○うつを克服したときに○

うつ病になって10年間を書いていきます。
現在は克服し、結婚して幸せな生活を送っています。

自傷行為について OD編

2016-04-27 10:46:18 | 自傷行為
今回はOD編です。

ODとは、オーバードーズの略で
薬の過剰摂取のことです。




私は一度にそこまで大量の薬を飲んだことはありませんが
一度だけ病院で胃洗浄を受けたことがあります。



前回リストカットの記事で、
なぜリストカットをするのかを書きましたが
ODの目的はぜんぜん違います。




それは、「現実逃避」です。





中には違う目的でODする人もいるかもしれませんが
大抵はこの理由ではないでしょうか。
私もそうでした。


ODで飛ぶ、と言う表現どおり、
薬を飲み始めるとすぐに意識がなくなり、
昏睡状態になるからです。

前後の記憶がほぼなくなります。
薬を飲んで、もし意識があっても記憶はなくなります。


私は中途半端に10~20錠で
ODすることが多かったのですが
ろれつが回らず、意識はあったようですが
記憶は全くありません。








薬にはそれぞれ致死量があります。
1000錠飲んでも大丈夫(本当は大丈夫ではないですよ)
な薬もあれば、たったの150錠ほどで死に至る薬もあります。

最近の精神薬はとっても安全にできているようですが
後遺症が残ることも多く、最悪の場合は人工透析です。
もちろん死に至ることもあります。









あくまで私の意見ですが、
私は、リストカットは仕方ないにしても
ODだけは本当に辞めたほうがいいと個人的には思います。






うつになってから何年も飲んでいた精神薬があるのですが
それを20錠ほど飲んでから、
右足太ももの一部ににずっと痺れが残ったままです。

何年も経ち、少しずつマシにはなってきていますが
違和感がずっと残っています。


その時は、それしか自分の気持ちを抑えることができなかったから
ODしたんだと思いますが、止めておけばよかったと思っています。








いつもより多めの薬を飲んで親に見つかったとき
総合病院に連れて行かれ、胃洗浄を受けました。


1日入院しましたが、
自分でやったことなのでもちろん自費です。
十万以上かかったと思いますが、
親には多大な迷惑をかけてしまったと
本当に反省しています。




ちなみにその後、主治医にこっぴどく叱られ
薬は全て没収(親に)されました。
またODするならもう薬処方しないよと。
自殺未遂なんだよ、と。







ODは自分だけでなく
周りに心配と迷惑をかけると痛感し、反省しました。

自傷行為について リストカット編

2016-04-25 17:07:02 | 自傷行為
今回は自傷行為について。




私が最初にリストカットを始めたのは
実は、うつだと診断される数ヶ月前でした。




もうその時から病んでいたんだと思います。








最初はカッターナイフやハサミの刃を
手首に押し付け、赤い痕を付けるだけでした。



そしてそれに慣れてくると、
少しずつ皮膚を切って、だんだん深くなっていきます。








最初は人に見られたくない思いから、
目立たない場所を切っていました。

それでは物足りなくなり、
左腕の手首から肘まで
浅く広く切るようになりました。





ずっと心療内科には通っていて先生にも話していましたが
特に止められはしませんでした。

「傷跡が治って消えると、不安になったりするの?」と
聞かれた覚えがあります。







リストカットは、つらくて仕方が無いときに
切るとすーっと気持ちが落ち着きます。

これは、切ることによってエンドルフィンホルモンが
分泌されるためです。
セックスやマラソンのランナーズハイの時も
このホルモンが分泌されるようです。

とても強い脳内麻薬だそう。









リストカットは何年も続きましたが
ずっと傷がある訳ではなく
落ち込んだり、どうしても気持ちの行き場がない時だけ
していました。






私の愛用していたのはカッターナイフだったので
カミソリのように深くは切れませんでした。

カッターの替え刃をたくさん持っていて、
切れ味が悪くなると替えて使っていました。













たまに深く切ると、
心療内科で簡単な処置をしてもらうこともありました。

その時の痕は手首にうっすら残っています。






リストカットと言うと
「メンヘラ」、「死ぬ勇気がない」
など言われますが、
死にたいからしているわけではありません。


リストカットをする大きな理由としては、
「自分は今こんなにも傷ついている」と言うのを
周りに気づいて欲しい、
もしくは、心の痛みを実際の傷の痛みで
ごまかしたい、忘れたい。

この2つではないかと思います。




血が流れるのと一緒に心の痛みが流れる、と
表現されることもあるようです。







対処法としては、
無理に止めないこと。
根気良く話を聞いてあげること。
リストカットを見て見ぬ振りをしないこと。



リストカットは辞めなさいと言っても
心の痛みがあるうちは辞めることは
決してありません。

あなたのことを大切に思っている、
ということを伝えるだけでいいと思います。





私がリストカットを辞めたのは
当時の彼に見つかったとき。
初めて私の傷だらけの腕を見たときは、
「なにこれ…」と本当に驚いていました。

彼は別に止めもせず、
俺もやる、と自分の腕を切り始めました。

彼の切った傷はほんとにちょっぴりで、
血もほとんど出ませんでしたが、
私はそんなことして欲しくないと強く思ったので
それを期に、リストカットしなくなりました。





父に、そんなことするならお父さんの腕を切りなさい
と言われたことがありますが、
リストカットする人は、自分以外の人が傷つくことは
望んでいないし、それでは意味がありません。
自分に痛みがないと意味がないのです。







まれに深く切りすぎて腕の大事な神経などを切ってしまい
痺れが残ることもあるようなので、
大切な人がリストカットしていたら
話を聞いて寄り添ってあげて欲しいと思います。

私はそれで、何人もの人に助けてもらいました。
今でも感謝してもしきれません。