【162】道成寺 和歌山日高
住所 日高郡川辺町鐘巻1738
宗派 天台宗
山号 天音山
開山 義淵僧正
本尊 千手観世音菩薩
国宝 木造千手観音立像 木造日光・月光菩薩立像
重文 本堂、仁王門 木造北面千手観音菩薩
備考 新西国霊場 5・安珍清姫絵巻
寺説によると「髪長姫」とよばれる村長の娘が宮子が藤原不比等の養子となり、後に藤原宮子として文武天皇の妻となり道成寺の建立をが行われた。この髪長姫の黒髪を与えた観音様としての伝説が千手観音信仰のもととなっています。
本尊千手観音は、藤井寺・唐招提寺に継ぐ日本で3番目に古い千手観音です。文武天皇の勅撰により法相宗の高僧義淵により開山されたと伝えられていますが、紀州徳川家により天台宗へ転じています。安珍・清姫伝説の舞台として『道成寺縁起』による絵解説法で信者を集めてきた。
白拍子が紀州道成寺の鐘供養の場に訪れ舞を舞い歌を歌い、隙をみて梵鐘の中に飛び込むと鐘は音を立てて落ちた。祈祷によって持ち上がった鐘の中から現れたのは白拍子が蛇に変化した姿で、蛇は男に捨てられた怒りに火を吹き暴れるが、僧侶の必死の祈りに堪えず川に飛び込んで消えた。と言う道成寺物語が歌舞伎で語られている。
御詠歌
紀の国や 峰より明けて 日高川
てらすは法の 道成の寺