校長室日記(グァテマラ日本人学校in中米)

校長が見た①グァテマラ日本人学校の様子 ②教育情勢などを随時お届けいたします。

開花が待ち遠しいお花!

2016年10月31日 | 日記
 写真は綿花の木の下で、虎視眈々(こしたんたん)と出番をまっているクリスマスの花です。10月中旬に写した1枚ですので葉っぱはまだ青々としています。それが、ここのところの気温の変化(早朝は10度位まで気温が下がっています)から、先の方が少し赤くなり始めています。普段は“常春”と言われるシティーですから日本のような季節感こそないものの、季節の変化を伝えてくれるポインセチアです。
 隣国のメキシコが原産の花ですから、この時期に咲き出す(正しくは、葉っぱが赤くなり始める)のも納得。さらに、夜の時間が長くなるクリスマスシーズンが近づくと葉が朱紅色に変わっていきます。スペイン語では、パスクア( pascua )というこの花は、メキシコでは、ノーチェ・ブエナ( noche buena 聖夜)といい、花言葉は「祝福・幸運を祈る・清純・元気を出しなさい」だそうです。ちなみに、ポインセチアは英語名。
 校内で開花を待っている写真のポインセチアが開花したら、またこのブログで紹介します。〔10月31日〕

「大運動会」のお知らせ

2016年10月26日 | グアテマラ事情
 今日の「日記」は、グアテマラに在住されておられる方々への発信です。まずは、平素より日本人学校へのご理解とご支援をいただいていることに感謝申し上げます。
 さて、来週末の11月5日(土)に本校並びに日本人会あげての行事(「大運動会」と「秋まつり」)を開催致します(順延の場合は翌11/6 )。ご縁があってこの国に生活していても、なかなか一同に集まることは難しいと思います。そこで、お時間が許される方は、この機会に本校と日本人会の行事に足を運んで下されば幸いです。特に、「運動会」では、日頃の運動不足を解消されてはどうでしょうか? 子ども達からは元気をプレゼントいたします。
 
  • 行事①「大運動会」:11月5日(土)午前8時20分〈集合〉 8時55分〈開会式〉
     
  • 行事②「秋まつり」:「大運動会」終了後スグ
     
  • 場所 : オーストリア校グランド(Instituto Austriaco Guatemalateco 20Av.20-45,Zona16)

     なお、両行事の詳細やポスターについては大使館からの「お知らせメール」も併せてご覧下さい。〔10月26日〕

  • どなたか…素朴な疑問に答えて下さい!

    2016年10月25日 | グアテマラ事情
    どなたか…“素朴な疑問”に答えて下さい!
     久しぶりに映画を見に行きました。週末になるといつも足を運ぶモール内にある映画館です。見た映画は『インフェルノ(INFERNO)』。トム・ハンクス主演のこの映画は、『ダ・ヴィンチ・コード』(2006年)、『天使と悪魔』(2009年)に次ぐものです。最高の内容で、女優のフェリシティ・ジョーンズさんも素晴らしかったです。ちなみに、吹き替えなしで字幕がスペイン語です。
     さて、“素朴な疑問”ですが、帰宅後にインターネットやCNNテレビのCMなどを見ていて出てきたのです。「10月28日!日米同時上映!」というではありませんか! これって、いったいどういうことですか? ここグアテマラでは、写真(モール内のフロアー)の上の方に、"ESTRENO 13 DE OCTUBRE" とあるように、13日から上演されています。「何故? USAよりも先に、中米のグアテで見ることができるのですか?」どなたか、映画界に詳しい方がおられましたら私の素朴な疑問に回答をお寄せ下さい。
     ところで、この日の映画代はQ35(35ケツアール)で、約550円でした。映画はまだまだ庶民の娯楽なので日本の場合と違って安いです。また、午後2時からの上映だったのですが、この日は「革命記念日」というグアテの祝日だったからか…お客さんは全部で6名だけでした。〔10月25日〕

    応援合戦 in 大運動会の練習が始まりました!

    2016年10月24日 | 日記
     業間や昼食後の休み時間を使って、運動会の時に行う“応援合戦”の練習が始まりました。先週末に写した1枚の写真(↑)をよく見ると…「あれっ?一人だけ動きが違うぞ?」。しかし、今日の様子を見たら、どの子も動きをよく覚えていました。小1のMくんにとっては、初めての運動会ですし、上級生と一緒にする訳ですから「難しいだろうなあ…」と思いますが、その彼もしっかりリズムについて行っていました。当日は、紅白に分かれて行う応援を楽しみにしていて下さい。〔10月24日〕

    10・20「革命記念日」 in Guatemala

    2016年10月20日 | グアテマラ事情
    革命記念日 Dia de la revolucion !

      今日、10月20日はグアテマラの「革命記念日」。日本人学校もこの国の祝日に合わせてお休みですが、いったい「革命」を記念する日ってどんな祭日なんでしょうか? ★ インターネットな......

    何かにつけてやることが山積しているものの、週半ばの祝日は、嬉しいものです。本校が祝日にしているのは、基本的に大使館のそれにならっており、日本とグアテマラの祝日の中から精選されたもの。祝日として休むのですから、少なくてもその意味を知っておきたいものです。昨年度の日記に記したものを再掲載しておきますので、参考にして下さい。写真は学校の近くにあるカヤラの様子。〔10月20日〕


    Home Sweet Home !

    2016年10月19日 | 日記
    先週(10月10日の週)は、中南米地区日本人学校の「校長会」に行っていました。隣国のメキシコシティで開催された研修会には、この地区に14校ある日本人学校の校長が一同し、様々な協議をしたり、最新の教育事情を共有したりしました。
     14校の中には、教頭先生の派遣がある学校や何百人もの子ども達が学んでいる日本人学校もありますが、本校と同じような小さな、小さな学校が大半です。どこの国の日本人学校も、日本の学校とは大きく環境が違いますが、そのなかで切磋琢磨…みんな一生懸命に頑張っているのです。
     校長会が終わった翌日は、どの校長さんも我先にと空港に向かいます。遠くチリやアルゼンチンまで帰ることを思えば、グアテマアはすぐお隣の国。それでも、アウロア国際空港に到着したときは嬉しさがあふれてきました。これこそ、Home Sweet Home なんですね。〔10月19日〕

    宿泊体験学習⑥

    2016年10月11日 | 学校行事
    竹とんぼ作りにチャレンジ
    小学低学年は紙を材料に、高学年と中学生はナイフで竹を削って“マイ竹とんぼ”を作りました。写真は、手作り竹とんぼ飛ばしに興じている様子です。兼平先生からは、「竹とんぼが空中に飛び上がるのは、飛行機の尾翼の構造と一緒」と教えてもらいました。子ども達は分かったのでしょうか…?

    熱く盛り上がった“宝探し大会”
      先生方が一人4枚ずつのお宝カードを校内に隠すと、いよいよ“宝探し”のスタートです。「あった!」という叫び声?とともに、見つけたお宝を持って多目的ホールに一目散! すると、カードに書いてある番号によって得点が与えられます。なかには、「マイナス20点!」というようなのもあるので要注意。
       宝探しになると盛り上がる中学生が、今回もおりました。写真は、カメラを構えていると…そのレンズの先に目をやって、「ここが怪しい?」と言いながら探し始めている様子を写した1枚です。なかなか私の心の中をよく見ているな…と感心しました。…で、見つけた宝の得点は何点だったのでしょうか?

     宝探しが終わると楽しかった宿泊学習もフィナーレです。閉会式では、「調理の鉄人」「宝探し」などで優勝した班の表彰をしました。また、一人一人がみんなの前に出て、「私は、調理実習が一番楽しかったです。その理由は…」というように、この2日間の感想を言いましたが、“九人九色(十人十色)”。

    宿泊体験学習⑤

    2016年10月11日 | 学校行事
     得るものがいっぱいあった「宿泊学習」が無事に終わりました。2日目の様子を何枚かの写真で追っておきます。「どの子もみんなよく頑張りましたマル!」
       6時半に起床してグランドに集合。健康チェックの後は、お決まりのラジオ体操…「2日目も元気に過ごしましょう!」。
       体操が済むと休む間もなく朝食の準備です。Eさんの班はクレープでした。初日のハンバーグに続き、できあがるまでに時間がかかる料理ですが、てきぱきとした動きはさすがです。美味しくて、「3枚食べました」という子もいました。
       Sさんの班はアスパラをベーコンで巻いた大人も喜びそうなメニュー。大きなおにぎりも一人一個ずつ付いていました。    

    今、流行ってます!

    2016年10月09日 | 日記

      今、密かに流行りだしたのが「卓球」。お昼休みの時間には、多目的ホールに集まって楽しんでいます。壁打ちをして、一人で猛特訓をしている子もよく見かけるようになりました。このブームを呼んだのは、卓球が大好きな中1のK君が転校してきたことかな…。彼は、埼玉県の中学校で過ごした1学期、卓球部に所属していました。そして、ここグアテマラに来ても、その情熱を持ち続けています。[10月9日]

    速報!宿泊体験学習④

    2016年10月07日 | 学校行事
    3)花火大会
         天気は最高、静かな夜。グランドに集まって「花火の競演」。みんなの表情がとてもよく、楽しいひとときがあっという間に過ぎました。

    4)きもだめし
      出発前の様子です。多目的ホールでは、過去の恐怖映像などを見せられて?、「もうやめて下さい」「お化けなんていません」「トイレに行きたくなってきた」など、楽しみと怖さとが半々の子ども達。この後、子ども達は、決められたコースを順に巡って2Fのゴールをめざしました。
      明かりは懐中電灯1本だけ…。暗~い校舎内を各班毎に回りました。先生方が念入りに準備した幽霊や妖怪だと分かってはいても「怖~い!」。でも、本当に怖かったのは先生達だったかも…知れません。だって、暗い部屋の中、雰囲気を漂わせるBGMをかけて、子ども達がやって来るのを一人待っていなければならないからです。 


     時間が押し気味で、きもだめし後はスグに就寝。その前に、全員集まって健康チェックと夜の挨拶、「おやすみなさい!」2日目も元気に体験活動をやりましょう!

    速報!宿泊体験学習③

    2016年10月06日 | 学校行事
    《夜のイベント》
    1)キャンドルサービス
      火の神の衣装をまとった私を先頭に、子ども達があとに続きます。ゆっくりと多目的ホールに入場すると、児童生徒を代表してEさんの力強い「誓いの言葉」が発せられました。その後、3つの班の班長のロウソクの火を点火していきました。ホール中央のキャンドルに全員の手で点火すると、お決まりのキャンプの歌“遠き山に日が落ちて…”を歌ってムードも満点。
      火の神からの言葉は、火に関係する話を交えながら、子ども達に寄せる思いを語りました。全員が真剣なまなざしで、しっかりと聴くことができました。「どんな話を聞いたのか?」また子ども達に訊ねてみて下さい。
    2)レクレーション
      3つの班ごとに繰り広げられる発表の場。驚きや笑いがいっぱいで、「涙が出た」といわれる先生もおられました。
     この班は“クイズショー”でした。目から鱗のようなクイズをしているスグ横では、小1のMくんがダンスを披露してくれました。まあ、よく踊ること…。
     小2のKくんのワンマンショーで始まった班ですが、後半はトランプを使ったマジックやクイズ。みんな身を乗り出して見入っています。とにかくお腹をかかえて、みんなよく笑いました。
     中学生男子のマジックはさすがでした。「ネタが分かりませんでした」というような、本当に不思議な手品もありました。写真は、ノリノリのDくんのタップダンス。みんなの足もタップり動いて、「楽しかったです」。   ⇒to be continued

    速報!宿泊体験学習②

    2016年10月06日 | 学校行事
      Eさんチームは得意の?「ハンバーグ」。そして2品目は「ジャガバター」デザートも用意して時間いっぱい頑張りました。
      Sさんチームはとても手際よく調理を進めていました。スパゲティの麺もしっかりとゆでることができました。そして、一足早く「いただきま~す!」。

     調理では、包丁を使う場面も当然のようにあります。よく観ていると、中学生の優しい指導を受けながら小学低学年の子がチャレンジしていました。少し危なっかしいところもありましたが、無事に料理をクックすることができました。

    速報!宿泊体験学習①

    2016年10月06日 | 学校行事
     子ども達が楽しみにしていた「宿泊学習」(10月6日[金]~7日[土])が始まりました。集団生活でのルールやマナーを守りながら、自分たちの力で活動する2日間。活動の様子の一部を写真で速報してみようと思います。
      午前中の授業、そして昼食が終わったらスグに「開会式」。いよいよ楽しみな行事の始まりです。開会式の後は、スクールバスに乗って、近くのスーパーマーケット(La Torreラトーレ)まで食材の買い出しに行きました。さて、どんな料理ができるのでしょうか?
      調理を始める前にテーブルを拭く子もいます。みんなで役割分担をしています。

      少しでも自由な時間があれば見逃しません…。いつもはなかなか思いっきり遊べない子ども達も、今日だけは違うようです。
      自分たちが寝る部屋づくり。マットを敷いて、その上をきれいに吹いて…。いつもの教室も今夜は簡易ホテルです。
      出番を待つ幽霊?…が、静かに(これがしゃべり出したら本当に怖い?)待っています

    1年前の記事から

    2016年10月05日 | 漫筆
    大村智教授、ノーベル(医学生理学)賞おめでとうございます!
     1日に地滑りが起きた日は、たまたまグアテマラでは「こどもの日」。そのことを思うだけでも辛く悲しくなります…。最近、日本でもあまり明るいニュースがなかった時に…、今朝早く、最高に嬉......


     ちょうど1年前ブログで、大村先生が「ノーベル賞」を受賞されるということを書いていました。考えてみれば、日本の研究者らが毎年のようにこの賞を受賞しているので、これが当たり前(必ずもらえる?)ように思っている子がいるかも知れませんよね…。
     でも、昔はそうではなかったのです。私が…確か小学6年生だった時、朝永(ともなが)先生と言われる方が「ノーベル物理学賞」を受賞されました。その時、担任の先生から「ノーベル賞のこと」「昭和24年の湯川博士以来の受賞」「16年ぶりの受賞」「日本で二人目」などを聞いた記憶があります。そして最後に「みなさんも大きくなって、朝永先生みたいに立派になって下さい」というようなことを言われた恩師の顔が今でも忘れられません。
     ここ最近、日本人が毎年のようにノーベル賞を受賞されていますが、日本人の素晴らしさを痛感します。同時に、1年前にも書いたように、「勉強することとは」「オリジナリティ」「しっかりとした体力と気力」「人に役立つ仕事」「きっかけ」「気配り」etc...大村先生が話されていたことも、改めて子ども達に伝えていきたいと思います。〔10月5日〕

    「メダルをもらったの!」と、自信ある回答

    2016年10月05日 | 日記

    日本人学校では、小学1年生から中学生までいますから、全員に話をすると…、話の内容によって「この話ならこの学年から上の子なら理解できている」ということがはっきりしています。
     今月の全校朝会では「大隅先生がノーベル医学生理学賞を受賞される」という話をしました。その日の終わりの会が始まる前、校長室に健康観察カードを取りに来た小学1年生のMくんに「今朝、校長先生がお話ししたこと覚えてる?」って、尋ねてみました。すると…、彼は堂々と「メダルをもらったの!」。ノーベル賞という言葉は、きっと初めて聞いたのでしょうが、むつかしい話をしっかりと聞いていたことがよく分かる立派な回答でした。とっても可愛い…じゃないですか。
     実は、私の孫の一人がMくんと同い年で、姫路市の小学校に毎日元気に通っています。ですから、Mくんを観ていると、孫も学校でこんな勉強しているんだろうなぁ…と思うことがしばしばあります。〔10月5日〕