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D3D300のAFフリーズ原因は初回ロックオン時間の長期化か

2008-02-17 21:09:44 | Weblog
D3とD300のAFフリーズまがいの現象について、いろいろテストしてみました。
完全な再現は出来ませんでしたが、AFの特性がD2Xと変わったことがわかりました。

まず、問題点を明確にしておきますが、AF-Cでの動作は無問題というか、議論の対象外です。
あくまで、AF-Sの場合の現象です。

さて、今まで認識不足でしたが、ニコンのボディでは、AF-SでもAF-Cと同じ動作をすることが分かりました。
つまりフォーカス動作・アルゴリズムは、AF-SもAF-Cも同一です。
それではAF-SとAF-Cの違いは何かというと、最初に合焦した時点でAFが固定されるのがAF-S、固定せずにAF動作が継続するのがAF-Cです。
従って最初の合焦までの動作はAF-CもAF-Sも同じようです。

ところで、合焦前の動作が同じことがなぜ問題かというと、
AF-Sであっても、動き物を前提としたAF-Cと同じアルゴリズムで合わせようとするからです。

AF-Cではスポーツ、例えばサッカー等を想定していますが、合焦させたい選手の前に他の選手が入り乱れてくることを想定しています。
サッカー等の場合、AFの反応が速すぎると、一瞬手前を横切った選手にAFしたり、
AFフレームから選手が外れた瞬間に背景にAFしたりと、無意味にAFが動く欠点がありました。

従来、カメラマン側でそれを回避するために、「親指AF」と呼ばれる設定にして、手動でAFのon-offをしていました。
この動作を自動的にやろうとしたのが、AFロックオンです。

なぜ合焦する前のAFロックオンが関係するのかというと、
コントラストが低目の被写体ですぐに合焦困難な場合、
その後に対象が動いたりカメラが振られる等でコントラストが高くなる可能性を考慮して、
モーターの動作を行わず待ち時間としてAF動作を停止しているからです。

例えば、青空にフォーカスしようとすると、すぐにモーターが動くのではなく、
1秒くらい待った後でモーターが動き始めます。
この待ち時間の設定が長くなったことが、AFフリーズ現象の要因のひとつになっている可能性があります。

最初に合焦するまでの待ち時間を「初回AFロックオン」と呼ぶとします。
「初回ロックオン」時間は、AF-Cだけでなく、AF-Sでも同じ動作をすることから、静止物を撮るときにも影響してきます。
そしてAF-Cであれば、最初に合焦した後のAFロックオン時間はon-offや強弱の変更が出来ますが、
最初の合焦までのロックオン時間は変更できないようです。
それゆえ、AF-Sの時の「初回ロックオン」時間も変更できないようです。


そして、「初回AFロックオン」の時間が、D2Xでは0.2秒くらいと短かったのが、
D3・D300では1秒くらいにまで長く変更されたようなのです。

どうやらこれがAFフリーズの原因の1つである可能性があります。


ただし、これだけではAFフリーズ現象が再現できません。
シャッター半押しでカメラをちょっと振ってコントラストが高い被写体がAFフレームに入れば、直ちにAFするからです。

ということは、もう1つの要因として、例えばAFフレームが密集したため1フレームあたりのコントラスト検出性能が低下した可能性があるのではないか(?)と思われます。
おそらく、これらの要因が複合してAFフリーズ現象が発生していると思われます。


次回のファームアップで、「初回ロックオン」のON-OFFや時間を可変にして欲しいと思います。

D3とD300はAF性能が低下した

2008-02-13 20:55:53 | Weblog
D3とD300でAFが合わない(作動しない)現象が時々発生します。
モデルさんの目にAFしようとして、AFを合わしに行かないことが時たまあるのです。
D300は合焦するとピッとなるようにしているのですが、AFが作動しない時はピッとなりません。
でも不思議なのはシャッターは切れるのです。
じゃあ、AFは作動したのかというと、画像を見るとピントは合っていません。

この現象は、以前書いた「AFエラー」とは違うような感じです。
AFエラーではシャッターが切れませんが、今回の現象ではシャッターは切れるのです。
設定は、シングルAFで、撮影はフォーカス優先にしています。
ピントが合わない限りシャッターは切れないはずですが・・・

この現象は価格.comで議論されています。
http://bbs.kakaku.com/bbs/00501610733/SortID=7383791/
私だけの問題ではないようです。

原因はAFフレームが密集したことにより、1つのフレーム当たりのAFに使えるスペースが小さくなったためと思われます。

一説には、AF-Cであれば51点AFでなく9点AFにするとかで改善される可能性があるようですが、
シングルAFでは回避策がありません。


私の場合はD300とD2Xを両方首から下げてモデルさんを撮っているのですが、
スタジオ照明で十分明るい状況で、モデルさんの目にAFを合わせようとしても、
D300で合わず、D2Xなら合うという現象が発生します。
とにかく、今までD2XでAFが合わないことは全くなかった状況で、D300ではAFが合いません。
必ず合わないわけではないですが、いつ発生するかわからず、ひやひや物です。
これではポートレートでは使い物になりません。

画質ではD2X、D3、D300は同等なので、私の使用目的ではD2Xが一番良いですね。
NC4が使えるという利点もありますし。

D3とD300を買った当初は、2台あるD2Xの1台を売ろうと考えていましたが、売らなくて良かった。

雨雪中撮影にタオルはかわいそう

2008-02-09 12:46:38 | Weblog
雨や雪が降っている時に、よくタオルをかけて撮影している人を見かけます。
しかし、なぜタオルなんでしょうか。

最初はタオルの表面が濡れるだけですみますが、いずれ内部にも浸透してきます。
長時間は持たないことは明らかです。
それに、タオルがずれたり落ちたりしやすいことを考えれば、高価な一眼レフにタオル1枚というのは、大切にしていないように見えてしまいます。

何もないよりましかもしれませんが、やはりレインカバーをつけるのがベストです。
しかし、ちゃんとしたレインカバーは普段持ち歩くには結構かさばるし、アクセサリーとしては安いものではありません。
ホテルのシャワーキャップという人もいるようですが、出張でもないとなかなか手に入れる機会がありません。

ということで、例えばコンビニ袋の方がはるかに安全だと思います。
とにかくポリスチレン等のナイロン素材でカメラ・レンズをすっぽりくるんでしまうのが安全です。

デジタルカメラはフィルムカメラと違い、フィルム交換が不要です。
つまり、大容量メモリーカードを入れておけば、ナイロン素材でくるみっぱなしで何の不便もないということです。
(もちろん、レンズ前面は空ける)
またレンズ交換も、単焦点主体の大昔と異なり、ズーム主体の昨今は、レンズ交換自体がほぼ不要ですので、くるみっぱなしで問題ありません。
ズームでレンズが前後するスペースさえ作っておけばいいわけです。
それに廉価版レンズを除けばフードは花型であり、フォーカスやズーミングで回転しないので、くるむことが可能です。

それにほとんど問題ないですが、仮にカメラの発熱がどうしても心配だというなら、下部を完全には塞がずにおけばいいわけです。

大昔のフィルムカメラでのレンズ交換やフィルム交換の頻度が高く、
あるいは透明なナイロン素材が手に入りにくかった時代には、
タオルをかけるというのがリーズナブルな方法だったのかもしれませんが、
今の時代、大切な一眼レフにタオルは、あまりにも貧相です。

それにタオルはハンカチと違って結構かさばります。
タオルをを持参するスペースがあるなら、透明ナイロン素材のシートと輪ゴムやガムテープ(少量)を持参する方がスペースは少ないです。