【354】立木山寺(安養寺) 滋賀大津
住所 大津市南郷五丁目20-20
宗派 浄土宗
山号 立木山
開山 空海(弘法大師)
本尊 聖観世音菩薩
備考 新西国三十三箇所20番 立木観音
御詠歌
瀬田川の 霧も立木の 観世音
峰吹く風に 晴るる身のうさ
寺伝によると、空海がこの地に立ち寄った際、瀬田川の対岸に光り輝く霊木を見つけが、川の流れが速く、渡れないでいるところに白鹿が現れ、大師を背に乗せ対岸まで導いてくれた。白鹿はたちまち観世音菩薩に姿を変え、虚空に消え去ったという。この奇跡に感服した弘法大師が霊木に五尺三寸の観世音菩薩像を彫刻し、それを本尊としてこの寺を建てたのがはじまりとあります。
当初の真言宗の寺院が、何時の時代に浄土宗となったかは不明。空海が厄年であったことから厄除けの霊験あらたかな観音さまとして信仰を集めています。
700段の階段を上がると境内で、本堂の表と裏の両方へお参りし、奥の石段を上がり鐘楼へ行く。厄除け願掛けは鐘ひとつと言うことなので、厄ではないが鐘をひとつ突く。そして、奥の院へ行くと、道了権現大菩薩(妙覚道了)が祀られている。と言うことは、一度、曹洞宗になったかもしれない。
700段の石段はじまり
寺伝
境内
厄除け鐘楼
奥の院
瀬田川
桜一輪
瀬田川の 桜一輪 咲く頃に
こころ癒やせし 立木観音