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アッカ・ネットワークスがイー・アクセスの株主提案に反対を表明

2008年01月30日 19時45分00秒 | インターネット
皆さんこんばんは。

 ITmediaによると、以前このブログにてお伝えしたイー・アクセスがアッカ・ネットワークスの筆頭株主となり、木村正治社長、湯崎英彦副社長、広野公一財務経理部長の3名を再任せず、イー・アクセス取締役のエリック・ガン氏、小畑至弘氏、大坂宗弘氏、石田雅之氏を新任取締役として、非常勤の現任社外取締役となっている佐藤元信氏、佐々田法男氏、星野隆作氏を選任するよう求める株主提案を行った件に対し、アッカ・ネットワークスは「企業価値向上の実現に向けた具体的方策が示されていない」との理由で反対する事を明らかにし、イー・アクセスが請求していた株主名簿の開示も「実質的な競争関係にある」として拒否した模様です。


 株主名簿の開示を拒否に対し、イー・アクセスは「株主の利害に直結する重大事項を早期に全株主に知らせることが株主の共通の利益になる」と発言した上で、「残念に感じる」とコメントした模様です。


 アッカ・ネットワークスは今後の事業展開として下記の項目を挙げ、2月14日に行われる予定となっている2007年12月期決算の発表の際に説明を行うとした上で、「イー・アクセスから事業面で具体的な提案があれば検討する」と含みを持たせる発言も行っていますが、事実上イー・アクセスと取締役の選任を巡り対立することになりそうです。


ADSL事業の拡張として公衆無線LAN網の展開を検討

WiMAXとHSDPAはMVNO(仮想移動体通信事業者)方式で展開

ADSLは個人向け低価格サービスの積極販売、光は法人向けの強化などで事業の維持・強化を図る



 個人的には確かにイー・アクセス側は自らが希望する取締役の選任を求めているだけで、具体的な提案がなされていない一方で、アッカ・ネットワークス側が発表した事業展開も現時点で公表されている内容のみで考えた場合、公衆無線LANとWiMAXが競合してしまう可能性や低価格路線では多くの顧客を確保しないと利益が見込めない状態になってしまう可能性がある点を考えると「企業価値の向上」を実現可能とは言い難く、今後イー・アクセス側が具体的な提案を行い、アッカ・ネットワークスとの話し合いで解決するのか、それとも株主提案を実現するために株主からの委任状を求めて争う「プロキシーファイト」(委任状争奪戦)を仕掛けるのか注目したいと思います。



関連リンク
アッカ、イー・アクセスの提案に「反対」 対立決定的に(ITmedia)

プロキシーファイト(ビジネス用語辞典 Wisdom)

イー・アクセスがアッカ・ネットワークス筆頭株主に(追記あり)(でじたるな部屋)



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