重慶でラン&山登り

マラソンと山登りが趣味。
重慶の街を走って見つけた面白いことを記録します。

亜丁その2

2016-05-03 23:04:55 | 亜丁
いよいよレース当日。天気は快晴。高山病の予兆もなし。

テーピングをして寒さ対策に今回あはロングスパッツを穿きます。
できれば使用したくないのですが、必携のヘッドライトとサバイバルブランケットの他、高い山に入るので、ダウンと冬山でも使えるゴアテックスの雨具、ホッカイロ、エイドキットも装備します。そしてここぞというときに飲む為のレッドブル2本を忍ばせます。

今回のコースを確認すべく前日配られた地図を見てみます。

早速距離が間違っています。CP1からCp2は実際は6km。World Seriesもあてになりません。

但し高度は略正しいようです。

エイドもきっちりとあるようなので、天気が保ち、高山病にならなければ楽しめそうです。

準備も完了し会場へ移動。ゴール地点に運んでもらえる荷物を預けてスタートまで待ちます。

朝8時。いよいよスタートです。

ちなみに主催者発表によると参加者は400人弱いるとのことですが、元々エントリーした人が少なかったらしく、地元のお店から各店1名ずつエントリーすることが義務付けられた模様。現地のチベット民族風の選手もたくさんいましたが、結局29kmを走っていたのは100人位の様子。渋滞もなくスムーズなスタートとなりました。

最初500m位はホテルの前の舗装された道を走ります。

朝日が気持ち良いです。

すぐに砂利の道になります。

この時は下りということもあり5km/分位でしたが空気が薄く辛い感じがしましたが、この後に待っている登りではおそらく歩く事しかできないので、とりあえず走れるところは走ろうと頑張ります。

そしてあっという間に4km地点のCP1に到着。

チベット民族のみなさんがお出迎え。みなさん笑顔で応援してくれます。本当に感動的です。
町を上げて盛り上げていますね。そういえば地元ランナーもたくさん参加しているので、それで盛り上がっているのかもしれません。

CP1では補給はせずにそのままCP2へ向かいます。ここから登りが始まります。

早速川沿いのトレイルに入り、登りは歩き、たまにある下りと平地は小走りという状況がしばらく続きます。
基本シングルトレイルなので後ろから来る選手が良いプレッシャーとなりペースはそこそこキープされます。


真横に水が飛び出ていてびっくりしました。用水路の出口だったようですが、水量が多くビックリです。

川沿いの道をしばらく走ります。

上高地の槍ヶ岳へ向かう梓川沿いの道を思い出します。気持ちがいいトレイルです。

走っているとこんなものが沢山落ちていました。

超でっかい松ぼっくり。こぶし2個以上あります。

トレイルには浮石が多くよけながら走りますが、このレースでは浮石以外にもよけなくてはいけないものがあります。

そう、動物のフンです。牛だか馬だかヤクだかのフンが所せましと落ちており、ある意味高度なステップ技術が必要となります。

川沿いのトレイルを登って行き高度を稼いでいきます。ほとんど歩きですが、それでも空気が薄い為、簡単に息が上がります。

ふと下をみると結構な崖となっている場所もあります。酸素が薄く意識が朦朧として間違って落ちないように気を付けながら走ります。

そしてCP1から6km程でCP2に到着。

川を越え

広場につくと

CP2です。CPでは水、スポドリ、レッドブル、パン、バナナ、酸素、ダイアモックス等があり至れり尽くせりです。
わざわざザックに忍ばせたレッドブルですがエイドに置いてあり、少しがっかりしますが、非常事態の時に残しておくことにして、エイドに置いてあったレッドブルを1缶一気に飲み干して出発です。

CP3までは7km位。基本登りのトレイルが続きます。

急な斜面もでてきました。ストックを使いながら登っていきます。道はそれほどガレてはいない為、早歩きのペースで登れます。時々ある平地と下りは息が切れない程度のスピードで走るようにします。

3000m以上の高度で自然の中を走れる喜びの時間が続きます。

しばらくすると雪山が見えてきました。これが霊峰の一つ「仙乃日」チェンレースイのようです。テンションが上がります。


そしてトレイルを登り道路に出るとCP3。その前にチベット人のみなさんが応援してくれていました。

笑顔で「加油!」と手を振ってくれます。

思わず子供をアップで撮ってしまいました。

そしてCP3に到着。

ここでは「酸素あるよ!」と無理やり勧められます。折角なので吸ってみましたが、あまり効いた気がしません。

次のCPまで2.5km程ということもあり、ここでも補給はせずにCP4に向かいます。

観光用の舗装された道を歩きとジョギングの交互で登って行きます。

そして日本人ならついついやってしまうこの瞬間を迎えます。

3776m。日本最高峰の富士山の標高に到着。でも目の前にはもっと高い山があります。
レースも更に900mの登りが待っています。ワクワクが止まりません。


そしてすぐに道路からトレイルに入る道になります。

急な斜面が少し続いた後は

緩やかな登りのトレイルが続きます。至福の時間が続きます。


しばらく登ると観光者向けの木道に突き当たり、しばらくは観光用の木道を走ります。目の前にの山に向かって走っていきます。

そしてCP4に到着。

残りは高度660mを登って最高点に到達してから戻ってくる往復10kmの道を残すのみ。

幸せな時間はまだまだ続きます。

つづく。

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