Okinawa Self-Diving Log~

セルフダイビングのブログ。ログや写真や器材について好き勝手書いています。そのうちテクニカルダイビングもやってみたいな。

単独潜水は危険なのか

2016-09-15 21:55:51 | リスクマネジメント
以前は妻とバディ潜水することが多かったですが、妻が妊娠したので、単独潜水をすることが多くなりました。単独潜水はどの指導団体もダイビング雑誌も「とにかくダメ」「論外」といった感じでタブー視されており、議論に挙がることすらない。バディ潜水が大前提になっている。「単独潜水するような奴は悪い奴」かのような風潮もある。

もちろん、理想的なバディ潜水することが一番安全ではあると思う。ただ、大前提になっているはずのバディ潜水だけれど、実際に機能を果たしているバディなんてほんの一握り。今までショップでもセルフでも潜ってきたけれど、実際にバディとして機能していたのは妻と潜った時だけ。

バディの機能は色々とあるけれど、安全潜水の面でいえば、万が一の時の予備としての機能となります。自分の器材に何か合った時の予備の呼吸源がバディになる。突然の不具合の時にバディがいなければ意味が無い。目に見える範囲にバディがいないのであれば、単独潜水と変わらない。仮にエントリーの時に単独じゃなくても、単独と変わらない状態の人は結構多い。

自分は一眼レフカメラを持って潜るので、ファインダーを覗いている時はバディは視界に入らないので、注意散漫もいいところ。気づいたらバディがいないなんてこともしばしばあります。

もしバディ潜水が現実的ではないのであれば、現実的な方法を考えるのが妥当でしょう。単独潜水をダメと言うだけで、できもしないのに「バディ潜水の厳守を」と叫ぶだけでまともな議論をしない現状はよろしくない。

大手団体の中では、テクニカルダイビングの一団体のTDIが、ソロダイビングのコースも開催しています(正確にはソロダイビングのコースを開催しているのはテクニカルダイビング部門のTDIではなくスポーツダイビング部門のSDI)。

https://jcue.net/jcuecafe/24_info/
oceanaでも宣伝されていましたが、今月末に↑のようなセミナーが開かれる予定のようです。TDIの宣伝とともに、できないくせにバディ潜水をしろとばかり言っている指導団体への問題提起でしょうね。沖縄在住の自分は参加できないですが、おそらく内容は

・レクレーショナルダイビングでは何かあったときはバディをバックアップとすることが前提だけれど、テクニカルダイビングでは緊急時も含めて自分で対処することが基本
・バディ潜水は、常にバディがすぐ近くにいることを前提としている。そうでなければバックアップとして機能しない
・海外ではバディ潜水が基本のところが多いのに対し、日本ではガイドに付いていくスタイルが多く、バディ潜水の文化が根付いていない
・うちのTDIでテクニカルダイビングもしくはソロダイビングのトレーニングをして、予備の器材を持っていけば、今のなんちゃってバディ潜水よりも安全かもよ

といったところだと思います。

ソロダイビングのコースを開催しているのはTDI(SDI)とPADI。PADIは利益になりそうなところに何でも手をだすので。。PADIはディスティンクティブ・スペシャルティの1つとして扱っているみたいですね。今のところ日本で扱っている様子はありません。

TDIの指導内容はとても参考になります。テクニカルダイビングでは緊急時も含めて自分で対処するのが基本なので、ソロダイビングのコース内容はテクニカルダイビングの基本的な部分を扱う形になるようです。

このブログではこれから数日にわたり、「バディ潜水が絶対、単独潜水はダメ」という業界団体の取り決めありきのところから一歩進んで、単独潜水・バディ潜水それぞれのメリットデメリット、そして単独潜水でありながら危険性を減らす方法について考えていこうと思います。

ちなみに、自分の中での今のところの結論は、「普通のバディ潜水より、予備の器材を持った単独潜水のほうが安全な場合もある」です。「普通の」というのは、常にバディと離れない理想的なバディ潜水(ほとんど見たことない)ではなく、水中で生物探しのために時にバラバラになるようなよくあるバディ潜水ということです。

あくまで一個人の考えで、一般的なものではありません。また、単独潜水を勧めるものわけでもありません。様々なリスクの中でバディ潜水の方が安全なものもあれば単独潜水の方が安全(と僕は思う)ものもあり、それぞれのリスクをどう判断するかは各々の状況と価値観によると思います。それぞれのリスクについては今後の記事で扱っていきます。

バディシステムの問題点↓
http://blog.goo.ne.jp/diving-snowman/e/65f1d327fbabcc167293ddee17b9e6a7

単独潜水のリスク(器材面)↓
http://blog.goo.ne.jp/diving-snowman/e/5c3ee9fecaaa1914857c916826c0145c

単独潜水のリスク(器材以外の面)↓
http://blog.goo.ne.jp/diving-snowman/e/010d9fd4f7d5ac82d4e350d8df4c9131

統計で単独潜水の事故を考える↓
http://blog.goo.ne.jp/diving-snowman/e/149fb0b48784caa4a58a95c0bab613cf

【まとめ】単独潜水のメリット・デメリット↓
http://blog.goo.ne.jp/diving-snowman/e/02b742c07ce3388d5f584bebfb67aca4

参考文献↓
http://blog.goo.ne.jp/diving-snowman/e/4c2517f7b3984fa1287d7206ddbca786
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8 コメント

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おお! (かとー)
2016-09-16 07:52:58
妻おめでとう(* ̄∇ ̄*)
早速メールしちゃった♪うちの旦那氏もバディいなくなって、すっかり海から離れてるから時々お誘いよろしくお願いします、、妻(あたい)と違い水中分散しないタイプだから単独にならないで近くにいるからいざとなったら空気くれるはず。。笑
Unknown (うみお)
2016-09-16 18:28:33
単独潜水の危険性はもういいってくらいOW認定の時からまわりにいわれてます・・・・
自分の場合,単独したくても、マイタンクでないために一本だけ借りるとかできない、2本であってもタンク屋さんと仲が良いため、気になちゃってできないなど、まだ単独に踏み切れていません

なのでこのことについては前々から一人で深く考えていたので興味あります!!
妊娠と、水中ではぐれる件 (snowman)
2016-09-16 23:04:35
かとちゃん、ありがとう!こんな話題を投稿すると誰からもダイビングに誘われなくなりそうで不安になっております。笑

ダイビング中によくはぐれるのは僕自身なので、他人様のことを偉そうに言えるよう立場ではないんだよね。きっと、「お前が言うな」って思っている人多数。

今後の記事で書いていくけれど、正直何かトラブルがあっても落ち着いてゆっくり浮上できれば今のような水中バラバラ(笑)のダイビングでも大丈夫だと思っているよ!

Wさんともまた潜りたい!バディいなくなった同士仲良くしましょー^^
潜水中の安全対策 (snowman)
2016-09-16 23:16:20
うみおさん、コメントありがとうございます。
結論から言うと、経験と技術があってオープンウォーター環境で潜るのであれば、僕は単独潜水は「あり」だと思っています。とはいえ、それに伴い考えておいた方が良さそうなことも少なくないですよね。

また、単独潜水をするにしてもバディ潜水やグループ潜水をするにしても、起こりうるトラブルを事前に考えておくことは安全潜水につながると考えています。あと6〜7回に渡って記事を投稿していく予定なので、ご意見ありましたらまた是非コメントくださいね。
Unknown (yuckey)
2016-09-17 20:58:50
先ずは、奥様のご懐妊おめでとうございます。

こういう問題提起の様な記事は、とても賛同できます。
誰も嫌われたくないから、問題にしない、語らない、カッコつけた良いことばかりブログで書く、
本質が見えてるのかな?と疑問に思うこと多数。
私の狭い見識の中で語らせてもらうなら、沖縄のバディシステムが機能しないモグリ方には閉口していました。
最後に語られている、「ほとんど見た事がない理想的なバディ潜水」は、伊豆でのmoguringの活動においては重点的に教えられた所であり(私の知る限りではあるが)、常連の様なメンバーの中にバディシステムを軽視してる人はいないと思ってます。
大瀬崎では、同じ店で数百本潜り酸いも甘いも知り尽くした様なベテランなら単独でもタンクを貸してもらえる様です。(カードランクにもよるのかな?)
一眼持って単独で潜っている人が居るのは事実です。
でも、伊豆で単独できるポイントはごくわずかです。
私の感覚では、タンクを借りてどこでも潜れる沖縄特有の事象かと。
逆に言えば、伊豆が特有なのかもしれませんが。
沖縄は透明度が良いのも離れてしまう一因なのかも。
濁り水で育つと、透明度に応じた距離感を意識します。
バディ潜水 (snowman)
2016-09-18 00:09:42
yuckeyさん、ありがとうございます!
なるほど、moguringではバディ潜水が当たり前のようにできているのですね!そういった文化があれば安全にバディ潜水できますね。正直、1人ではなく全員にそういった意識がないと安全なバディ潜水は成り立たないので、それができているのは素晴らしいと思います。

伊豆ではmoguringの方以外でもバディ潜水は定着していそうですか?
Unknown (yuckey)
2016-09-22 18:10:19
伊豆では、各ポイントのダイビングサービスでタンクを借りないとそのポイントを潜れません。
「単独で潜ります」なんて一般には認められるはずもなく、複数人で受付するのが当然の流れとなっています。
8-9割はガイドダイビングのグループ、セルフっぽい人が少数派です。
カメラ派の中には、水中で別々という話も聞いた事ありますが、単独で潜っている人はほとんど見かけません。
推測になりますが、いたとしてもプロカメラマンや現地ガイド・超常連客の様なごく一部の人、という印象です。
私も「お前が言うな」と言われそうですが、
最初はバディ潜水が出来なくても、出来るよう目指すという方向性でいると信じています。

単独潜水は危険か?という、疑問を深く考えた事無かったです。
危険に決まっていて、無謀に犯すものという認識でした。
一歩踏み込んだ内容で勉強になりました。
バディ潜水 (snowman)
2016-09-22 23:36:56
なるほど、2人以上でなければそもそも潜れない、という仕組みになっているのですね。

yuckeyさんのおっしゃる通り、少なくともセルフダイビングではバディ潜水を目指すという方向は賛成です。やはり2人単位が最も効率的な安全管理ができると思っています。

自分自身も基本的にはバディ潜水ですし、グループで潜る時はそのグループのルールに合わせます。一緒に潜る人がいないときだけ、予備器材を持って単独で潜るというスタンスで潜っています。

そして、単独でも潜るようになり、単独ならではのメリットも感じるようになってきました。バディ潜水やグループ潜水だからこそ危険におちいっていることも多いのではないかと思うようになり、今回の記事に至りました。

もちろん単独潜水を推奨するつもりはありません。また10月、よろしくお願いします。もちろんしっかりバディ潜水しますよー!

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