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「近衛家の国宝」京都・陽明文庫展へ

2014年06月03日 | Art
今回の九博特別展テーマは「近衛家の国宝」。
近衛家の家系を辿ればかの藤原(中臣)鎌足に行き着くわけですが、
以降も数々の歴史上重要人物が名を連ねる名門中の名門。
その家に伝わる宝物(ほうもつ)を保管管理しているのが京都陽明文庫、
今回はその中から、かの道長の自筆日記「御堂関白記」をはじめとする、
大変貴重な品々が展示されています。



「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の
 欠けたることも なしと思へば」

という有名な歌に象徴されるように、
地位も権力も揺るぎなく盤石として手に入れ自信に満ちあふれた藤原道長、
その「筆跡」に私は強力なエネルギーを感じ、すっかり魅入られてしまいました。



黒々とした骨太の筆づかいは、何気ない日常を記録していても、
芯にその人の強力な意志を感じます。
1000年の時を経ても伝わるこのパワー。
しばらくその前から動けないほとのインパクトでした。

「御堂関白記」の印象が強すぎて、私の中では他の展示品がかすんでしまうほどだったのですが、
気を取り直してよく見れば、各時代、藤原氏ゆかりの書や絵画、道具たちも数多く展示され、
今となってはもっとじっくり見学してくれば良かったと後悔しています。





会期は6月8日まで、それまでにブログ記事は書けないかも、と思っていたのですが、
記憶の中で日に日に増すほどの強い印象を受けた点だけでも書き残しておきたくて、
こんなタイミングで、短い記事にさせていただきました。

※この記事はぶろぐるぽにエントリーしています。
また、記事中の写真は九州国立博物館さまよりご提供いただきました。
転載はご遠慮ください。
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