雨の日に拾われた猫の話

2006年初夏、しとしと降る雨の夜に拾われた二匹の子猫。
リツとコトと名付けられOL一人との同居生活が始まった。

お月見気分のねこ

2012-09-30 19:34:37 | リツ
今夜は満月。
中秋の名月。
十五夜のお月様。

現在台風17号のど真ん中。
残念ながらお月様は見えない。












仕方がないから、二階のキャットウォークに座って、土砂降りの外を眺めて、雲がびゅんびゅん飛ばされてるのを眺めて、その向こうに輝いているはずの満月を想像しよう。

ね、リツ。








ねこに内緒で御蔵島旅行 その3

2012-09-20 23:36:32 | 日常のこと
ということで、翌日の朝4:00に起床。
とるものもとりあえず、荷物だけ持って脆弱な船着き場へ向かう。





             夜明け前に降ったスコールで虹がかかる





防波堤のない船着き場。
時折テトラポットを越えて波がしぶきをあげる。
船着き場が濡れていると船は接岸しない。
だが、雨が降っていたせいで船着き場は濡れている。
雨で濡れているのか、波が乗り越えて濡れているのか、区別がつかない。
100名程の乗船待ち客が固唾をのんで海を見つめる。

待つこと20分。

船が突如視界に入ってきた。
でもまだ油断できない。
接岸を試みた結果、あきらめて三宅島に向かってしまうこともあるからだ。
船から岸へロープが投げられ、固定されるまでは乗船できるかわからない。

ロープが投げられた!

その瞬間、宿のお兄さんが「急いで船乗って!」と私たちを追い払った。
本当は追い払ったんじゃなくて、船が接岸している時間がとっても短いから
乗り遅れないようにという心遣いなんだけど、とにかく私たちは投げつけるように
お礼を言って船に向かってダッシュ!!
他の船待ちの人たちもダッシュで船に向かう。
ぎりぎりのところで乗船(6:00)
すんでのところで、「漁船で三宅島まで移動」を逃れることができた。ばんざーい!

船に乗って甲板から島を見たら、もう離岸していて太陽が昇っていた。




                                    ↓御蔵島






そこからはゆっくりと時間が流れ、することがない船の上ではのんびりと過ごした。
まずは甲板に毛布を敷いて本拠地を作り、船の食堂に向かう。
食堂はランチタイムしかやってないけど、テーブルについて自動販売機のおにぎりを買う。

お腹が満たされたところで、本拠地の甲板に戻り、第1回お昼寝タイム(まだ7:00)。

船内の探検をしたり、風に飛ばされそうになりながらトランプを試みたり(結局途中であきらめた)
しているうちに、八丈島に到着(9:00)。





                  ↓八丈島 底土港






八丈島では、1時間ほど停泊し、ユニックがコンテナの積み下ろしをするところをじっくりと眺めた。
港で働く人たちはきびきびしていて動きに無駄がなく、頼もしい。
やはりここも波が高く、











防波堤の向こうから波が見え隠れ。
船が大きく揺れる中コンテナと人の積載終了。


海の上では、海鳥とトビウオが水面近くを飛ぶのを眺めたり、
たまに見かける船を眺めたりする以外にすることがなく、第2回お昼寝。。。

目が覚めたら遠くに御蔵島が見えた。
さぁ、接岸するのか?しないのか?
もし接岸したら、朝食と2本目のドルフィンスイムをあきらめ損。
ドキドキしながら島を見つめていると、船の航海士さんが双眼鏡を持ってやってきて、
船着き場に波がかぶっている様子を見せてくれた。
双眼鏡でやっと見える船着き場は濡れていて、時折波をかぶっている。
その結果、御蔵島を遠くに見たままスルー。

朝便に乗るという選択は間違っていなかった。ばんざーい!





                   ↓三宅島 三池港






まもなく三宅島に到着(14:00)
またユニックとコンテナの積み下ろしと働く人をじっくり見学。
三宅島ではロードバイクのイベントがあったらしく、ムキムキの人たちが大勢マイバイクを持って乗船。
やはり三宅島は大きく、人も多い。
一時にぎやかになった船内。
しかし、またすることがなくなったので第3回お昼寝。











さすがにお昼寝にも飽きたころ、太陽が西側に傾き始めた。
と同時に浦賀水道に進入。
推進速度がぐっと落ち、右手に房総半島、左手に三浦半島が見え始める。
夕日に向かって無事帰れたことを感謝し、ビールで乾杯。











富士山に沈む夕日。




                ↓レインボーブリッジ






日没から3時間。
都内の見なれた夜景が見えてきた。

長かったような短かったような、やっぱり短かった御蔵島の旅は、2日前に見た夜景が出迎えてくれて終了。
竹芝桟橋到着(20:30)

総乗船時間、25.5時間(ドルフィンスイム用のボート含む)。
御蔵島滞在時間、きっかり24時間。
イルカ目撃時間20分程度。

家に帰ってリツコトに揉まれ、あんなに昼寝したのに夜もぐっすりねむりましたとさ。



おしまい















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ねこに内緒で御蔵島旅行 その2

2012-09-12 21:28:48 | 日常のこと
さて、イルカとの初対面を無事終え、港に戻り波酔いを醒まし、着替えてランチタイム♪

御蔵島は島の住人が300名ほどの小さな島。
海からぽこっと隆起しているため、泳げるような浜もなく、平地がないため住みやすいとは言えなさそうな島。
調べてみたところ、江戸時代には流刑地だったらしい。











流刑にされた人たちは、こんなきれいな海と空と人懐こいイルカと美しい緑がある島で、
どんなふうに暮らしていたんだろう。

きっと、そんなに悪い暮らしじゃなかったんだろうな。











島にはやっぱりねこがいて、





                      この角度で撮って。

                    R)あ、はい!Σp[【◎】]ω・´)





それなりにフレンドリー。



明日もう一本潜れるし、今日は酔い醒まし(お酒じゃないよ、波だよ)に湧水探しに行こう!と
数人で島内をぶらぶらとお散歩。
強い日差しの中、坂道をのぼって汗をかき、でも振り返ると真っ青な海と近くに三宅島、遠くに
新島が見え、さわやかな風が吹く。

虫や鳥の鳴き声以外ほとんど音は聞こえない。
ここは天国なんじゃないかと何度も思ったほどだった。

そして、日没がまた凄かった。











したたり落ちるよう、とはこのことか。
海に落ちる瞬間じゅわりと音がするんじゃないかと思うほどリアルな太陽だった。
本物なんだからリアルという言い方はおかしいけど、都会で見る太陽よりもずっと生々しかった。

一日は陽が昇る瞬間に始まって、日が落ちる瞬間に終わるんだって。
夜死んで、朝生き返る。
そんな感じがする一日の終わり。





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このまま終わりたいけど、そうはいかないのが現実。。。

ドラマティックな日没を堪能した直後、宿のお兄さんが
「明日、船つかないかもしれないんですけどどうします?」とにこやかにやってきた。
御蔵島には、毎日2便船がつく。
私たちが上陸した朝6時の便と、その後八丈島に寄港して戻ってくる午後1時の便。
私たちは、午前中1本潜って、午後1時の便に乗って東京に戻る予定だったのだが、
その1本前の朝6時の便もつかないかも。とのこと。

船がつかない場合、選択肢は2つ。
①帰るのをあきらめる
②明日の午前中、小型船舶で隣の三宅島まで移動する。

①の場合、次船がつくまで延泊。
14号15号の影響がどこまで続くのか全く分からないだけに勤め人集団としてはNG。
②の三宅島まで移動すれば、御蔵島よりずっと接岸の可能性が高まる。
しかし小型船舶でこの荒れた海の中、1時間もかけて移動したら…
想像しただけで船酔いしそうだ。。。
でも、選択肢は②しかない。

朝6時の便が接岸できなければ、強制的に船酔いの刑。
しぶしぶ漁船の予約を入れてもらう。

朝便が接岸できたとしても、できなかったとしても、
どちらにしろ今朝のドルフィンスイムが最初で最後になってしまった。。。
午後も潜っておくべきだったか。。。

とかなんとか反省しながら、部屋に戻って24時間テレビを見ながら宴会をした。
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ねこに内緒で御蔵島旅行 その1

2012-09-08 18:28:33 | 日常のこと
8月の最終週末、伊豆七島の御蔵(みくら)島に行ってきた。
台風14-15号が沖縄に接近していて間一髪だったので、ここからは時系列で記載してみる。




金曜日仕事を終え、ダッシュで帰宅。
リツコトにごはんをあげ、甘父にあとはよろしく!と依頼をし、服を着替えて荷物を持ち換え、
さっき降りたばかりの電車に再度乗車して、一路浜松町へ向かう。

【22:00】竹芝桟橋到着

一緒に行く仲間と合流し、乗船を待つ。










【22:20】出港
波が高いので、御蔵島に接岸できるかは行ってみないと分からないとのこと。
条件付き運航で無事竹芝桟橋を出発。
美しい夜景を見ながら甲板でお酒を飲む。
豪華客船ではないので、陸で買ってきて持ち込んだ缶ビールと枝豆。

浦賀水道を出るのに3時間くらい時間を要し、夜景が見えなくなってきた午前1時過ぎに就寝。
(椅子に座っていたため、ほとんど眠ることはできなかった。。。)











【6:00】御蔵島到着

5:00に三宅島に接岸し、人を下ろした後、無事御蔵島にも接岸成功。
船着場には防波堤等なく、ところどころ波がかかって濡れているところもある。
それゆえ、少しでも波が高いと作業員が流されてしまうため、接岸確率がとても低いんだとか。

なにはともあれ、無事上陸。
どの道も坂が急で、タクシー・レンタカーはもとよりレンタル自転車もない島。
移動手段は、宿の人に送ってもらうか、徒歩のみ。











【8:00】ドルフィンスイム用のボートに乗船

7:00前に宿に到着し、水着に着替え、漁船の船長さんが迎えに来てくれるのを待つ。
マスク・シュノーケル・フィンの3点セットをレンタルし、ボートに乗る。
天気はこんなにいいのに、波は結構高い。
ジェットコースターに乗っている感じで、イルカを探す。











【9:00】イルカに拝謁仕る

船長さんの「はい、入って!!」の合図でボートから海に飛び込む。
すると6-7頭のイルカの群れがスルリと目の前を通り過ぎていく。

イルカは賢く遊び好き。
だけど、ドルフィンスイムシーズンも後半の今、人間の相手に飽きてきているらしく、
あまり積極的に遊びに来てくれる感じではなかった。











一緒に潜った友人が撮った写真。
一切望遠を使ってないでこの大きさ。
遊んでくれる気はなくても、警戒することもない。

海の中の大きな友達。
イルカは思っていた通り優雅で美しく可愛らしかった。

















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一度も登らないバカ、二度登るバカ

2012-09-06 07:55:00 | 日常のこと
先週末いってきました。
人生初の






※写真は相模湾から撮ったもの




富士登山!!

天候は最悪。
豪雨、暴風、極寒のなか、やっとのことで登頂し、
まぁ、案の定御来光は見られず、あまりの寒さに
立ち止まっていることもできず、
登頂した喜びに浸ることもできず、
大急ぎで下山。。。
非常にスリリングかつエキサイティングな初体験でした(笑)

やっと筋肉痛から開放され、辛さも喉元を過ぎ、
御来光リベンジの火種が燃え始め…る…かな?


















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夏の一コマ

2012-09-03 18:37:05 | 日常のこと
先日祖母のお墓参りにいった帰り道、素敵な場所を見つけた。










空が高くて、抜けるような蒼。
こういう時はきっと、天国からも
下界がよく見えるんだろうな。
こっちからも天国にいる皆が見えて、
手を振ったり振りかえしたり
できたらいいのに。











そしたらさみしくないのにね。