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【074】妙楽寺 福井若狭

2008年08月06日 | 【中日本の古刹】

【074】妙楽寺 福井若狭

住所 小浜市野代28-13
宗派 高野山真言宗
山号 岩屋山
開山 行基菩薩・弘法大師
本尊 千手十一面観世音菩薩

重文 本堂 木造千手観音立像

 弘法大師が聖地を探していた折にこの地に立ち寄り、行基の作と言われる千手十一面観世音菩薩が岩屋に安置されていたのを発見し伽藍を建立したのがはじまりです。本尊千手十一面観世音菩薩は、檜の一木造りで、直角に曲がった手が胴体に差し込まれています。小さな手が何百本も差し込まれています。十一面ではなく二十四面もある観音様です。千手二十四面観世音菩薩になるわけです。本堂は、若狭で一番古い建物で鎌倉時代のものです。
 弘法大師が聖地を探し訪れたのは、多田ヶ岳と言われています。大師がここではなく高野山に聖地を置いたのには理由があって、この地に水銀がなかったのです。水銀は、秦の始皇帝が永遠の命を得るために飲んだことでも知られるように、不老不死の薬とされています。丹生、丹と言う地名や川には、硫化水銀の真っ赤な顔料がとれた所です。高野の周辺には、いくつかの丹生川が流れ水銀が多くとれたことを表しています。始皇帝同様に大師が水銀中毒であったと言う話は聞かないが、真言密教の儀式に用いられたんでしょうか。仏像や仏具、曼荼羅に鮮やかな赤色が多く使われていますが、まさか、その顔料を求めていたとも思われない。もし、水銀を護摩に入れていたとしたら、蒸気となった水銀を吸っていたことになります。

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