某ちゃんノート

わざわざ電話するほどじゃないしなぁ・・・
メールすることもないよなぁ・・・
でもちょっと思った、ふと思ったこと

ターミナルマン

2012-07-01 | 読書メモ
住んでいる場所
パスポート
何人だと感じるか・・・

「くるみ街道」を読んだら
サー・アルフレッド・メヘラン
アンドリュー・ドンキン

「ターミナルマン」
を思い出した
映画「ターミナル」の元になったとかいう話だが
空港に住んだというところ以外
ストーリーは違う
男はイランに生まれるが
実母がイギリス人女性だと知る
父親が誤魔化したのだ
不倫の子を妻に育てさせたわけだ
イランでは重罪だし
不倫の子には財産の相続権などもない
心情は描かれていないから分かりにくいが
イギリスに留学経験も持つ
イラン政府を否定する運動に加わり
帰国後捕らわれる
それでも
イランから逃亡してイギリスへ向かう
ベルギーで難民申請して証明書をもらうが
捨ててしまい
そのため
フランスの空港内に留まることになる
15年とか16年とか
フランスがパスポートを発行することにしたけど
国籍にイランと書いてあるのが気に入らないと
受け取りを拒否
ヤツは
フランスのシャルル・ドゴール空港に住み
イランのパスポートとベルギーの難民証明書を捨て
イギリス人だと感じ
どこにも行けなくなった男なんだ
結局20年近く空港に住んだとか・・・
現在はフランスの老人ホームにいるらしい
心がそう思ってしまえば
そのようにしか生きられないとは思うが
もう少しうまいことできんもんかな?
ここまで偏屈なヤツを知ると
「くるみ街道」に京ちゃんは
悩んだり、迷ったりすることが
アホらしくなって
元気いっぱい
次に歩み出せるんじゃないかと思ってしまいます。。。




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