九州国立博物館、この夏の特別展は「大英博物館展」。
私が訪問したのはお盆期間、しかも午後の時間帯ということもあり、
展示室内は親子連れから外国人観光客まで大勢の人で混んでいました。
広大な範囲を支配下に置き、様々な地域と深い関わりのあった大英帝国ならでは、
世界中、さまざまな時代の名品がこれでもか、と集められた展覧会です。
1点1点、どれもそれについて記事が一本書けてしまいそうに興味深く、貴重なものばかり、
100点(以上)がセレクトされ、時代順に並んでいます。
プロローグとして紹介されるのが、古代エジプトと現代ガーナ、それぞれの棺。
時代も地域も異なりますが、同じ用途として作り込まれた美しさに相通じるものを感じます。
さて本編の「100のモノ」たちは、
博物館最古の収蔵品、200万年~180万年前の礫石器に始まり、
現代のクレジットカードやサッカーのユニフォームまで。
ただ、時代順に並んでいるとは言え地域はばらばらなので、
例えば「都市の誕生」章(紀元前2500年~紀元前500年くらい)では
イラクの粘土版とギリシャミノス文明の像、エジプトのファラオ像が・・
17世紀「大航海時代」の章では、
欧州の銀貨と柿右衛門の磁器とインドの象牙製キリスト像が、それぞれ並んでいます。
少々混乱気味になった私、
途中からは、前後の関係などを考えず(考えられず?)に見ていくようにしたら、
個々の魅力を素直に受け止められるようになり、
気づけばわくわくしながら夢中で見入っておりました(^^)
中でも印象的だったのは、
ウルのスタンダード(紀元前2500年頃 イラク)
メソポタミアの古代都市ウルの王墓から出土した美しい箱。
軍旗(スタンダード)という説があるものの、用途は未だ不明だそうです。
描かれた絵からは当時の人々の様子が、
そして何よりこれだけの素晴らしい芸術品を作れる豊かな国だったという証拠として、
たいへん貴重な史料ですが、
用途が分からないこともあり、少し謎めきつつ、とても美しい箱です。
イフェの頭像(1300年~1400年代初頭 ナイジェリア)
今にも動き出しそうなほどリアリティ豊かな頭像。
完成度高く美しい芸術品は、ヨーロッパ人を驚愕させたそうです。
静かな表情を見つめていると、知らず知らずに取り込まれてしまいそう。
行きつ戻りつ、わくわくしながら100点、楽しく見学させていただきました。
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※この記事はぶろぐるぽにエントリーしています。
また、記事中の写真は九州国立博物館さまよりご提供いただきました。
転載はご遠慮ください。
私が訪問したのはお盆期間、しかも午後の時間帯ということもあり、
展示室内は親子連れから外国人観光客まで大勢の人で混んでいました。
広大な範囲を支配下に置き、様々な地域と深い関わりのあった大英帝国ならでは、
世界中、さまざまな時代の名品がこれでもか、と集められた展覧会です。
1点1点、どれもそれについて記事が一本書けてしまいそうに興味深く、貴重なものばかり、
100点(以上)がセレクトされ、時代順に並んでいます。
プロローグとして紹介されるのが、古代エジプトと現代ガーナ、それぞれの棺。
時代も地域も異なりますが、同じ用途として作り込まれた美しさに相通じるものを感じます。
さて本編の「100のモノ」たちは、
博物館最古の収蔵品、200万年~180万年前の礫石器に始まり、
現代のクレジットカードやサッカーのユニフォームまで。
ただ、時代順に並んでいるとは言え地域はばらばらなので、
例えば「都市の誕生」章(紀元前2500年~紀元前500年くらい)では
イラクの粘土版とギリシャミノス文明の像、エジプトのファラオ像が・・
17世紀「大航海時代」の章では、
欧州の銀貨と柿右衛門の磁器とインドの象牙製キリスト像が、それぞれ並んでいます。
少々混乱気味になった私、
途中からは、前後の関係などを考えず(考えられず?)に見ていくようにしたら、
個々の魅力を素直に受け止められるようになり、
気づけばわくわくしながら夢中で見入っておりました(^^)
中でも印象的だったのは、
ウルのスタンダード(紀元前2500年頃 イラク)
メソポタミアの古代都市ウルの王墓から出土した美しい箱。
軍旗(スタンダード)という説があるものの、用途は未だ不明だそうです。
描かれた絵からは当時の人々の様子が、
そして何よりこれだけの素晴らしい芸術品を作れる豊かな国だったという証拠として、
たいへん貴重な史料ですが、
用途が分からないこともあり、少し謎めきつつ、とても美しい箱です。
イフェの頭像(1300年~1400年代初頭 ナイジェリア)
今にも動き出しそうなほどリアリティ豊かな頭像。
完成度高く美しい芸術品は、ヨーロッパ人を驚愕させたそうです。
静かな表情を見つめていると、知らず知らずに取り込まれてしまいそう。
行きつ戻りつ、わくわくしながら100点、楽しく見学させていただきました。
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また、記事中の写真は九州国立博物館さまよりご提供いただきました。
転載はご遠慮ください。