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甲状腺がん新たに16人 福島の子、確定は103人に

2015-05-21 | 社会

福島県は18日、東京電力福島第一原発事故に伴う被曝(ひばく)の健康影響をみる甲状腺検査で、今年1月から3月末までに新たに16人が甲状腺がんと確定診断されたと発表した。

検査対象となる事故当時18歳以下の約38万5千人のうち甲状腺がんが確定したのは計103人。

 甲状腺がんは手術を受けて確定する。

昨年3月末までの1巡目検査でがんの疑いがあると診断され手術を受けた12人と2巡目検査の4人ががんと確定した。

 がんやがんの疑いがあるとされた人は1巡目112人、2巡目15人で計127人となった。

2巡目検査は来年3月まで続く。

県検討委員会では、1巡目と2巡目以降の結果を比べて被曝の影響を判断するが、「現時点で事故の影響は考えにくい」とする。

 県によると1巡目では、原発周辺自治体と他の地域で、疑いも含めがんが見つかった人の比率に差はないという。

チェルノブイリ原発事故後に甲状腺がんが多発した、放射線の影響を受けやすい乳幼児には、がんは見つかっていない。(大岩ゆり)

朝日新聞 2015年5月19日04時14分


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