愛丸のサッカー観戦記

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バルセロナ-ビジャレアル

2008-03-10 22:53:05 | リーガエスパニョーラ
観戦日 3/10(月)       
 
愛丸’s チェック        
CLではセルティックに格の違いを見せつけ、しっかりベスト8に進出したバルサ。
リーガでは前節アトレチコに大敗を喫し、CLほどの強さと好調さを発揮できない。
マドリーとの差を2にまで詰めたはいいが、また5に広がった。
前の日にマドリーが勝利を収め、ここは勝たなければならない試合。
簡単な相手ではないが、カンプ・ノウだし、なんとかなるか。
ビジャレアルは2位になるために相手がバルサとはいえそれにフエラとはいえ負けたくないはず。
リーガでのバルサなら叩けるが、CLでのバルサだった厳しい。

試合はバルサがポセッシオンを高め、いつものバルササッカーができてたように思う。
が、前線のトリデンテが全く機能しない。
中盤でいくらボールを支配しても、最後の仕事をしてくれる面々がうまく機能しないことには点は入らない。
もう悪いところはわかってる。
調子が戻ってきてサッカーを楽しんでるホナウジーニョが悪いわけではない。
アフリカネーションズカップを戦い、疲労が気なるエトーのできが落ちてるわけでもない。
悪いのは間違いなくアンリ。
この男、周りを混乱させ、気を使わせるだけで、決定的な仕事をするわけではなく、エトー、ホナウジーニョの動きを鈍らせただけ。
エトーを右に回したところでうまく働けるわけがない。
ホナウジーニョは比較的自由に動けてたが、アンリとのコンビがよかったわけではなく、エトーとはうまく絡めなかった。
メッシが全治6週間のけがでこのトリデンテの試合が今後増えるかもしれんが、この試合を見る限り、もうこれはやめた方がいい。
アンリを引っ込めボージャンを投入してからバルサの攻撃が活性化したのは偶然ではない。
これが全ての証拠。
ボージャンが右でエトーを中にしてからが、本来のバルサのサッカーになった。
メッシが帰ってくるまではこのトリデンテで戦うべき。
アンリに気を使う時代はもう終わった。
アーセナルがアンリがいなくなって魅力的なサッカーでミランを破り、プレミアでも首位を走ってるように、バルサももうこの男を使う必要はない。
攻撃において邪魔なだけ。
せっかく2まで詰めたマドリーとの差も、この敗戦でまた8まで広がった。
これでリーガはもう白旗か。
苦しいときにしっかり勝ち点3を取ったマドリー、メッシのけががあったとはいえカンプ・ノウで負けを喫したバルサ。
このフォルナーダが今シーズンのターニングポイントになりそう。
ビジャレアルはこの試合にかなりのウエートを置いて戦ってた。
2位、3位の直接対決で、この試合の前までは勝ち点差は7。
ここで勝てれば4まで縮まるわけで2位に滑り込む可能性も大きくなる。
CLの予備戦を戦うのと戦わないとでは夏の入り方が全く違ってくる。
ビジャレアルは目標がしっかりしてる分魂のこもったサッカーができてた。
立ち上がりにG・ロドリゲスのミスからピンチを作ったり危ない場面がなかったわけではなかったが、最後はしっかり守ることができた。
中盤を厚くし、あのバルサに立ち向かった。
ピレスも攻撃で目立つのではなく、守備に廻ってチームを助けた。
ただ守備的に振る舞い、ひたすら耐え続けるサッカーではなく、G・フランコのキープ力を活かしカウンターからチャンスも作った。
その少ないチャンスから2得点したのは誉められる。
1点目はG・フランコの強さとうまさで得たPK、2点目はバルサの隙をついたS・カソルラのスルーに初めて上がってきたエグレンが反応し、中へのパスでトマソンがゴール。
ほんとはニハトのFKをV・バルデスが弾いてM・セナが詰めてゴールしたシーンも1点だったが、ありもしないフエラ・デ・フェーゴで取り消された。
審判もバルサに味方したが、これは効果を発揮しなかった。
やることをしっかりやって、気持ちのこもったサッカーでビジャレアルは今シーズンにバルサに対してドブレを達成。
この2勝が2位になるために大きなものになるはず。
ビジャレアルはUEFA杯もなくなったし、このリーガに賭けてくるのは間違いない。
バルサはもうマドリーを見るのではなく、ビジャレアルを見てなきゃなんない。

スコア 1-2

<得点者> 
バルセロナ   チャビ
ビジャレアル  M・セナ、トマソン
~愛丸's MVP~
エグレン(ピボーテとして試合のほぼ全ての時間を守備で費やしチームに貢献。それに加え一度の攻撃参加で決定的な仕事もしてみせた)