パラオ国際サンゴ礁センター(パラオ水族館)非公式ブログ

パラオ国際サンゴ礁センターの非公式ブログ。
サンゴ礁センターや水族館の情報をご提供します。

【真面目注意】環境教育とは!

2015-05-12 | 日記


あまりブログに真面目なことを書くのは苦手なのですが、今回は真面目で失礼します。


今更ですが、私は「環境教育」隊員として、ここサンゴ礁センターで配属されています。


センターの埠頭にて3重の虹が・・・



「環境教育」という仕事は実際メインではなく、水族館の改良や広報活動を主に行っています。




センターは地元の小学生やその他団体を呼び、水族館ツアーを環境教育事業として時々行っていますが、私の出る幕はほとんどありません。


写真を撮るくらいでしょうか。


パラオの小学生たち。高学年はおとなしいけど・・・



配属先だけでツアーができているので、私の出る幕はないな・・・という感じです。





その他にも、環境イベント(主に子供が対象)は、たま~~~にあるので、その度に何か環境教育の出し物を考えます。


しかし、サンゴ礁センターだけあって、「海洋環境」に関連した環境教育という縛りがあります。


毎年なぜかイベント系に共通のテーマがあり、「気候変動」がテーマであった年がありました。


気候変動・・・海洋環境・・・


なんだか子供たちに教えるには難しいテーマですよね。だからこそ、おもしろく学ばせてあげなくてはいけません。



パラオも、気候変動の影響や人々の生活が、美しいサンゴ礁を蝕んでいっています。


今なお美しいパラオのサンゴ礁




人口の大部分が住むコロール周辺の海




パラオが抱える環境問題は、気候変動によるサンゴ礁の破壊や、台風の襲来、海岸線の変化、海洋汚染、ごみ問題といったものがあります。




しかし、気候変動による影響は、パラオの人が原因なのでしょうか・・・?


やはり我々先進国や大国の人々の生活が、大元の原因であると思います。


日本からやってきた私が、気候変動について何を教えられるのでしょうか・・・





「気候変動」というテーマで子供たち(1~5,6年生)に、3回の授業を持つことがありました。



大変困った私・・・気候変動というテーマが重い・・・・・・。(実際学年に差があるこどもに教えるには難しい・・・。)



こどもたちには楽しく学んでもらいたかったため、ゲームやリサイクル工作をすることにしました。


全てゴミを使ってのマンタの小さな水族館づくり。(スノードームっぽいテイスト)



みんな真剣。

ごみの問題は、実は気候変動に影響を与える一部になってるんだよと、少々無理やりでしたが、こじつけて教えながら工作をしました。


なんとか、うまくいったんじゃないでしょうか。




事前準備。参加人数がギリギリまでわからなかったのでかなり焦っていました。


気候変動がどうこういう話は頭のいい子はすぐにわかってくれたようでしたが、さすがに低学年の子は理解できていないように感じました。



それでも、リサイクル工作をして、ごみを減らしていくことを楽しんでくれれば、それで良かったのです。



そもそもテーマが子供には無茶だし・・・という怒りは置いておいて。






海洋汚染についてのゲームも、気候変動と直接のつながりはないけれど、海洋環境つながりということで許可がおり、実践しました。



知っている人は知っている「川を汚したのは誰?」の「海」バージョン。


こどもたちがワーキャー言いながら水槽(海と見立てる)をどんどん汚していきます。



純粋な子供たちは、ショックを受けます・・・(よしよし。それでいいんだよ。)



で、海をきれいにしていくには、どうしていけばいいかな? ということを考えて意見を言ってもらいます。



このゲームはわりと好評で、ちょくちょくやっています。













配属先とは別の地域イベントでも、環境教育のブースを構えました。


その名も「エコ宣言」 Eco-friendly Declaration!


まず、環境にやさしい5つの行動をお客さんに読んでもらいます。


エコな行動例(簡潔版)

1.車じゃなくて、歩くかチャリンコ

2.お店でビニール袋を断ろう

3.使い捨て商品を使わない

4.使わない時は電気を消そう

5.海にゴミやオイルなどを捨てない


これをできるだけACT(行動)してくれるとアグリーしてもらったら(なんだかルー大柴みたいな説明ですが)

魚の紙にサインをしてもらい、ステッカーをプレゼントします。





デザインはお恥ずかしながら私が。


そして魚の紙をボードにはっていきます。この日だけで200人。ステッカー売り切れました。





さて、効果はあるのでしょうか。


全くわかりません。



しかし、100人中1人でも、心に残ってくれると良いな・・・と願います。








しかし、環境イベントの度に、私は「サンゴ礁をまもろう!」なんて言える立場にないなと、思い悩むことが多いです。


日本人なんだもの。


サンゴ礁の美しいロックアイランドは世界遺産だけども、本当はパラオの人たちのものです。



ダイビングをしていて、ガイドさん(パラオ人)がフィンで思いっきりサンゴを踏んだり蹴ったりしているのを


私に注意する資格はないのです。



パラオのサンゴが死んでいってる原因の1つに、「観光客が増え、海の環境を荒らしている」という話もあります。



しかし、エルニーニョ現象や気候変動、台風といった自然の破壊力に比べたら、微々たるものでしょう。


ああ、もうどうしたらいいのやら・・・(´・ω・`) 


問題の規模が地球規模すぎて、一介の協力隊員ではどうにもならない・・・という己の無力さと憤りを感じています。













さて、私が一番憤りを感じているのは、このサンゴ礁センターです。



サンゴ礁センターという、環境の機関であるにもかかわらず、ゴミ出しまくりです。


よくケータリングでご飯を頼んで、会議やら、パーティーやらを行うのですが、


ケータリングのお店は、こともあろうに発泡スチロールのお皿やプラスチックの使い捨てフォークを大量に持ってきます。






それをみな、何も疑問を持たずに、贅沢に使っていき、ポイポイ捨てていきます。


1回で大量のゴミがセンターで発生します。






ちょっとまたんかい・・・(`・ω・´)



私は怒りを覚えました。




使い捨ての食器を大量消費するなんて・・・!サンゴ礁センターのくせに何も環境に配慮してない!!






うちのセンター、環境に厳しい機関です。



パラオ全体がそういう傾向にあり、サンゴ礁センターだけでなく、パラオ全体の問題のように感じます。




現に、同じゴミになるとしても、フォーム皿を紙皿に変えるだけでも相当マシだと思うのですが、


パラオではフォーム皿のほうが紙皿より圧倒的に安いのでありました。


やはりそれならフォーム皿を選んでしまうでしょう。


そしてケータリング会社が、フォーム皿を持ってくるのも原因の一つだと思います。






ここで私は静かに反抗をしてみました。



みんなの前で、マイ箸、マイ・タッパーを持つ!!




ケータリングを呼ぶときはビュッフェ形式が多いです。


皆がフォーム皿や使い捨てフォークを持って並んでる際に、私は1人、マイ箸とマイタッパーで並びます。




すると前後の人が気づきます。


パラオ人「あれ?どうしたの?なんでフォーム皿とフォークつかわないの?」



私「こうするとゴミが出ないでしょ。これはお昼のベントー(パラオ語)が入ってたタッパーで、洗ってきた。こっちは携帯するお箸。」




こう言うといくつかの反応パターンがあります。


パラオ人①「へえー!えらいね!私はお箸が使えないから、マイフォーク持ってこようかな。


②「へえー!えらいね!でも今これしかないからいいや!」


③「私、日本に行ったとき、このフォーム皿をあちこちで見たわよ。日本でも使われてるじゃない。」


④「いいなあ!そのお箸今度買ってきてよ。私もほしい!」


⑤「どうせそれもゴミになるんだよ!」




2~5の答えに私は ・・・・・・(´_ゝ`) なにも言えなくなりました。




サンゴ礁センターは、研究機関としての面が強いため、環境に配慮する意識が欠けているように思います。



調査ばかりで、保護目的に研究はあまりされてないのでは・・・!?と感じています。





まあ、サンゴを植えたって焼け石に水と言いますからね・・・


もうどうすることもできないところにいっちゃってるのかもしれません。









しかし、くやしい・・・ので、なんとか任期が終わるまでに組織の意識改革をしたいところです・・・!!



なにかいい案はないでしょうか・・・!?




考えます!


















ミナミハコフグの幼魚キター!!

2015-05-08 | はじめに
こんにちは。


パラオでの生活も残り5か月を切りました。そろそろ帰国後のことも考えていかねばなりません。




しかし! そんなことは置いといて、ミナミハコフグの幼魚が水族館にやってきました!






あああーーーもうかわいいの!!!かわいいかわいい!!ちっちゃい!!






この物憂げな目・・・たまらんかわいさです。



魚だけどなでなでしたいかわいさ!





かわいすぎる・・・もう私これだけでパラオで生きていけるわ。








じーっと見てるとたまにこっちをじっと見返してくれるのが、もう・・・(´・ω・`)♡キューン 






ちっちゃいままがかわいいので、大きくならないでね。




現在、体長2cmほど。成長しちゃうと40cmにまで大きくなるようです。(えっピカチュウと同じ大きさ!?)








この子に毎日会える幸せ。






はい、すいませんでした。調子に乗りました。




どんどん魚マニアみたいになっていく自分が心配です。





マニラへ逃避行

2015-05-01 | 旅行

マニラに現実逃避してきました。


最高にたのしかった4日間で、まだ頭がパラオの穏やかさについていっていません。


連日のお酒と睡眠不足により私の肝臓やお肌は悲鳴をあげています。


そして、やはり若いうちは都会にいるべきだなあ、と思いました。


パラオののんびり具合は脳みそのしわをつるつるにし、お肌もちょっとつるつるにします。



ノンストレスがストレスな日々です。




日本に帰国してから、私はいったい仕事ができるのでしょうか。



無責任なパラオ語、「ダイジョーブ!」がどこからか聞こえてきます。



まあ、ダイジョーブでしょう。










さて大都会マニラでは、私のパラオ村での生活で恋しかったものを堪能し、しつくしてきました。



ちょうど1年前にもマニラに1週間行きましたが、その大都会っぷりに感動し、


エスカレーターやマクドナルドなどの写真をとってしまうという、愚かなことをしていました。


今回はそんな馬鹿な真似はしないでおきました。





~~パラオで恋しかったもの~~


①ショッピング

パラオにはスーパーマーケットがあります。大体何でもあるので、生活には困りません。



*写真はクリスマスパレード(あめまき)の時のスーパーマーケット(WCTC)


しかし物価は高いし、質もよくないし、、服やら靴やら雑貨やら、かわいいものが恋しいのです・・・






そこで行ってきました、マニラのショッピングモール。




パラオのスーパーの100,000倍くらいでかいのではないでしょうか。


日本でもおなじみのブランドや、お店、映画館、ボウリング場、スケート場、、なんでもあります。






しかし、今回のマニラは物価が高かったのです!


去年はまあまあ安かったのに・・・



日本の2~3倍くらい高いような気がしました。


円安ですからかね・・・。


ショッピングモールは富裕層のいくところですから、物価も日本とさほど変わらない、もしくは高くなっているようです。




しかしショッピングできただけで大満足。


モールは超巨大なので、たぶん地球1周分くらいは歩いたでしょう。



私はここで4日のうちの3日間を費やし、マニラにお金を落としていきました。







②人工的にキラキラしたもの


パラオの海はキラキラしていてまぶしい・・・






*写真はカヤンゲル島のビーチ。



海は大好きだけども、やっぱり人工のキラキラしたものが恋しい!


ということで夜景のきれいなホテルにステイしました。




最上階から1階下の部屋です。ああ、海より癒されるわ・・・。



宿泊したホテル。



高層ビルが恋しかったのです。人の作る建造物が好きで好きで。パラオにはほったて小屋しかありませんからね。




ちなみにパラオで一番アツい建造物、「バイ」

まあ、かわいいけど、、、かわいいけどねっ、、、っていう。








ホテルのバーへ。

生演奏・・・ 最高ですね。 




そしてカジノへ・・・



City of Dreamsというカジノで、ほんと名まえの通りでございました。夢のような場所でした。



なんだかジェリーフィッシュレイクを彷彿とさせるシャンデリアですね。








ちなみに、ゴーゴーバーにもいってきました。

 

女性が来てもおもしろいものですね。




こういうオジサンはパラオにもいっぱいいますね。



ほんとはオカマのショーを見たかったんですけど、やってなかったんです・・・。







③新鮮なフルーツ



パラオはシビアに野菜・果物不足な国です。輸入にめっちゃ頼っています。


パパイヤやミニバナナなどはパラオでも採れますが、南国と言えばマンゴーでしょ!って言いたくなりますね。



パラオで野菜と果物の輸入がストップした時期がありました。

スーパーの野菜コーナー


すっからかん。



(日本の豆乳が一瞬だけ売られていました。それにはビックリ。。)


あるものはだいたい腐ってるか、腐りかけてます。



ビタミン不足になりますね。



マニラでおいしい果物が食べたい!ということで市場にもよりました。







市場でマンゴーを5つで200円くらいでゲット。しかしほんとはこれの半額程度なのです。観光客価格。それでも安い!


パイナップルは値切ってやっと、40ペソが35ペソ(100円くらい)に・・・絶対もっと安いはず。


マンゴーもパイナップルも、めっちゃあまくて最高でした!







④おいしいたべもの


パラオはわりと、お金を出せばおいしいものが食べられます。


でもやはり、ないものはない。



なぜか無性にホルモンが恋しかった私。



行ってきました焼肉ー!!






念願のホルモン・・・!


と、とろけるー!


まあ、パラオにも韓国焼肉はありますけどね。






そしてお昼は・・・てんやを発見したので入ってみました。

日本のお値段の2倍~くらいでしょうか。でもクオリティはこんなものだったと思います。


パラオの天ぷらより、はるかにおいしい・・・







そしてパラオのシェーク系はやっぱり甘い・・・ 

スタバの抹茶フラペチーノが恋しすぎた私。




久々にあえてうれしかったよ。







食は生きる喜びですね。







⑤人の冷たさ


パラオの人はみんなとってもフレンドリー!


道を歩いてるだけで「コンニチハー!」「カワイイネ!」と声をかけられます。



なんだかアイドルになった気分です。


しかし、、、

「Hello, my sweetie!」「Hello beautiful!」 「I always love you!」 「What a beautiful lady!」


などと下心のある男性から声をかけられ、ナンパされたりします。 





ピューイ!とすれ違いざまに車から口笛をふかれたり、トラックの荷台に乗った大勢のフィリピン人やバングラ人に拍手されたりもしました。なぜ・・・


クラクションを思いっきり鳴らして気を引こうとする人もいて、こっちはただただびっくりするばかり。



お願いだからコンニチハだけにしてほしいところ。



そしてたまに ニーハオ言われます。







しかしマニラで私にしゃべりかけてくる人は、お店の人と客引きのみ!!



この下心ではなく、商売っ気のかたまりな感じが久々に良かったです。




そしてだれも私の知り合いはいません。最高です。




ぞんぶんに羽を伸ばしてきました。






しかし、ただただ「バイバーーイ!」「バイナラ!!」「マタアシターー!!」と遠くから手を振ってくるパラオ人は憎めません。


誰か知らんけど・・・。








⑥カオスさ


マニラといえば、このカオスさ。




街中にいくつもスラムがあります。


このアジア感いいですね。



パラオは島国で、異国情緒がないと思っているのは私だけでしょうか。



当初ヤシの木などには、「あー南国だなーー」と感動していましたが、


パラオには、「外国だなーー」と思えることがあまりないんですよね。





マニラのひどい交通渋滞、客引き、物売りの人、治安の悪さ、ストリートチルドレン・・・


(いつも渋滞。車がひしめきあってます。これはまだマシなほう。)



(レストランの窓越しに商売してくる人。)



(エネルギッシュな市場)




(見た目はかわいいけど、排気ガスをまきちらすジプニー。渋滞の原因のひとつ。)



(中はぎゅうぎゅうのジプニー)



海外に旅行に行くと、マイナスな面が、なんだか外国らしさを感じさせてくれるのです。





その点パラオは、マイナス面が少なく、平和で住みやすくとてもいい国なんです。



だからこそつまらないと感じてしまうのか、、、結局はないものねだりなのでしょうね。











さて、こんな風にマニラを満喫してきました。


私は日本に住んでたらマニラに2回も行かなかったと思います。


パラオから来たことによって、すごく楽しめたのです。





なんでこんなにも都会好きなやつが海外協力隊受けたんだ、と言われることも多いですが、



パラオにきてよかったと思います。やはり自然も大好きだし、のーんびりなので。



こんな経験は人生に2度もないでしょうから。(あったら困りますよ。)







これで充電たっぷりできたので、あと5か月パラオを楽しんでいきます!(^O^)/