ＢＡＣＫ ＯＮ ＴＨＥ ＢＬＯＣＫ/ＱＵＩＮＣＹ ＪＯＮＥＳ

今回のアフロソウルの話はバック・オン・ザ・ブロック/クインシィー・ジョーンズです。
このコーナー、年代や、ジャンルにバランスよく触れてるつもりが気がついたら８０年代の作品を全く取り上げていない事に気がつきました。
ここ最近は世間では８０年代ブームのようですね。私はファッションも音楽も８０年代をリアルに体感してるせいでか、感覚として古臭く感じるだけで、「一回りしてカッコ良い」みたいな感覚がありません。
実際８０年代というと「マイケルやマドンナ」のイメージです、カルチャークラブやワム、シンディー・ローパー、プリンスなど実際に当時に聞いていて、８０年代の黒人音楽をあまり掘り下げないでいました。
このクインシーも８０年代を代表するプロデューサーで、彼の作品や、彼の関わる作品を実際によく耳にしていました。

このアルバムは８９年の作品で、当時トッププロデューサーのクインシィーの作品ですし、圧倒的で豪華すぎるゲストミュージシャン達の参加で、８０年代を総括する意味合いの作品になってます。
参加メンバーを書き出すと、
ハービー・ハンコック／マイルス・デイビス／シーラE／バリー・ホワイト／ジョー・ジベンソン／チャカ・カーン／ボビー・マクファーリン／レイ・チャールズ／テイク６／アイスT／エラ・フィツジェラルド／ディオンヌ・ワーウイック／ルーサー・ヴァンデラス／ジョージ・デューク／ジェイムズ・イングラム／ディジー・ガレスピー／ジョー・ザビヌル／ジェームズ・ムーディー　です。

今あらためて聞き返してみると、サウンドはまさにニュージャックスイングの音もあり、ＨＩＰ-ＨＯＰな要素もこんなに入ってたのかと思いました。
実際９０年代になるとＨＩＰ-ＨＯＰの時代になり、それ以前と音楽的にはかなりの変化が生まれました。
８０年代も打ち込みサウンドはありましたがまだまだ生音が中心でしたが、９０年代には生音から急速に、打ち込みが全盛になってＲ＆Ｂやポップスなどにも浸透していきました。
そういう意味でこのアルバムはホントに時代の中間地点に立つ作品ではと思います。

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