本タイトルは「日々の非常口」であることをここに謹んで訂正いたします!
アーサー・ビナード 新潮文庫 2009年(2006年単行本)
何がすごいって、一編あたり 文庫で見開き2ページ分 だけ。
その文字数「だけ」なのに、圧倒的な情報を受け止めた気がするのは、なぜ?
道におちている紅葉マークのことも、イラク戦争のことも、等しく2ページ。
そうか。
何かに似ていると思ったら、川柳に似ているんだ。
声高に論戦を張っているわけではないのに、為政者サイドに一矢報いるようなこの方法が。
たった2ページの文字数に反比例するほどの、受け止め手の気持ちの揺さぶられ方が。
うかつにも48年見落としてきた「とある日本」を、卓越した「日本語表現」で我が前につまびらかにしてくれた、至福の一冊。
ハゲしく付箋だらけです。
new50冊目(全56冊目)
読みたいなと思って探したら「非常口」はあるのですが・・・
扉絵もそんな感じが・・・
これ↓ですかね?
http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E3%80%85%E3%81%AE%E9%9D%9E%E5%B8%B8%E5%8F%A3-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC-%E3%83%93%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%89/dp/4101276811/ref=sr_1_6?ie=UTF8&s=books&qid=1261453882&sr=1-6
「日々の日常」ってなんじゃそりゃっ!
そうです、そうです、「日々の非常口」ですよー(汗)
ぜひぜひお試しください
見開き2ページというストレスのなさ、
なのに溢れるような「日本語」を感じた一冊です