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【027】野中寺 大阪羽曳野

2008年08月02日 | 【 近畿の古刹 】

【027】野中寺

住所 羽曳野市野々上5-9-24
宗派 高野山真言宗
山号 青竜山
開山 蘇我馬子
本尊 薬師如来

重文 銅造弥勒菩薩半跏像(秘仏) 木造地蔵菩薩立像

 ここに半跏思惟像と呼ぶことになった原点の弥勒菩薩半跏思惟像があります。小さな像ですが半跏像と刻まれている。今の一大ニュータウンと違い、田んぼと竹藪と畑だけで農家が点在する中にぽつんと立っていた小さな野中寺を訪れ、初めて弥勒菩薩半跏思惟像の言われを知ったのを思い出します。高さ20㎝ほどの小さな像ですが、立派にほほに指を当てておられます。
 昔々、法隆寺程の大伽藍だったそうです。羽曳野の丘に大きな寺があったとはとても思えない。しかし、すぐ近くに道明寺(現道明寺天満宮の広さを含む伽藍)があり、古墳群があり、大和川を上ると古市、太子町と聖徳太子ゆかりの地名や寺院が残り、更に上ると法隆寺があります。河内からの石川と奈良からの大和川が合流するこの地は要所であったに違いない。大伽藍であったことが決して眉唾物でないことが分かります。

御詠歌

 

くもりなき るりの光の 野中寺

こころもはれて 帰るうれしさ

 

 

 近くに屯鶴峯という小さな石灰岩からなる山があります。一部の人にとっては貴重な山でして、プランクトンの化石がとれる山です。

 大阪東堀の油問屋の天王寺屋権右衛門により建てられた浄瑠璃で有名なお染・久松の墓があります。

 

野中寺や 太子の里の 弥勒仏

梅雨の季節に 瑠璃の光ぞ

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