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司法試験合格体験記「受験時代に楽しく過ごせたクリエイトのひととき〈1〉」

 今年の新司法試験合格者遠藤啓之さんが体験記を書いてくれました。

 来年、2011年度体験記ですのでHPには年明け以降になりますが、ブログには一足早いアップとなります。

 遠藤さんも快く了解してくれました。 

 goo文字数の関係で2回に分けています。   
   

 受験時代に楽しく過ごせたクリエイトのひととき

     平成22年 第5回新司法試験合格  遠藤 啓之

 

 1.クリエイトとの出会い

 大学院で法学を研究し、将来は研究者になりたいと思っていたが、研究者の道もなかなか狭き門(文字通りというよりもアンドレ・ジッドの小説のとおり、滅びに至る門と比べると救いに至る門ははるかに狭いということである)なので、法曹を目指そうと思った。

 
もともと大学院へ進んだのは、学部4年間では大したことも学べず、もっと専門的に学びたいと思ったからだった。大学院では好きなだけ本を読み、外国語を学べたのだが、研究で生計を立てていけそうにないということに博士課程まで進んでから自覚し、司法試験の勉強を始めた。しかし、高い事務処理能力を求められる司法試験と、時間無制限で竹林の七賢みたいに優雅に法律談義ができる研究生活とでは質が違いすぎ、まったく展望が開けなかった。

 
生来、几帳面な性格が災いしたのか、旧司の択一は一向に点が伸びず、また、論文の方も定型的な書き方を身につけることが求められているとはわかりつつも、型にはまった思考方法になかなかなじめなかった。

 
そうこうするうちに対策も不十分のまま1回目の旧司の択一で不合格になり(翌日の解答速報で落選確実に……)、これではいつまでたっても受からず年をとってしまうのではないかとあせっていた。ある日、司法試験関係のブログ(大学の教員もやっている弁護士の先生だった)からたまたまクリエイトにネットサーフしてつながり、ホームページを見ているうちに法律知識の習得も大事だが、まずは頭脳の基礎体力(脳力)をアップさせようと思った。

 ホームページは、飾り気がなく、また、誇大広告といった感じがまったくなかった(これはいまページを見られている方もお感じのことと思う)。教室の風景もきれいで、うさんくささがまったくなかった。さらには、クリエイトから司法試験に合格している弁護士の先生方の合格体験記があるではないか。弁護士の先生方が自分の合格体験記をそのまま掲載しておられるということは信頼できるのではと思い、すぐに体験レッスンを申し込んだ。

 2.実際にレッスンを受けてみて

 
体験レッスンのときまでは半信半疑であった。しつこく勧誘されて帰してもらえなかったらどうしようかとも思った。しかし、結果的には、引き止められるどころか、興味があって、気に入ってくださったらいつでもどうぞ的なノリであった。あまりにも勧誘されないものだから、自分は能力的に低すぎて、ついて来れないだろうからしつこく声をかけてもらえなかったのではないかとも思ってしまったくらいだった。ともあれ、体験してみて脳力がアップしそうだったので3日後に申し込んだ。

 
話が前後するが、体験レッスンでは、これまでやったどの知能テストよりも頭を使う知的体験をした。実際、天才的な人はこのようなレッスンを軽々とやるのだろうなと思いながら、まわりの先輩受講生を見ながら自分のふがいなさを感じた。


 
体験レッスンを終えて、松田さんに分析をしていただいた。クリエイトには司法試験や難関の資格試験に合格なさっている受講生が多くいる中で、ポテンシャルを高く評価していただけたのはすごくうれしかった。大学院の博士課程で法学を研究していたとはいえ、司法試験で求められている能力はまた違ったものであり、思うように結果が出せていなかった自分にとっては、レッスン記録が進んでいる他の受講生と同様に自分の能力を評価していただけるのは非常にうれしかった。レッスンを進めていけば、他の先輩受講生のように、記録を出せますよといわれたのも、他の受講生のように能力を伸ばせるか不安だった自分にとって、安心材料となった

 
コースも、平日限定でもかまわない自分にとって、さらにリーズナブルでよかった。平日の昼間にお稽古事ができることは、先の見えない司法試験受験生にとっては数少ない贅沢の一つであった。また、他の受講生の方も体験記で書かれていたが、大いに息抜きになった。

 
レッスンを受けて変わったことは、まず、いい意味で加減をつけながら本を読むことができるようになったことが挙げられる。これまでは最初から最後までだらだらと本を読んでいたため、途中で集中力が途切れがちであった。しかし、レッスンのおかげで、メリハリをつけて読む、時間内にともかく読む(このことは忙しい社会人の方にとって最も求められる力であると思う)ことができるようになった。少なくとも、そのような読み方を抵抗なくできるようになった。というのも、几帳面な人にとっては、スキミングは性格的にできないことであるが、コツさえつかめば、むしろだらだら読むよりもはるかに内容理解度が増すのである。頭ではわかっていながら、できなかった読み方だったが、レッスンでは具体的な数値となって現れてくるので、自然と身についていった。

 
次に、視野を自在に広げたり集中させたり(狭めたり)できるようになったことが挙げられる。これは、非常に不思議な感覚だった。自分が昆虫になったような気分だった。複眼でもついているかのように遠くまで見通せたり、逆に近くに焦点を合わせたりできるように、意識すれば視野を自由に動かせるのである。クリエイトへは地下鉄を使って通っていた。池袋の地下街は、柱が無数に並んでいるところがあり、そこを通るときは視野を変えることで、幻想的な気分が味わえた。

 
さらに、これは余り良いことではないのだが、読書に集中しすぎて電車で乗り過ごすことが多くなった。これまではいくら本を読むのに集中するということがあっても、駅を乗り過ごすということはなかった。しかし、クリエイトで集中力がつけばつくほど、雑音が気にならなくなり、車内アナウンスさえ耳に入らなくなるようになっていったのである。最初にこの体験をしたときは正直驚いた。人間の集中力のすごさを感じた。もちろん、これも慣れで、電車が減速するときに意識を切り替えることで今自分が何駅にいるのかを確認できるから、乗り過ごすことを防止することはできるようになっていったが。

 
最後に、クリエイトのレッスンプログラムはどれも頭を使うものばかりで、レッスンの後は頭が重かった。その分、試験勉強が前よりも苦にならなくなった。それどころか、頭の疲労度で言えば試験勉強の方が簡単に思えてきた。1日のレッスンは2回が限度でしょうといわれているのが良くわかった。自分は1日1回しか受講しなかったが、時々いる2回受講なさる方はタフだなぁと思った。      

    ―
続く   




                
                ※クリエイト速読スクールHP                                             

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