校長室日記(グァテマラ日本人学校in中米)

校長が見た①グァテマラ日本人学校の様子 ②教育情勢などを随時お届けいたします。

無事に成田(NRT)に到着!

2017年03月16日 | 日記
 日本時間16日の夕方、AA(アメリカン航空)61便にて無事に日本に到着しました。快適な空の旅。空港では3個のスーツケースを宅急便業者に預けて、石川先生、阿部先生ご夫妻と別れました。全員元気ですのでご安心下さい。
 私は、先ほど、品川のホテルにチェックイン。グアテマラ土産はこれしかない?とも言われる“カンペロ(フライドチキン)”を食べながらゆっくりしています(^0^)。
 明日のJAL117便で伊丹空港まで飛び、愛する家族が待つ播州姫路に戻ります。〔3月16日〕
     ※写真は、日本の世界文化遺産第1号の「国宝姫路城」と姫路駅周辺

帰国します。ありがとうございました!

2017年03月15日 | 日記

このブログが自動的にアップされる時は…時間的におそらくアメリカン航空の機内だと思います。ダラスに向かってメキシコ上空でも飛んでいる頃かな? アウロア国際空港を発ちダラス経由で、日本時間の16日午後4時45分に成田に到着します。
 2年間の勤務、ありがとうございました。〔3月15日〕
  


2016年(平成28年)度「学校評価」③

2017年03月13日 | 日記

5,一人一人が活かされた学級・学校集団づくり


 ●授業や行事に進んで参加できていますか?《2.77点》


  ・授業や行事に対して消極的な児童生徒がいる。
  ・児童生徒が意欲を持って取り組むことができる授業の構築を教師側も考えなければいけない。
  ・アクティヴラーニングが次期の学習指導要領の目玉。
  ・授業と行事を別々に問うと、きっと「行事」は満点だと思います。
  ・授業こそ前向きな姿勢で臨んでほしい。

 ●クラスや学校全体で、自分の役割を果たそうと努力していますか?《3.33点》


  ・子ども達は少し控え目に自己評価をしているように思いました。
  ・小さな学校ですから、たとえ小学低学年と言っても大きな原動力。みんなよくやっています。
  ・クラスという意識が浸透していない子もいるのでしょうか…。

  

 6,わかる授業づくり


 ●読書や家庭学習の習慣が身についていますか?《3.77点》  


  ・おおむね良し。…だが、個人的にはもっと本を読んでほしい子もいますよ。
  ・小学低学年の子たちも、図書室で静かに読書できます。私の自慢の一つです。 
  ・毎日、宿題以外にも自主的に机に向かうのです!

●授業の内容は理解できていますか?《3.77点》  


  ・分からないところは、いつでも「はい。質問!」という空気が漂っています。とってもいいことです。
  ・授業で分かったことを家庭学習で定着させましょう!

 7,安全管理及び安全教育


 ●自分の身は自分で守れるよう、安全に気をつけていますか?《4点》  


  ・満点の回答。“自分の命は自分で守る”という精神が立派です。
  ・いざという時に、正しい行動がとられるよう、日頃から防災への意識や考えを高めましょう。
  ・「いつ」「どこで」「なにが」起こるか…誰も分かりらないのが災害です。
  ・日常の避難訓練もおろそかにしない。

●スクールバスでのマナーや乗り降りのルールは守られていますか?《3.88点》  


  ・下校時の挨拶も大きな声で出来ています。気持ちがいいです。
  ・バス内はおしゃべり厳禁ですよ。

  〔3月13日〕  


     


グアテマラ「まほろば」

2017年03月12日 | 漫筆

 毛利衛(宇宙飛行士)さんのサイン色紙が1枚、校長室の壁面に掛けてあります。毛利さんのサインは日本でもお馴染みで、“地球まほろば”という言葉が添えられています。かつて宇宙から地球を眺められた時に感じられたこゝろの底からの声なんだと思います。宇宙から見た我々の星には、国境もなければ争いごとも見えない…それはきれいな地球なんでしょうね!
 このことについて、毛利さんの色紙を見せながら子ども達に話したことがあります。“まほろば”の意味も考えさせました。今、子ども達は、自分が選んだわけではない(選べない?)のですが、ここグアテマラで生活をしています。学校にも通っています。そんな彼らが、大きくなって自分の小中学生時代を顧みるとき…、“グアテマラまほろば”ってきっと思うんだろうなあ。
 小さな小さな日本人学校ですが、一人一人の一生懸命をみんなで支え、その伸張を楽しみにしている仲間や先生方がここにはいるからです。すぐにやって来る新年度からも、“グアテマラまほろば”と誇れる日本人学校が末永く続くことを願っております。
 ちなみに、今更言うまでもないと思いますが、まほろばとは「すばらしい場所」という意味です。〔3月7日〕

 

2016年(平成28年)度「学校評価」②

2017年03月11日 | 日記

3,開かれた特色ある学校づくり


 ●グァテマラ日本人学校は自慢できる学校だと思いますか?《3.66点》


  ・小さな小さな学校ですが、「みんな素直で一生懸命」。私も世界に発信したいです。
  ・昔の児童生徒会が決めた「日本の学校に負けない」というスローガンは今も健在。
  ・常春で温暖な気候。そこで学べる子ども達は幸せ。

 ●授業や行事など、学校生活が思い出に残っていますか?《4点》


  ・満点!言うことなし。
  ・一人一人が主体的に各行事に取り組んでいる証拠。
  ・本年度もたくさんの思い出ができてよかったです!

  

 ●『学級通信』や『学校だより』を家族と読んでいますか?《3.11点》


  ・保護者のお仕事や使用言語の関係もあり、内容を理解してもらう困難さもある。
  ・子ども達からも家庭で話題にあげられるような工夫がいる。
  ・親子のコミュニケーションにはもってこいのものです。親御さんから積極的にその材料にしてほしい。 
 


4,人権尊重の精神


 ●思いやりをもって,友だちと接していますか?《3.55点》  


  ・おおむね良し。学校が大好きな根底がこの数値に表れています。
  ・“かがやき”の「や」:やさしい仲間 笑顔いっぱい 
  ・小学生と中学生が一体となっている学校、私の自慢の一つです。

●「か」「が」「や」「き」に進んで取り組んでいますか?《3.44点》  


  ・月に1回の全校朝会などを通して、もっと具体的に話していかないといけないです。
  ・もう一度、一つ一つが持っている深い意味を考えてみてほしい。

    to be continued...〔3月11日〕  


                         


2016年(平成28年)度「学校評価」①

2017年03月10日 | 日記

 PTA総会(14日)で本年度の「学校評価」に関するアンケート結果を詳しく説明しますが、ここでは児童生徒の集計を何回かに分けて少しずつ説明しておこうと思います。


 このアンケートは全校児童生徒からの回答ですから、アンケートを実施した時点での対象は9名です。従って、「よくできている」(4点)~「できていない」(1点)までの平均点を書きますが、多くの項目で同じ数値(満点は4点)になっています。


1,学校教育目標


 ●学級目標や行事のスローガンを理解していますか?《2.66点》


  ・正直、少し残念な数値です。全部で13項目の問いの中で一番数位が低い。
  ・そもそも子ども達は「学級目標」を知っているのでしょうか?
  ・それが浸透するように担任の働きかけはあったのか? 反省すべき点は多いです。
  ・“かがやき”という、これほど分かりやすい学校教育目標はない。
  ・『学校だより』『学級通信』を通して、各行事のめあてを認識してほしい。

  


2,学校経営品質の取り組みを進め、全教職員が情報を共有する


 ●学校生活は楽しいですか?《3.88点》  


  ・9名中8人の子が「よくできている」にチェック。素晴らしい!
  ・子ども達の毎日の表情を観ていると最高の学校生活を過ごしていることがよく分かります。


    to be continued...〔3月10日〕  


                         


ひっそりと咲く ランの花!

2017年03月09日 | 日記


 常春のシティですから校内は一年中“っこうきれいに花いっぱい”状態です。学校教育目標に掲げている“かがやき”の「」は、素晴らしい環境で子ども達を迎えてくれています。
 写真のお花は日本では高価な“ラン”です。ひっそりと静かに咲いていたので、私はこっそりとシャッターを押しました。場所は、校門を入って右側、多目的ホールに行く途中の花壇です(2月27日)。このブログをアップする頃には、もうお花は枯れてしまっていると思いますが、きっとまた出合えるはず。普段から少しだけ意識して花壇に目を向けていると、“かがやき”の「」(ょうも一日発見いっぱい)、そして「」(さしい仲間笑顔いっぱい)がいっぱい見つかりますよ。〔3月9日〕

【速報】8日の日記、もう一本!

2017年03月08日 | 日記

1)Yukiが見つかりました!
  昨日、学校を閉めて帰る時になって…、ウサギのYukiがいないことに気付きました。探しても見つからず、朝、出勤しても依然行方不明。ポリシアのネリさんも「Yukiがいません」。
 「学校から外に出たのでは?」「もしそうだったら、どこかの家の食卓かも?」というような話も飛び交いました。その後、小学生の子ども達が、体育倉庫の中にいる彼女を発見! 見つかって本当によかった!よかった! 今度は、「もう少しで「捜索願を出すところだった」というジョークが出ました。


2)チャレンジした漢字検定に全員が合格 
  たった今、日本からの宅急便で、“朗報”が届きました。先月の5日に受検した「漢字検定試験」に全員が見事合格! おめでとう! 個々の点数を見ると…、余裕のよっちゃんもいますが、もう少し頑張れよ…という子まで。でも、受検人数に関係なく100%合格という快挙はスゴいこと。素直に喜んでおります。
 いつもこのブログを派遣先のケニアで見て下さっているTさん、よかったね!おめでとうございます!〔3月8日〕   

うれしいひな祭り

2017年03月08日 | 学校行事

 5年生のSさんによる驚きのプレゼンについては5日のブログに書きましたが、その他にも小学2年生が準備をしてきた「ひな祭りゲーム大会?」では、参加者全員がおだいりさんチームVSおひなさんチームに分かれて競い合いました。写真はその一コマです。新聞紙を胸の所にあてて、それを落とさないように会場を一周するというだけのレースですが、これが最高に沸きました。落とさないように…お腹を突き出してゆっくり進んだり、スピードに任せて一気に進んだり、いろんな作戦で一喜一憂、和気あいあい。私は一気に走り抜けて「いい運動になりました」。


 観光地でよく見かける「顔出し人形」を作ってくれたのは中学生。子ども達の喜んだ顔ははち切れそうな笑顔ばかりでした(なかには変顔をする子も)。それにしても3人の中学生は、学年末考査のテスト勉強をしながら…よく準備をしてくれたと思います。「日本でも、ここでも、中学生は忙しくて大変だ」と思った瞬間です。〔3月8日〕
 

3月3日は何かが起こる?!

2017年03月07日 | 日記


 集会がそろそろ終わりに近づいた頃…、テレサさんが私を呼びに来ました。緊急のTELでも入ったのかな…と思いながら、多目的ホールをでると、「火事です」。すぐに2Fに上がってみると、隣接する林が燃えています。火の気もないところなのに…乾燥しているからでしょうが、「(学校の横で火事)こんなのは初めてです」(PTA会長)。
 写真でも分かるように、幸いなことに風向きが学校の反対方向に向いていただけでなく、火災に気付いたウイリアムさん(写真の左側)がすぐに消防車を呼んでくれたので、火はすぐに鎮火しています。集会が終わってから、いつもの挨拶のなかで「火事って恐い」という話を少しだけしています。
 
 「毎日が何もなくて、無難に過ぎていくことが当たり前」であってほしいのですが、たまには大小様々なことが起こることだってあります。実は、昨年度も3月3日絡みで事件が起きていたのです。覚えていますか? ひな祭り集会の前日に、その準備を済ませて学校を閉めたあとの時間(おそらく3日の未明?)に、泥棒が入ったのがちょうど1年前でした。
 その時、盗まれたのは“壊れたキーボード”でした。その時には「物を盗まれただけで済み、みんなが無事で良かった」と思い、その後、校舎だけでなくグラウンド側の警備センサー設置へと発展していきました。
 ところで、このことをブログにアップすべきか否か…悩んだのです…が、載せました。この度の火災については、子ども達も「(少しは)恐い」と思っていること。そして、1年前の事件がちょうど同じ日だったことも話題にして、お子さんと「安全安心」について話し合うチャンスとしてほしいと思います。〔3月7日〕

帰ってきた Yuki!

2017年03月06日 | 日記

 朝、学校のグランドに赤ちゃん兎がいたのが2月6日。ミステリーな話からちょうど1ヶ月。まだ小さすぎるので、しばらくの間だけSさん宅で生活してた彼女が、学校に戻ってきて18日になります。初めて出会った時よりも一回り以上大きくなって、少しだけ一人前です。だって、先輩ウサギのさくらと同じように、そこらの草をむさぼっているからです。
 先月の学習発表会の日も、来校されたみなさんから「かわいい~!」という声をいっぱいかけてもらっていました。改めて、「Yuki(雪を連想してのネーミングらしい)と申します。どうぞよろしく!」〔3月6日〕


ひな祭り集会(3月3日)

2017年03月05日 | 学校行事


 3日の6校時は「ひなまつり集会」で楽しみました。参加して下さった保護者の皆さま、ありがとうございました。
 上の写真は、5年生のSさんが「ひなまつり」について調べたことをパワーポイントを使って発表をしているところです。スクリーンに映し出されているのがうまく撮れていないのが残念ですが、クイズを交えながら低学年の児童から大人までをグイッと引き込むプレゼンはさすがでした。その中でも、ひな祭りの歌を歌いながら…途中にクイズを仕込むのが良かったですよ。
 それにしてもあの歌(うれしいひな祭り)の詩には、あんな間違いがあったなんて…知りませんでした(ここでは、作詞者のサトウハチローさんの名誉のために書きません)。先生方や保護者の皆さんも驚かれたのではないでしょうか。私はビックリポン(目からうろこ状態)でした。〔3月5日〕

 

剣道の達人に学ぶ!

2017年03月04日 | 日記


 中学生の「体育」で“剣道”の授業が始まりました。写真はその最初の時間の様子です。指導するW教諭は剣道3段の達人ですから子ども達は恵まれています。

 現在、日本の中学校では「武道とダンス」が必修になっており、男女共に学んでいます。そのなかで武道は、設備や指導者などの状況を考えて、柔道・剣道・相撲(その他に地域で特徴のある伝統武道も可)の中から各学校で選ぶようになっています。本校では昨年までは“柔道”、そして本年度からは“剣道”を取り入れているのはいずれもその道で極めている指導者がいるからです。年間で約10時間程度、生徒達は日本の心も併せて学びます。
 余談ですが、日本の中学校では柔道を選択している学校が約60%と多く、次に剣道…。そして相撲に至っては約3%という状況です。県によっては100%柔道をやっていたり、沖縄県では多くの学校で空手道を取り入れているようです。〔3月4日〕
 
 
 

自慢の中学生達!

2017年03月03日 | 日記

 昨日は学年末考査でした。私が教科担任をしている「数学」のテストは3時間目で、解答用紙を提出した後の3人の様子が印象的でした。頭を使い切ったのか…放心状態? さらに3人の目は、何かを語りかけているようにも見えました。ひょっとしたら…「こんな難しい問題を出して…」という心の底からの訴えだったのかも知れません(^0^)。いや、きっと時間いっぱい頑張った後のすがすがしさだったのだと思っています。

 個人的なことですが、40年程前、教師になるために「数学」で採用試験を受けていました。その後、勤務先の事情等から数学を教えたのは2,3年だけでしたが、グアテマラに赴任してからは、校長といえども授業を持ちますので、数学を楽しみながら担当しております。その分、ついつい問題作成に力も入ってしまって、今思えばいつも変化球混じりのテストでした。それでも生徒達(すでに帰国して高校生になった生徒も)は、おおむね一生懸命に取り組みます。ここで出会った子ども達は自慢の生徒達です。

 前にもこのブログで書いたように、問題の作成には数時間を要しますが採点は速い! 今日の金曜日には5科目のテスト全部が返却されているはずです。さて、その結果はどうだったのでしょうか? 保護者の皆様におかれても、ご自慢のお子さんです。頑張ったところを称賛されますようにお願いします。では、Have a nice week-end ! 〔3月3日〕
 

かしこい子を育てる秘訣

2017年03月02日 | 教育全般
モノの本に「子どもが、やる気になるのは、次の六つの場合」というのが載っていました。今よりも若い頃に読んだ本の一冊です。
第一:ほめられるとやる気になる
第二:面白いとやる気になる
第三:やり方が分かるとやる気になる
第四:問題を選択できるとやる気になる
第五:挑戦したい問題の時にやる気になる
第六:はっきり評価、評定されるとやる気になる


 本のタイトルは『かしこい子を育てる秘訣12』(騒人社)で、伸びる子の特長・やる気を引き出す6つのポイント・読書習慣をつけることなどが書かれています。このことをまとめられたM先生は、「保護者に是非読んでいただきたい本」「教師の方は是非保護者会での資料にお使い下さい」とも書かれています。それで…と言う訳ではありませんが、ここに取り上げさせてもらいました。

 ところで、言うまでもなく「上の6つのことは大人にだって通用する」と思いませんか? 例えばですが、興味もわかない…、しかもやり方も分からないのに…「仕事だ。頑張れ」と言われたとします。しかもその量が半端でなかったり、仕事をしても「よくやった」とねぎらいの言葉すらなかたりすれば…、もう病気にでもなるしかないかも知れません。

 さて、今日は中学生の3名にとっては大変な日。この1年間の学びをチェックされる「学年末考査」の一日だからです。本校の場合、すぐに採点が済みますから、その日のうちに返却することだってできますが、決して“点数”のみにとらわれないこと。保護者の皆さんは、子どもがよく頑張ったところや苦手なところをクリアしていれば「よく頑張ったね」と褒めてやって下さい。それが次の学年での頑張りに続くのです。〔3月2日〕