段ボールの備忘録

'80~'90年代のYAMAHAに乗ってます、メンテ記録のメモ代わりなブログです。

発注部品の洗い出し2

2017年09月14日 | 3Y5(XT250)

さてミッション…

奥がメインシャフトで手前がドライブシャフト…クルマで言うインプットとアウトプット

若しくはメインとカウンターに相当するわけだが、奥のメインシャフトから見ていく

ギアの両外でベアリングに支持され、シャフト右端にクラッチが付くわけだが

シャフトには スプライン が切ってありシャフトと同回転しながら横にスライドするドグクラッチと

シャフトとは関係なく自由に回転できる、ギア側面にクラッチの 受け が刻まれたミッションギアがある。

もちろん、ミッションギア部分のシャフトはただの丸い棒で、スプラインは入ってない。

シャフト自体は中空で、内部をオイルが流れミッションギアのしゅう動面にオイルを供給している。

左から2nd(シャフトに固定)/5th/3rd(クラッチ兼用)/4th/1st(シャフト固定)の順で、3rdギアはドグクラッチを兼ねている

この3rdギアのクラッチを左右に動かしているのが奥に見えるシフトフォーク…

このシフトフォークを動かすことにより、駆動力はシャフト→ドグクラッチ→4thギア→ドライブシャフトのギア に

伝達される仕組みになっているが、動力を受けたドライブギアが空転してても仕方ないので

これも同じくドグクラッチを使いドライブシャフト→スプロケット と、動力が伝達されていく。

写真の状態からクラッチを左に動かすと、シャフト→ドグクラッチ→5th→ドライブシャフトの図になる。

シフトフォークはシャフトと同回転するドグクラッチの側面に常時接するわけだが

オイル管理が悪かったり、扱いが乱暴だと接触面に傷が入ることも珍しくはない。

フォーク半分が色違いに見えるが、これはおそらく表面処理の跡…表面の硬度を上げて

耐磨耗性を向上させる処理の跡かと…当たり面に傷もなく良好な状態だが

ブロガーさんによっては、きれいに磨いてしまう人もいるようだが、どうなんだろうね?…

ガリ傷が入っているなら基本、交換だが代替部品が無くて継続使用の場合、しっかり磨いてしまうと

数ミクロンの処理層が消えてしまいそうな気がするのだが…

そのフォークのシャフト内面だが、ホーニングの跡が残っていて、こちらも状態はいい

いままでは鉱物オイルは1Lあたり1000Kmで交換だから、ホムセンの安物で済ませていたが

今後はちと、銘柄をちといいオイルに換えて延命を図ってみるかw

そのフォークがスライドするシャフトだが、やはり一度は開けられてるようだ。

フォーク表面に部分的なへこみがある…もちろんフォークと馴染んでしまって引っかかりは無いのだが

数箇所、無理にこじったような跡が…取り寄せる部品の総額次第で交換も視野に入れておくか。

さて、ドライブシャフト…

左から2nd/5th/3rd/4th/1stの順で、一番上の写真のように「常時噛み合い」になっている。

つまり、N位置でアイドリングの時は、1~5速までのギアが各々の速度で勝手に回っているということで

メインシャフトに固定のギアを、受ける側であるドライブシャフト上のギアはシャフトに対してフリー…

変速時には、そのフリーのギアにドグクラッチを入れ、動力をドライブシャフトに伝えていくわけである。

シャフト2本、ギア10枚…並べて見るとなかなか伝達経路が判りづらいが、理屈で追っていくとわりと簡単…

何か変な所は…とマジマジと観察w

オイルが供給される小さいホールを見たら、何かゴミ?が見えたので、

ブレーキクリーナーで飛ばそうと試したが、これがびくともしない…

精密ドライバーの一番細いヤツでこじってみる…ゴッ…と取れてシャフト内に落下…

シャフトを立てたらポロッと落ちてきてご対面w

ホールを開けた時の削り残し!?らしく、ドリルがあと1/4回転もすれば取れてたスラッジw

よく30年以上も頑張ったなw

シフトフォークも特に変な当たりはしてないし…

これは対するシフトドラムも同様…カジリ・傷は皆無。

ちなみに組み上げ時は、上の写真の ニュートラルスイッチを押すポッチ を

スイッチ位置に合わせておくと、わりとスムーズに作業が進む(気がするw)

なんか、落ち着きが悪いなぁ…とシャフトを回すとN位置なら手で

シャフトが軽く回るので、セット位置を出しやすい。

なんかちょっと気になるな…

ドライブシャフトのオイルシール位置…なんか錆が入っている気がする…軽く磨いてみるか…

…っつ~とシャフト周りで欠品は無しの、発注はベアリングとオイルシールか…

ケース内に収まるのは、あとはなんだろ?このくらいかな…