第2章「稚戯」
業務に没頭していた事もあってスミダ君の事はすっかり忘れていたのですが
暫くして落胆の姿を露わに机に戻って来ました。
「又、内示の事をペラペラしゃべりにでも行ってたのかな?」
Zさんの事で頭が一杯な私‥シングルタスクの本領発揮です(汗)
そんな時に私の内線がけたたましく鳴ったのです…
「何てタイミングの悪い電話だ…」
独りごちて電話に出るとサクライさんが直ぐに個室に来いとの事…
部屋に入ると役員全てが困惑した表情で私を迎えてくれました…
下手な冗談も憚られる様な雰囲気でしたが、
軽く「私も異動ですか?」とかました所、
管理担当役員の我がボス、ナカヤマさんが「スミダ君が泣き始めてね…」
泣く?
何で?
泣きたいのは俺の方だぞ!って
またまた場を読まない悪い癖が出て
「そんなに私から離れるのが嬉しかったんですかねぇ?」
場を読むに機敏なサクライさんが私の意図を察して
「みなとやさん、場の雰囲気を察して下さいよ~」と
冗談めかして言ってくれたお陰で場が和らいで来ました。
私も悪乗りする質なので
「ナカヤマさんがまた厳しい話をされたんじゃありませんか?」
ナカヤマさんは口が悪いので一同大爆笑…
個室の雰囲気も多少なりとも良くなって来たので
徐に「何があったんですか?」と誰ともなしに聞くと
ナカヤマさんが「異動内示の席で泣いた奴など当社始まって以来云々…」と
口上付きで話をしてくれました。
詰まる所スミダ君は不服らしいのです…
役員からは「期待して採用した若手に雑用しかやらせない、
みなとやには新人教育は任せられない。」と言う事で
企画チームへの異動が決まったそうで(汗)
その評価を甘んじて受けるべきなのか、肩の荷を降ろしても良いのか
苦しむ所ではあります(笑)
「で、私をお召しになった理由は?」と少しクダケた口調で聞きましたら
「スミダ君を説得しろ!君がこの中では一番彼を判っているだろう。」
皆さんスミダ君へのアプローチを完全に間違えた様です。
だとするとやっぱり適任は私…(2/4)
業務に没頭していた事もあってスミダ君の事はすっかり忘れていたのですが
暫くして落胆の姿を露わに机に戻って来ました。
「又、内示の事をペラペラしゃべりにでも行ってたのかな?」
Zさんの事で頭が一杯な私‥シングルタスクの本領発揮です(汗)
そんな時に私の内線がけたたましく鳴ったのです…
「何てタイミングの悪い電話だ…」
独りごちて電話に出るとサクライさんが直ぐに個室に来いとの事…
部屋に入ると役員全てが困惑した表情で私を迎えてくれました…
下手な冗談も憚られる様な雰囲気でしたが、
軽く「私も異動ですか?」とかました所、
管理担当役員の我がボス、ナカヤマさんが「スミダ君が泣き始めてね…」
泣く?
何で?
泣きたいのは俺の方だぞ!って
またまた場を読まない悪い癖が出て
「そんなに私から離れるのが嬉しかったんですかねぇ?」
場を読むに機敏なサクライさんが私の意図を察して
「みなとやさん、場の雰囲気を察して下さいよ~」と
冗談めかして言ってくれたお陰で場が和らいで来ました。
私も悪乗りする質なので
「ナカヤマさんがまた厳しい話をされたんじゃありませんか?」
ナカヤマさんは口が悪いので一同大爆笑…
個室の雰囲気も多少なりとも良くなって来たので
徐に「何があったんですか?」と誰ともなしに聞くと
ナカヤマさんが「異動内示の席で泣いた奴など当社始まって以来云々…」と
口上付きで話をしてくれました。
詰まる所スミダ君は不服らしいのです…
役員からは「期待して採用した若手に雑用しかやらせない、
みなとやには新人教育は任せられない。」と言う事で
企画チームへの異動が決まったそうで(汗)
その評価を甘んじて受けるべきなのか、肩の荷を降ろしても良いのか
苦しむ所ではあります(笑)
「で、私をお召しになった理由は?」と少しクダケた口調で聞きましたら
「スミダ君を説得しろ!君がこの中では一番彼を判っているだろう。」
皆さんスミダ君へのアプローチを完全に間違えた様です。
だとするとやっぱり適任は私…(2/4)