踊り子の雑記

マンガ「ハヤテのごとく!」を中心に、読み物のレビューをつらつらと綴っております。

何読んでたの谷川さん?

2006-05-16 14:57:30 | 踊り子の雑記
昨日に引き続き、涼宮ハルヒのネタで攻めます。さいきん、えらくハマってるものですから。私だけでなく、一部のサークル仲間も含めて。ま、それはさておき。

実のところ私は二巻目、つまり「涼宮ハルヒの溜息」までしか持ってなかったし、読んでもいなかったのです。

だもんで続巻を読もうとして、自宅近くの書店やらア○メイトやらを回ってみたのですが……、ライトノベルのありそうな書籍の棚を見ると……

ハルヒがねえじゃん

よりにもよってハルヒだけがない! 同様に「いとうのいじ」氏が作画のシャナも、出版社は違えど同様にアニメ化しているガーゴイルも、しっかり平積みにされているというのにだ!

そんなに品薄なのか!? それとも人気がないだけ!? と思ったこの人。昨日就活で都内に出た帰りに、わざわざ秋葉原に立ち寄り、ラノベを売っていそうなところを回ってみたのですが……

第一巻と最新巻しかないって何よ

2つ3つの店の、ラノベ・書籍の売り場を回ってみて、やっと3巻と4巻、つまりは「退屈」「消失」を発見。

一体何が起こっているのやら。これぞハルヒマジックってか!? まあ、手に入ったからいいけれども。

そんなわけで、授業もサボって読みふけっているおばかがここにいます。いやあ、ハルヒはおもしろいねえ……。


で、私的にはどこがどう面白いかというと、筆者が作中のところどころで引っ張り出してくる、哲学・倫理にも近い興味深い見解です。
作中では古泉くんという登場人物が、このあたりを分かりにくい比喩で(笑)説明してくれます
このへんは作品のネタバレにもかかわるので、詳しくは言いませんが……

第一巻では古泉くんの口から「五分前世界創造説」ともとれる、というかまさしくその通りな、哲学的な理論が飛び出します。
この理論、私は大学の哲学・倫理の講義で聞いた気がします……


続いて第二巻では「観測者がいるからこそ宇宙が存在する」という人間原理宇宙論を引っ張り出してきます。
この理論、どっかで聞いたことがあるな? と私が記憶をめぐらすと、思い当たったのは、今から10年以上も前の「恐竜惑星」というアニメ。

そのアニメの第二部に登場した「量子力学の不確定性理論に基づく人間原理宇宙論を利用した歴史改変装置」またの名を「宇宙の眼」ですよ!! これと設定が全くおんなじだ! これを使ってギラグールは神になろうとしてたんだから!

……分かる人だけ分かってください

まあ、結局何が言いたいかっていうと、作者の谷川氏は何をどう読んだり聞いたりして、この「ハルヒ」という作品世界を構築していったのやら、ということで。同氏の博識ぶり、勤勉ぶりに頭が下がる思いですな。

それこそ「何読んでるの? 長門さん」じゃあないですが
「何読んでたの? 谷川さん」

て感じですねえ。

なんか、えらく長くなったなあ、今日は。

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