ダンスカンパニーのオーディションを受けるか否か散々迷ったあげく、
娘達に背中を押されて受ける決心をしたのがオーディションの3日前。
前回のブログ記事に書き忘れましたが、オンラインで申し込みを済ませた直後、
教授にメールを送り、オーディションを受ける決心をした旨を伝えました。
そしたら即、「よく決心したわね。誇りに思う。オーディション頑張って!」という内容の返事が来ました。
オーディションまでの3日間は慌ただしかったです。
数日前にファイナルプロジェクトの発表を済ませ、春学期のダンスの授業は全て終わっていました。
でも母校で教師の卵達を教える大学講師の仕事は山積み。
春学期最終週の授業や課題の採点に追われていました。
これがかえって良かったかも。忙しくしていたのでナーバスにならずにすみました。
そして迎えたオーディションの日。
キャンパスに到着して駐車場から会場であるダンススタジオに向かう途中、
かなりのダンスカンパニーの学生が誘導係をしていました。
既にこの大学の学生でダンスの授業を取っていたら、迷うことはないでしょうが、
まだキャンパスに馴染みのない、秋に入学を控えた高校生もオーディションを受けていたので。
17~18歳の高校生と一緒にオーディションを受けるなんて・・・
平均年齢をかなり上げてるよね、私。
そう言えばクラスメートのMちゃんの妹(高校生)もオーディションを受けると言ってたな。
ちなみにMちゃんも教授からオーディションを受けてみないかと声をかけられたのですが、
彼女は一般教養課程を修了、秋からは私が講師を務める大学に編入するのでパス。
スタジオに向かう途中で秋学期のクラスで一緒だったP君と再会。(彼も誘導係をしていた)
頑張ってねと声をかけられ嬉しかったです。
そしてスタジオがある建物の入り口には秋学期のクラスメートだったAちゃんが!
Aちゃん、私がズンバを教えているジムのプールでライフガードのバイトをやっているの。
年明けにカンパニーに入団したので、そのリハーサルでシフトが変わったみたいで、
ずっとご無沙汰していたのでハグをして再会を喜びました。
彼女からも応援の言葉をもらいました。
P君もAちゃんも私を仲間と思ってくれていることに感激!
建物の中に入ってまずは受付。ここでもダンスカンパニーのメンバーが全ての業務を行っていました。
私の受け付けをしてくれたカンパニーの子が私の顔を見るなり
I remember you! (あなたのこと覚えているわ!)と言いました。
私、有名人?私とカンパニーとの関わりは12月の発表会のみ。
かなりのダンサーが出演しましたが、さすがにオバサンダンサーは私だけ。
やっぱり目立っちゃったか・・・・
受け付けでゼッケン(ちなみに私のナンバーは10番でした)をもらいスタジオへ・・・
スタジオには既に教授がいてまずは挨拶。再度、私がオーディションを受ける決心をしたことを
誇りに思うと言ってくれました。
この後、続々とオーディションを受けるダンサー達がスタジオ入り。
緊張してきましたが、クラスメートのアリちゃんとディちゃんを見つけてお喋りをしてリラックス。
2時間のオーディションは2時間のダンスレッスンと思って楽しもうと思いました。
カンパニーにとって学期末最後の授業がオーディションのサポート。
卒業するメンバーもいるから、同じメンバーで何かをやると言うのはオーディションが最後。
カンパニーにとってもオーディションは思い入れのあるものなんですね。
この日、オーディションが始まる前にカンパニーがインスタに載せた学期末の記念写真です。
前列左側がAちゃん。後列左から3番目がP君。
前列中央で足を伸ばして座っているのが私の教授で
後列右側の長髪の女性がカンパニーのディレクター。
オーディションではバレエ、モダン、ヒップホップの審査が行われました。
大好きなジャズダンスがなかったのがとても残念。
まず、一番不安だったバレエでスタート。でもこれが一番リラックスしてやることが出来ました。
バーレッスンもセンターワークも教授がリードしたのです!
秋学期に取ったクラスでバレエをやった時の感覚で踊ることが出来ました。
バレエ審査が終わり次はモダン。こちらは別の教授がリード。
これは思うように振り付けが覚えられず苦労しました。
床に寝転んだり、モダン独特の動きにあたふた。必死でした。
最後はヒップホップ。こちらはカンパニーのメンバー数人がリード。
ズンバでヒップホップの動きを取り入れることがあるので、ここでモダンの挽回が出来ると思ったのですが、
やっぱりフィットネスとパフォーミングアーツは別物。
一度やった振り付けはリピートしない。こちらも複雑な動きもあり覚えるのにひと苦労。
でも全力を尽くしました。
どのダンスもまずは教授(ヒップホップはダンスカンパニー)が振り付けを全員に教える。
その後、各自で振り付けを練習。
この時カンパニーのメンバーが振り付けを教えたり、質問に答えてくれました。
そしてダンスデパートメントの教授全員の前で4~5人ずつで踊り、審査するというフォーマット。
あっという間に2時間のオーディションが終了しました。
最後に番号順に整列。カンパニーのディレクターである教授が言いました。
Tell us about yourself in one sentence. 「一文であなたについて教えてほしい」
趣味でも好きなものでも何でもいいから教えてほしいということでした。
何を言おうか迷いました。私の番号が1番じゃなくてよかった!
皆(1~9番までの受験者)はダンス以外の趣味、家族、出身地、好きな食べ物・・・・いろんなことを話していました。
そして何を言うか決まらないまま私の番に!
そして口をついて出たのがこれ。
I started dancing for the first time in 35 years. (35年振りにダンスを再開しました。)
そしたらね、スタジオにいた全員(教授達、カンパニーメンバー、オーディション受験者)が
拍手をしてくれたのです!
涙が出るくらい嬉しかったです。
「オーディションの結果は2週間以内にメールで知らせます」とのこと。
オーディションの出来を考えたら、カンパニー入団はあり得ない。
そもそもオーディションは良い経験、勉強になると思って挑戦したから
正直、結果はどうでもいいという気持ちでした。
私なりに全力を尽くしたし、最後に皆から拍手をもらっただけで十分。清々しいものがありました。
9日後にディレクターからメールが届きました。
果たしてオーディションの結果は?
つづく・・・