「音みる(音のみるふぃ~ゆ)」ブログ...♪

100名を超える音楽教室「音のみるふぃ~ゆ」のレッスンノート。また3人娘の子育て日記。

本番の意味

2024年03月19日 | ある日のレッスン風景
昨年、ショパンの英雄ポロネーズを弾いて卒業した男の子の話。

2年間同じ曲を弾いた。なぜそこまで英雄ポロネーズにこだわったのかは、わからない。

これを弾きたいと言ったのは、高校1年生の夏だった。旋律が好きだと言った。
かなりテクニック的にも高度な曲だし、それに伴う練習量が必要な曲だから、最初は躊躇ったのだが、揺るがない意志。

…「自主性を持って曲を選ぼう、赤ちゃんの頃から知ってる君たちだから、私は知ってる、できない曲はないから。その土台はもう君たちに充分あるんだよ」と常日頃言ってるせいか、私の教室のお子達は、大胆な曲を選ぶ子たちが多く、本番でも失敗しようがしまいが、関係なく楽しんでくる子たちなのだ。

大胆不敵な難曲にチャレンジする子も多いけど、そんなことできるのって限られた時間しかないから、私は許すことにしている。

さて、その彼は、練習を始めて数ヶ月経ってその曲で臨んだ本番、そこそこうまくいったと思っていたので、私は勝手に胸を撫で下ろしたのだが、また次の年も弾きたい!と言う。えーっ?と私もそのこだわりに驚いた。で、その訳を話してくれた。

高校受験は、自分の思ったところに通らなかったのだと言う。
(・・と言う彼が通う高校は、滑り止めと言っても、かなりレベルの高い国立だ)

受けてきた模試の結果からも余裕の学力、塾の先生たちからも合格は間違いない!とお墨付きで受験をしたのに、なのに、通らなかったそのショックは、大き過ぎて、しばらく立ち直らなかったと。

何がダメだったのか?敗因を自分なりに分析した。

いつも受ける模試は、いつも講義を受ける塾の教室だった。
受験会場は、もちろん目指してる高校の教室で、緊張感がまるで違った。
要するに環境に適応できなかった、、
解いていく感覚がつかめないままに、テストを終え、時は既に遅し。。
なぜたくさんの本番をいろんな状況でこなさなきゃいけないのか、私がそれまで言ってきたことがよくわかった、と。

そうか!だから戻ってきたのか!

受験の最中は半年ほどお休みをしていたが、そのままやめてしまうかなぁと思っていた生徒さんでもあった。

高校に入っても、音楽室のピアノを借りたりして、ずいぶん頑張るなぁとは思っていたんだよね。

「一度成功体験をしないと、僕は大学受験に自信が持てない」と。

そんなわけで、高校2年生の時もさらに本番を2回こなして。。

徐々に良くなりつつもあったが、1つ言える事は、、頑固なんだよなぁ、私がこっちのやり方をやってきてと提示しても、どうしても自己流になりがち、まぁ、その話も本人にしたけど。

とにかく、同じ曲で3回本番をこなして、自分なりに納得して卒業した。

何でもそうだけど、いろんなことに気付く機会が大事。

本人が気づければ変われる。そのチャンスは若いうちに多い方が良いと思っている。

ピアノは、パフォーマンスだから、人前で弾く機会は大切なんだね。
時間芸術は水物だから、積み上げるのも大変なんだけど。

さて、春のコンサートまで残り1週間、今回の発表会は大きい子たちなので、演目も大きい。とにかく、やり切った、と思えるためには、試弾の場も必要。

写真は、一昨日のリハーサル風景。
一度、自分を信じて弾いてみる。できなかった事はまた手を加える。ただその繰り返し。

うまくいかない時もある。でも腐らずやるって言う。ただそれだけ。

明日は2回目のリハーサル、です。

1週間後は、桜が咲いてるかな?

















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マジック

2024年02月28日 | ある日のレッスン風景
「先生に、手品を見せてあげるね」
ピアノのレッスンにやってきて、上着を脱いで、譜面をピアノの蓋に置いて、、おもむろにマジックを始めたCoちゃん。
それは、左手が右手の長さよりも長くなるというマジックで、ひと通り見せてくれた後に、
「先生も一緒にやってみよう?」と言う。
私も試しにやってみて、ほんとに…変わった気もする。

私の様子をじっと見ていたCoちゃんは、よし、と満足気な顔をすると、
「じゃあ、弾こうかな」とピアノの椅子に座った。
頑張り屋のCoちゃんは、とっておきに練習してきた時にだけ、私が、偉かったね!の敬意を表し、譜面に書くgreat‼️のサインをもらえる事、を毎回のレッスンの目標にしている。
もらえない日もあるが、その日はちゃんともらって終わった。

帰り際、「Coのマジック、元気出たでしょ」
と私の顔色を見るように言うから、ちょっと驚いた。
「面白いマジックだから、先生も誰かにやろうかなぁ」と笑った。

レッスンが始まる前、発表会の構成で少し考え事をしていた。いつも元気に出迎える私だけど、その時のちょっとしたバタバタ感を察知したのかも。

子どもの方が大人の空気感を敏感に察知する、と私は思っている。
(いろんな子がいるから、当然そうでない子もいる)

Coちゃんは1年生だ。
終わってから、その時の様子を振り返って、つい笑ってしまった。


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まるちゃん、再び今日も行く!

2024年02月13日 | まるちゃん、今日もいく!
次女のまるちゃん(21歳)の話。

まるちゃんは、ずいぶん前から決めていた夢があって、それはもうとっくに叶えてしまった。
…なんと!それを決めたのは保育園時代に遡る…
(親としては、夢が叶った、よかったね
と言いたいところだけれども、それはまた別の話。)

さて、叶ってしまった夢は、継続させなくてはならない。

大概の人は、そこにやりがいを感じるとか、思っていたものと違うとか、その人なりの結果論がついて回って、結局またそれを土台に新しい夢や目的に向けて動き出すわけだが、、、
いろいろ考えてしまうから、躊躇いや迷いが生じるわけでしょう?

でも、まるちゃんは揺るがない。
いつもそうなのだ。

高校を辞める時もそう。
どんなに社会的に不利な立場に追いやられるかもしれないよと、大人(親であるワタクシが主に、笑)が忠告しても、頑なであった。

「将来のことを考えてみなさいよ」
と言えば言うほど
「私は今を生きているから、ママみたいに明日や明後日、数年先の未来まで考えられません」と、きっぱり言うのだ。

その度に、なんて!浅はかな!と、気が遠くなりそうだった。
胃もおかしくなり、ハゲそうだった。

思えば、ここに面白おかしく、まるちゃんのことを書き記していた時はよかった。
その後、まぁまぁ大変な事態に色々と巻き込まれて、それはそれは家族にとって試練だったわけだけれども、だから私にとっては、高校を辞める決断をしたまるちゃんは
「全てに見放されてしまった」と大袈裟に思っていたが、
まるちゃん曰く、「その日常を自分から捨てた時は、清々した」そうです。

私は情報や何かに振り回されることが常々だと思っているが、この躊躇いのない感覚は、
ほんとに我が子ながらあっぱれである。

でも、たまに聞くまるちゃんの経験談は、怪談よりも怖い😱

ただ、数年前には社会的にそれはダメじゃない?と思われたであろうことが、今は普通になってきていて、あれ、じゃあまるちゃんは、間違えてなかったのか?
と、私自身が訳が分からなくなっている時があって、ものすごい時代が変わっていってるなぁって思うのです。
先の見通しが立たない気がする時さえあるが、かつての「まるちゃん、今日も行く!」のテーマ通りに、現在のまるちゃんも、昔と同じように、突拍子もなく動き回っているのです。

そうやって、この15年もの間に私は、子育てを通じて本当に勉強させられました。
そして、時代がまるちゃんみたいな子についてきてる気さえする。。

それにしても。
まるちゃんは、もうすでに次の夢を決めている、らしい。

でも、私にはもうあれをしたい、これをしたいという夢の話をあまりしない。

いろいろ私に言われることが嫌なのだ。

子どもがどうなるのか…道を外してはならない、もしそうなったら、それは親の責任だろうと考えていた頃が、私は1番苦しかった。
自由?我儘?履き違えてるのでは?とかとか。
結局、それは「お母さん」という自分の問題だったんだよね。

娘らは、3人とも勝手に自分で道を作っていった。

よく、生徒さんのお母さん達が、子育ての悩みや迷いを私に話してくれるんだけれど、私は自分の経験談しか話せない。
専門家ではないけど、聞くだけなら出来る。

職業柄、たくさんの子どもたちと接してたくさんの親子関係も見てきて、もうほんとにケースバイケースだからアドバイスのしようもない気もする。

ただし、1つ言える事は、大概のことは「大丈夫だった」ってこと?

私は楽観的に「大丈夫、だいじょうぶ」って言ってるように聞こえるかもしれないんだけど、ほんとにそうなのよ。

ところがね、人ってなかなか「大丈夫」って言ってくれないのです。
それは大変ね、お気の毒、とは言わないが、そう顔に書いてある、って察した事、たくさんあって、その表情が私に突き刺さって、
でもそんな中で唯一、経験豊富な方たちが、大丈夫よーと言ってくれて、
その一言がその時の私を支えてくれた。

そして、困った困ったと、私がまるちゃんのことをうっかり人に話すたびに、まるちゃんは、
「ママは一体何に困ってるんだ?」と思っていたようである笑。

今だって、何かの伏線で、これから先はどうなるかわからないけど、「ママ、考えすぎだよ。」
と、そう言ったあの日のまるちゃんの声がたまに聞こえてくる。

取り留めもなくなりましたが
たまにまるちゃんて今どうしてるんですかって聞かれるので、書いてみましたよ。










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音の色

2024年02月05日 | 日記
銀座の街をぶらぶらと歩きながら、約束の時間に楽器店にたどり着く。

平日の夕方だ。
黒くて艶やかなピアノたちが並ぶフロアに、他にお客様はいない。

閑散としてはいるが、堂々たるその沢山のピアノに圧倒されて、所有する楽器がまた増えることにちょっと緊張、そして困惑しながらも
(いろいろ決意はしてみたものの、その大きさと値段に、やっぱり気押されてしまう。)
なじみの担当者さんを探す。

今後、新しくなる教室に置くピアノについての話を進めていた、しばらくは静かだったが、突然、ピアノの音がした。
エリーゼのためにだ。
指弾してる方がいるようだ。

担当の方が私にカタログを持ってこようと席を外したその間だったので、しばし想像した。
背の高いピアノのせいで、弾いてる方のお顔が見えないのだ。
どんな方が弾いてるのかな?

ゆっくりだけど、丁寧に一音一音を置いていく。
まだ、曲をさらい始めて間もない感じ。
家の外で弾いてるせいだろうか、緊張している少し硬い音。

音は、色に例えるならば「濃紺」かな。

まだ自信がない感じだけど、チラチラと見え隠れする、音へのこだわりもわかった。

音の強さから、大人ではないなと思う。
何度も、同じテーマの部分だけを繰り返す。
フロアは静かなのに、ほとんど話し声が聞こえてこない。

間をおいて何度か繰り返されたその折に、
担当者さんは戻ってきたので、
私も立ち上がって、チラリとそちらを見た。

5年生位の男の子。
メガネをかけている。
姿勢を正して座り、
神妙な面持ちで鍵盤に向かっている。

私の予想通りの男の子だなと思って、
その的中さに、驚いてしまった。

28年間、ほぼ毎日いろんな生徒さんのピアノの音を聞き続けている間に
それぞれの性格までもがわかるようになり、
何かに一生懸命向かわせるにはどうすれば?そして、どうやって短い子どもの間の時間に、多くのことを吸収させてあげられるか
その子自身のピアノのお稽古、成果の着地はどうすれば納得なのか、、

そこまで、その子の音で、読めるようになってしまっていた。

音楽が好きで、ピアノの音にしか興味がなくて、先生として自分の演奏テクニックを上げるための練習をしなくては…と考えるよりも、
今いる生徒さんがどんな気持ちで、ここに来て、どんなふうに音を奏でてくれるかということに、いつからか、重きを置くようになった。

また新しいピアノが欲しいのは、弦がきちんと床と平行に並んでいるグランドピアノで、今まだ小さくて、お母さんと一緒にレッスンを受けている生徒さん、数年後、1人ずつが奏でる音がどんななのか知りたいのだ。

だから、ここに来たんじゃないか。
と、考えたら、腑に落ちてしまった。

会場を同じ場所で継続すると決めた時もそう。
結局、バチっと頭の中にイメージが湧いたのだから、
もうそれでやるに充分の理由なのだ、と。

結局、私は新品のピアノをお願いすることにした。

あの子があそこで弾いてくれなかったら??
まだ、私は迷っていたかもしれないな、
と思いながら、帰路に着いたのでした。













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それしかやってきてないから、それしかできない

2024年01月30日 | 日記
夢とかよりも、って話。

私は、小さい頃から音楽は好きであった。
かといって、音楽家になれるとは思っていなかったし、極度の緊張しいだし、
でも教える事は好きだったから、
ピアノ講師になる事はおのずとしっくりくる、というだけで、それが憧れる職業、ではなかった。

夢を持つって言うのは、何が好きかを探るとか、そんな大それたことじゃなくて、
例えば、好きなことでいえば私は絵を描くのも好きだったし、歌を歌うのも好きだったし、そう考えると漫画家にも憧れたし、歌手になりたくて、オーディションを受けたこともあるのだ。ひと時はモデル業にも、憧れモデル事務所に所属した。

そんな風にチャレンジしてはみるが、次が動かないのだ、全てが自然に流れていかない感覚。
あれもこれも欲張る方なので、果敢にチャレンジして、でも、心もとない感じ。
それで、結局長続きしなかった。
若かったから、自分で自分を探るチャンスは全て生かしたほうがいいと思って、動いてはみたが。

あ、いや、
「若かったから」はいらないかも。
昨年の私は、その若い時と同じように、もっと別に何か違う事もできるかもしれないぞと思って、いろいろ動いたりしてみたのだ。

そう、でも、次につながっていかないあの感触、、じわじわと思い出し、結果、やっぱり「しっくり来なくて」戻ってきた。

私は、ピアノしか弾いてこなかったから、それしかできない。
教えていると、次から次と自分がやりたいことがひらめく→思いつく→やってみる→楽しい→で、結果、出会いにつながる→そこから数々のご縁があり、生かされている感触となる。

だから、、「夢を持って」とかじゃなくってさ、
もっと日常的に転がってる何かでいいんじゃないかなぁって思ってる。

この前、このブログを読み返していたら、15年前の話で、長女が無類の洋服好きで、おしゃればかりしているという記事を見つけた。

彼女は今、アパレルで働いているが、それもまた自然に道が開けていった。
彼女がそれに決めるまで、紆余曲折あったが、たどり着いたところがそこだとわかると、身内中が納得し、やっぱりね、おしゃれ好きだったもんね、で落ち着いた。

「小さい頃からそればかりやってたもんね」
と。結局ね。


着地が決まるまでは、悩みながらもいろんな職種を経験している彼女を見て、職種が変わる度に、周りも、そうなんだね、なら、きっとその道の方が合ってるね、なんて好き勝手に言ったり思って、周りはいろいろ言うわけなんだけど。

結局、彼女も、今の職を選んだのは、しっくりきたから、という理由。

だから、中学、高校生の生徒さん達が、よく将来のことで悩んで打ち明けてくれたりするのだけど、何か好きなことを見つけたら?
じゃなくて、日常の中でよくやってることで、苦にならない何かで、仕事にできないのか探して、それをやってみたら??とかって、
とても現実的なことをアドバイスする私です。

なんか、、毎日の事だけだって精一杯なのに、進路を決めなさい、あれしろこれしろって大人に言われて大変だなぁって、
先日もつい思ったので、ここに書きました。










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選択に迷ったら

2024年01月25日 | 日記
AとBのどちらかを選択しなくてはならない時、私の20代は直感を信じた。

何かをしたいというはっきりした動機があるなら判断は早いが、私の場合、大概が「どっちでもいい」んである。

めんどくさいことは出来るだけ避けたいな
っていう、怠け心が、結構私の気持ちの中では大きいのだが、人からはそう見えないらしい。

直感が思いの外、的を射ていてまぁ、まずまず。。

30代は、状況に応じて。ちょうど子育て絶頂期で、家庭環境やら、その時の立場でAまたはBを選んできたつもりだが、家族にはママは仕事一直線の選択をしている、と捉えていたらしい。

だから、3匹の娘らも相当、苦労したことだろう。

振り回されてる感はなかったと思いたいが
「ママは忙しそう、仕方ないから諦めてしまおう」感は拭えない。
仕事優先になってしまったことで、結果的に私も子育てには、いろいろ諦めた。

でも、ま、紆余曲折、あるにはあるが、
芯の強い子らには育ったから、ま、いいか。
(所詮、親なんて、出来ることは限られているのだ)

30代はそっちに振り切ったんだから、そうすりゃ結果は付いてきて、40代はますます張り切って、立場がねー、、を理由に「家族ないがしろ」状態の選択をしてきて、
そこに「待った!」がかかったのが、2020年だった。

で、まぁ昨年2023年、選択させられる1年を迎えるまで、結局私は迷って悩んで、の数年だった気がします。何せ、ベースは「めんどくさい事は避けたい」願望があり、それを選びたくないもんで、決断をのらりくらりと避けてた、という感じだろうか。

結果、Aを選ぶつもりが、誰もが、えっ!そっちにしたの?!と驚いたBになり、
自分自身も驚いている。

なのにだ、現実は、Bを選んだらするすると運びがいいのだ。

要するに、スムーズ。

気持ちはまだどこかで、ゲー、めんどくさい方選んじゃってるじゃないか!と思うわけだが、ありとあらゆる話がスピーディーにまとまっていく。

そういう 流れって抗えない。

それで、もう失敗するかもしれないってところは、考えない事にした。

それにしても、私は20代と同じく、
意に反して、最後の最後ギリギリで、
結局は、「直感」で決めてるんだな。





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美味しいもの食べて悩みを聞く

2024年01月20日 | 日記
「私、職場で仲間はずれにされかかってんだよねー」と。余興的な話題のあとに本題に入った長女。

 昨年から一人暮らしを始めた長女に
(かつてここではおねえちゃんと呼んでいた)
呼び出されて、彼女の住む近くの美味しいバインミー屋さん?に行く事にした。

バインミーも鶏肉のフォーも、陽だまりの中で食べるベトナム料理は美味しくて身も心も温まったので
普段はあまりマイナスな内容のトークは話さない彼女だが、話してみる気になったのか。

「私、ここからは後ろ向きな発言しかしないから注意ね」と前置きをしながら、
ならばじっくり話を聞こうと、カフェに向かう道中、顛末を話し始めた。
まぁ、いわゆるよくある、くだらない類の仲間はずれ事件(大人版)だ。

 事件があった翌日から、手のひらを返したように、みんなの態度がよそよそしいと感じたらしい。

この類は、娘を3人持っていたら、何かしらあって、私は自分自身もPTAで経験してるので、とにかく、人との距離をバランスよく保とう!をモットーに子育てしてきた。

現在、23.21.17歳の娘たちが、かつて1日の大半を過ごす保育園の頃からあったいざこざ。

メンタルがやられるのって、たいてい人間関係が原因かもだなと思い、
育てていく中で娘らにも繰り返し言い続けてきたこと↓

人との距離を保つ
ひとりでも大丈夫なように過ごすこと

このふたつね。
それでも、容赦なく、いろんなことが起き翻弄された20年間だった。
(10代のうちにたびたび経験した次女は、心底強くなったし、だからといって、家族は腫れ物に触るようには扱わなかった。)

なので、生まれて初めてそういったことを経験した長女も、衝撃的ではあったようだけれども、すごく達観したところから、自分が置かれた位置を眺めていたらしい。

でも、やっぱり、最初三日間ぐらいは、食事も喉が通らなかったと。

1番自分の気持ちの中で厄介だったのは、ドラえもんでいうと「しずかちゃん」的な立ち位置の方たち。

何を言うでもなく、励ますでもなく、傍観してるかというとそれもわからなくて、ひたすら困った顔で自分を見つめてくる。
そうされてる自分のみじめさに、腹が立ったと。

私が言える事は、ただ1つ。

とにかくその手の事は、時間が解決するので考えないこと。
それから、おそらく遠巻きに見ている人たちも、自分たちのことでは無いから、どうでもいいと思っていること。

人って集まれば調子を合わせようとするから、ついその場に居た強い人が言う噂話で盛り上がり、話題的に「そうだよね」と相槌打ってるかもしれないが、案外そんな風には思ってなかったりする。
だから間に受ける必要はないってこと。

本人は、「どう考えても私は間違ってはいないと思うんだよね。」と言ってるし。

でも、強気で言ってる彼女も、食べること大好きなのにそれが出来ない位に、
メンタル的にきつかった三日間だったんだろうね。

私は、自分も経験あるし、この手のことで相談してくる生徒さんもめちゃくちゃ多いので、本当に世の中、ひとたび人が集まればそんなふうになるもんなんだなぁって
改めて思った昨日でした。

強く生きろよ、と、まぁ思うしかないんです、親は。

ちなみに、美味しく頂いたベトナム料理屋さんは
です。

スタンドバイミーにかけている笑

人って結局ひとりで生きられないからさ。
頼っていいよ、いつでもね😊









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思い出とこれから

2024年01月19日 | 日記
グループレッスンを展開するようになったのは2005年で、その年に1歳だった生徒さん。
2011年(6歳)と、2022年(高2卒業)の写真です。

この子達が高校生まで続けて、「難しい曲」をとても楽しそうに弾いてくれるようになる、
そんなイメージは…
開講した時から実は、あった。

でも、予測できなかったことがあって。

「難しい曲」という箇所は、クラシック、ジャズ、流行りの曲、自分が作曲した曲…
何にでも置き換えられるのだが、
ラ・カンパネラや、上原ひろみさんのジャズを選んでくれたり、自分で研究してオケのピアノアレンジ版を見つけてくれたり、音楽の道を選んでくれたりするようになることまでは、考えていなかった。

2022年、彼らが卒業したあと、私は少し気が抜けてしまった。。

もちろん、自分の大学卒業と同時にピアノ指導を始めたので、それ以前もその後も同じように達成感はあって、そこが初めての卒業演奏ではなかったのだけど。

1歳からのお付き合いで、16歳までの約15年間、それって、彼らが物心ついたときには、私がいたってことで、親戚以上のお付き合いをさせていただいたのではと思う方もいて、
そして、その子達の卒業演奏会は、とても見事に終わったのでした。

1歳から通ってくれたお子さんを育てられた、と、やり通せたことでの安心感、そして、我が子たちもまた同時期に手が離れたことの寂寥感も相まって。

ボケっとした。

だから、2023年はそんな1年だったんだなぁと思う。

小休止。

でも、小休止って、(音楽を構成するメロディ上もそうだけど、)
止まってるわけじゃないから、
次のこと考えなくちゃいけない。
どっちに向かえばいいかわからなくなってしまって、
結果、気持ちが複雑だった。

はて、こんなふうに捉えた1年て、
今まであったかな??

思い返してみると、そう多くは無いなぁ。
いつも私は急き立てられるかのように、
毎日を過ごしてきてるから。。

このまま、こんな風にゆったりと暮らしてみようかなぁ?と、
そこまでも考えて、また思った。

小休止のこの1年は大事だったけど、
どこに向かうかわからない気まな暮らしって憧れるんだけど、あんまり私には向いてないんだなぁって。


ならば、やっぱり次の年はエネルギッシュにやってみようかと、思ったのです。

私も、もう20代30代ではないので
ぎゅぎゅっと詰め込む、そういう欲張った過ごし方?(それがそもそも、贅沢さからかけ離れてるね。)
はできないかもしれないんだけど。


今考えてるのは、ブログの使い方。
たくさん書きたい気持ちはあるのに、
どこに何を書いたらいいのかわからなくなっている。
ここ(旧おとみるブログ)で、子育てを中心に書いてきたのでそのまま残し、これからも自分の思いを吐露する場所、そして大人になった娘たちのことを少しずつ書いていこうと思います。

今まで卒業していた生徒さんのことは、ほんとにドラマチックにおとみるでの時間を過ごしてくれたので、
少しずつ紹介する場所は別に設けようと思います。

どちらも私の備忘録。

歳をとると、思い出を思い出すことすら難しいんだなぁって、
ちょっとずつ感じてきてる今日この頃。











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覚悟

2023年12月21日 | 日記
3週間、書くことを離れた。
例えばそれは、自分が何を考えてるか、頭を整理することでもあった。
今年3月に、今あるお教室の契約内容を見直したい、というオーナーさんからの打診があった。

今の場所は時間貸しで、立地の割には驚くほど良心的な値段で貸していただいていたので、それはもう大打撃ではあるが、仕方のないことである。
で、そこから、ずっとずっと考えていた。

一気に事が動き出したのは、12月に入ってからだ。何が動いたって、自分の中の明確な何か。
何がしたいんだ?ここからどう動き出す?
ってことの答え。

やっと今、
空をずっと見上げていたら、探していた星が見つかったようなそんな気持ちだ。
まだ確かではない。…と足掻いてみたい気もある。

そのぐらい、決断するのに勇気がいった事象。
自分の気持ち、答えを見つけることに、躊躇いがあるくらい。

ただ空を見上げて、その星を探せるかなぁなんて安直な気持ちで3ヶ月ほど過ごした後に、これはまずい、ちょっと真剣に探さなくちゃいけないんじゃない?と焦り出す次の3ヶ月が過ぎ、次の2ヶ月は、もう探さなくていいか、探すのも大変か、みつからないほうが安全だし、心もさまようことないか、と思って。
…なのに、なんでだ、不思議です、最後の1ヵ月は躍起になって探したと言うよりも、ぽっと見つけてしまった。。

そんな気分。
簡単なことだった。

たくさんの人に相談した。
「大変でしょう。それをやる事は。」
「これ以上自分を苦しめる事は無いんじゃないの??」
「ただでさえ休みがないのに、今以上忙しくしてどうするの?」

その言葉に、そうそう、そうだよねと思って。

しかし、私よりも先にやってきた人たちが、言うことは共通していた。
「信念があるんだからやってみたら?」

でも、おこがましいです、私なんかそんな器じゃありません、と思う気持ちが大きくて。

なのに、ここにきて。急に。
思ったのだ。

私にとって、
「やらない選択をする方がしんどいんじゃない?」と。

そこで、答えが出てしまった。
覚悟が決まった。

はぁ、、人生1度きり。
(自分の答え)出たとこ勝負。
やってみようじゃないの。
体も元気だし。

でも、そう思って決めたからとて、
ぐいぐい行くタイプではないので、
はぁ、よっこらしょ、と重たい腰を持ち上げて、やれやれ…と動き出そうという、
そんな年末です。






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2023/11/24

2023年11月24日 | 日記
誕生日


あーちゃん(三女)17歳の誕生日週間でした。
とにかく、この人は姉2人の波瀾万丈なやり取りを、つぶさに見て育ったもんだから、
実際の歳よりも、上に見られることが多いのです。。

この10年の波瀾万丈なうんちゃらは、
また、ゆっくり綴っていきますが、

きっと、

きっとね、

どこのご家庭でもあることだと思うのです。

長女は、いわゆる名の知れた大学に入るもののの、(コロナ禍の影響が少なからずあったとしても)2単位足りずに卒業が先延ばしになって、優等生この上なかったはずなのに、あれまー、やっぱり少しのんきなのか、ぬけてるのかよ、と親としては微妙な気持ちになり。。

次女(まるちゃん)は、高校生で家出して、行方を眩まし、親を散々心配させた挙句に、高校も辞めて家を出る、大胆かつ後先考えない行動に、「まるちゃん、今日も行く!」と、
かつてここでは、名物コーナーだった(勝手に身内では盛り上がっていた)が、しかし、そんな事言ってられない状況になったあの時、夫婦揃って、頭を抱えた。。。

そんな、人にはあまり大っぴらにできない
家庭ごと🤫

その一部始終をあーちゃんは、しっかり小さな瞳に焼き付けて、先を行く姉2人の人生、10代を幸せに過ごすなら自分だったらどうするのか?、小さな頭で必死に考えてきたあーちゃん笑

そう、、17歳の今は、
絶賛!反抗期中です🫠

まぁまぁ
反抗できるのも今しかないさ💦
おめでとう〜🤗

産まれました。。 - 「音みる(音のみるふぃ~ゆ)」ブログ...♪

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一昨日の朝早くにポンっと出てきました。。女の子ちゃんです。「そろそろそちらに行きたいな‥」と前日の朝にお腹の中から相談されたんだけど、「まだ待って~」と伝えて、急...

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