My Favorite Things II

福岡生活、満喫中。

九州交響楽団 第357回定期演奏会

2017年04月22日 | Music
2017年4月21日(金)午後7時開演
アクロス福岡シンフォニーホール

小泉和裕(指揮/音楽監督)

アレクセイ・ゴルラッチ(ピアノ)*

【プログラム】
ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲*
R. シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」

九州交響楽団
(コンサートマスター:扇谷泰朋)

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2ヶ月ぶりの九響さん。今シーズンも開幕です。
大好きな「パガニーニ」と「ツァラトゥストラ」、
福岡では初めて聴くので、とても楽しみにしていました。

この日の九響さんはプログラムどおりの大編成。
弦も16型で、これは団員の少ないこのオーケストラとしては贅沢な配置だと思いますが、
「オイリアンテ」冒頭からホールいっぱいに充実の音楽が満ち、
シーズン開幕にふさわしい、輝かしく堂々とした演奏にわくわく感が高まります。

2曲め「パガニーニ」のソリスト、ゴルラッチ氏は、
浜松国際をはじめ数々のピアノコンクール入賞歴があり、
世界中のオーケストラと共演を重ねる活躍中の若手ピアニストだそうです。
私はピアノの演奏やピアニストに関してまったく疎いのですが、
彼の、スケールが大きくて響き豊かな演奏は、ラフマニノフのイメージにぴったりで、
またオーケストラの熱量に一歩も引けを取らない一体感のある演奏が好印象でした。
しばらく日本に滞在して、GWには東京のラフォルジュルネにも参加するようなので、
さらに人気が上がりそうですね。
また、この曲では有名な第18変奏(余談ですがこの「反行形」の説明を、
開演前のロビー解説では「逆富士」と言っていて、上手いなあと感心してしまいました)が、
オケもピアノも特に美しく広々していて、うっとりしました。何度聴いても好きです。

そして後半の「ツァラトゥストラ」。
とにかく音符も多く音の絡みも複雑で、きっと大変な難曲だろうと想像するのですが、
この日の九響さんはむしろ余裕さえ感じられるような、
それでいて渾身の迫力の伝わる、聴いていてぞくぞくする素晴らしい演奏でした。
個々のソロも、同じ楽器でいくつもに分かれている音も、
丁寧で輪郭のきっちりした音楽、その受け渡しが見事で、またそれぞれの音が美しい!
その筆頭格だったコンサートマスター氏には、カーテンコールのとき、
客席だけでなくステージ上からも喝采が送られていたし、
特に管楽器のみなさんが、演奏後それぞれを互いに讃え合う様子も見えて、
こちらまで嬉しくなってしまいました。
演奏の印象は、客席と奏者自身では異なる場合があるものですが、
この日は奏者の皆さんにとっても充実の演奏会だったのではないかと想像しています。

終演は20時半過ぎと比較的早かったけれど、
それを感じさせない中身の濃い、お腹いっぱいのコンサートでした。
今期も九響さんから目を離せない、と改めて感じた夜でした。
次回も楽しみです。
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「柳亭市馬 独演会」

2017年03月19日 | Daily
福岡天神 イムズ寄席「柳亭市馬 独演会」
2017年3月19日(日)午後2時開演 
イムズホール

一、子ほめ(柳亭市坊)
一、妾馬(柳亭市馬)
(仲入り)
一、御神酒徳利(柳亭市馬)

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福岡では毎年秋に、三遊亭円楽師匠主催の「天神落語まつり」が開催され、
数日間の会期中、日本中の噺家さんたちが集結して、
数カ所の会場で短い噺を次々に繰り広げてくれる、というイベントがあります。
それはたとえばクラシック音楽界で言えば「ラフォルジュルネ」みたいな感じ。
(ってわかります?)
そんな会が定着しているせいもあり、落語ファンの多い福岡。
この「イムズ寄席」シリーズも、毎回ほぼ満員御礼という盛況ぶりのようです。

今回はひょんなことから家族がチケットを手にいれて、二人で出かけたのでしたが、
イムズホールぎっしり満席、熱気がありました。
落語協会会長の柳亭市馬氏、大分県出身とあってほとんど地元みたいなもの。
この方の落語は初めて聞いたのでしたが、
まくら(って言うのでしょうか、本題に入る前や合間の身近な話)も面白いし、
噺の語り口も柔らかくて心にすっと入ってくるような。
よく通る張りのある声も、高座での雰囲気も素敵でした。

たくさんチラシももらったので、見てみると、
市内小規模の会場(ホールでなくても能楽堂とか、飲食店とか)で様々な落語会、
結構頻繁に行われているのですね。
昨年初めて行った「天神落語まつり」も、今回の独演会も、とても楽しかったので、
また機会があったら二人して聞きに行こうと思っています。

それにしてもまさか、福岡で落語に興味を持つとは。
わからないものです。

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東京都交響楽団 福岡特別公演

2017年03月18日 | Music
2017年3月18日(土)午後3時開演 
アクロス福岡シンフォニーホール

大野和士(指揮)

シュテファン・ヴラダー(ピアノ)*

【プログラム】
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調*
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調

東京都交響楽団
(コンサートマスター:矢部達哉)

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私が都響さんの演奏を聴いたのは、東京在住終わりがけの2009年師走がさいご。
その時はサントリーで、今は亡きデプリースト氏指揮のブルックナーでした。
数年後福岡で、大野和士氏が都響シェフに就任するニュースを知り、
東京に聴きに行かなくちゃと思ったのでしたが、
叶わぬうちにマエストロのほうから福岡へ来てくださいました(^^)



今回は、まさかの直前ソリスト変更でしたが、
少なくとも客席に関しては影響は少なかったようで、2階席まではかなり埋まっていました。
代演のヴラダー氏のピアノは、ハリがあってよく響く音、気持ちの入った演奏で、
終始心地よく聴くことができました。
個人的には(アタッカの)3楽章冒頭、毅然と始まるピアノの輝きに魂鷲掴みにされました。
曲の魅力を再発見させていただいたような気分です。

後半の4番は大好きな曲です。
期待に違わず、地に足のついた厚みのある演奏で、余裕すら感じました。
じつはコンサート序盤にはホールを響かせきれていないような印象も受けたのでしたが、
徐々に空気に馴染み、
シンフォニーでは音圧たっぷりに客席にがんがん(笑)届いて来ました。
特に木管各パートの音色が惚れ惚れするほど美しかったです。



アンコールは「ハンガリー舞曲第2番」、伸びやかで気持ちよい演奏でした。
大好きなブラームス尽くしのコンサート、おなかいっぱいです。

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びわ湖ホール「ラインの黄金」

2017年03月12日 | Music
びわ湖ホールプロデュースオペラ「ラインの黄金」
2017年3月4日(土)午後2時開演
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール

ワーグナー作曲「ニーベルングの指環」序夜
「ラインの黄金」
全1幕 ドイツ語上演・日本語字幕付【新制作】

指揮:沼尻竜典
演出:ミヒャエル・ハンペ
美術・衣装:ヘニング・フォン・ギールケ



【キャスト】
ヴォータン:ロッド・ギルフリー
ドンナー:ヴィタリ・ユシュマノフ
フロー:村上俊明
ローゲ:西村悟
ファゾルト:デニス・ビシュニヤ
ファフナー:斉木健詞
アルベリヒ:カルステン・メーヴェス
ミーメ:与儀巧
フリッカ:小山由美
フライア:砂川涼子
エルダ:竹本節子
ヴォークリンデ:小川里美
ヴェルグンデ:小野和歌子
フロスヒルデ:梅津貴子

管弦楽:京都市交響楽団
(コンサートマスター:ハルトムート・シル)


(本文と関係ありませんが、ようやくパソコンを買い換えて、またブログ更新できるようになりました)

満を持してのびわ湖リング、その序夜「ラインの黄金」。
ワーグナーイヤーだった2013年に共同制作の「ワルキューレ」を観た時から、
この日が来るのを待っていました。



チケット発売当初、ダブルキャストのどちらも捨てがたく、
結局小山由美さん@フリッカを聴きたい思いで1日めにしたのですが、
贅沢して2日めも行っちゃおうかなぁ・・と迷っているうちに完売してしまいました。残念。
黒田ドンナー、福井フロー、池田エルダも聴きたかったなあ。
近頃のびわ湖オペラの評価の高まりは、当然チケットにも影響して、
発売初日にめぼしい席はほぼ埋まってしまうので、
長年通っている遠隔地ファンとしては、出遅れてはいけない焦りを感じ(笑)嬉しい悲鳴です。

さて「ラインの黄金」、
筋書きは分かっているし、事前にバイロイトのDVDで予習はしていたものの、
実際に鑑賞するのはじつは初めてでしたが、
今回(も)ハンペ氏の演出は、奇を衒わず、原作に忠実で非常にわかりやすいものでした。
また、昨年の「さまよえるオランダ人」の時同様、映像を駆使したステージ作りは、
夢のように美しくて神秘的で、いつまでも観ていたいと思うようでした。
冒頭、ラインの乙女たちが水中を泳ぎつつ、前後にアルベリヒと対話する第1場では、
泳ぎ回るシーンと実際に歌う姿のつながりが自然すぎて、
本当に泳いでいるのかと(そんなわけないのだけど)錯覚したほどでしたが、
後からも第3場でアルベリヒが大蛇に化けたり、
終盤、神々が虹の橋を渡りヴァルハル入城したりするところでも同様の自然な流れ、
むしろ美しすぎる展開で惚れ惚れしました。
共同制作オペラと異なり、びわ湖ホール単独制作なので、
この劇場の機能を十分に生かして緻密に作り込むことができるのでしょうね。

演奏も、いつものことながら素晴らしいのひとことに尽きるのでした。
ラインの乙女たちの極上のハーモニーは、川底に差し込む光のように透き通っていたし、
砂川涼子さんはよく通る美声で、可憐で優しいフライアそのものに見えました。
そして小山由美さん、威厳ある立ち姿だけで伝わる物語があり、歌で語れば説得力もさらに増し、
相変わらずピカイチの貫禄でステージを引き締めます。
男性陣では西村悟さん、私は初めて聴いたのですが、
皮肉っぽい策略家、軽薄に見えて実は冷静、というキャラクターを生き生きと演じていて、
舞台映えするし、堂々とした歌唱もハリがあり、何というか、輝いていました!
ちょっとファンになったかも(!)
こうした気鋭の若手歌手が大きな役でキャスティングされ、
期待通り(というか期待以上)の活躍でカーテンコール時に客席からやんやの大喝采を浴びる・・
というシーンは、過去にも何度かあったけど、びわ湖の客席は本当に温かいのですよね。
いつも胸が熱くなってしまいます。

そして、びわ湖ホール芸術監督の沼尻氏が指揮する京響さんの演奏も、
いつもながら緻密で安定感があり、音楽だけでも聞き応え十分の美しい演奏でした。
京響さんの定期をいちど聴いてみたいとずっと思っているのですが、まだ叶いません。
いつかきっと。



今回からスタートした新制作「びわ湖リング」、次の「ワルキューレ」は来年3月。
まだキャストも発表になっていませんが、いまからとても楽しみです。
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九州交響楽団第356回定期演奏会

2017年02月19日 | Music
九州交響楽団 第356回定期演奏会
2017年2月17日(金)午後7時開演
アクロス福岡シンフォニーホール

リュウ・シャオチャ(指揮)

郷古 廉(ヴァイオリン)*
早川 りさこ(ハープ)*

【プログラム】
メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」
ブルッフ:スコットランド幻想曲*
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」

管弦楽:九州交響楽団
(ゲストコンサートマスター:長原幸太)

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