見出し画像

鼓曲萬来

THIS IS MY BAG7(Jazz喫茶とGS)

という事で今日のTHIS IS MY BAGですが
ドラムは個人練習しておりましたけれど
やはり自己流とは言え どこかで勉強する事が必要ですよね
なんとそれにはうってつけの場所が其の頃ありまして

所謂 GSブーム ジャズ喫茶って奴ですわ
高校1年の頃に始まって続々と出現するGSブーム
高校の3年間 週に2、3度は足を運びましたっけ
高校時代の自分の修行場所はジャズ喫茶であると言っても過言では無い位
もう殆どのGSを見て、そのステイックワークを勉強させて貰いました

で、今も根強い人気のGSとJAZZ喫茶ですが
自分にとって当時はドラム教室にも近い訳ですから
バンドの好き嫌いと申しますか 一般のGSファンとは異なり 
見方もかなり穿っていたとは思います

いやあ、今となればヒット曲や
各々のオリジナル曲の方が外国の曲をカヴァーした物より
遥かにクオリティの面でも良く出来てるなと思えるんですが
それはあくまで今の時点での話でありまして
何だったんでしょうね?
その頃はカヴァー技術の優劣が一番の関心事でありました

つまり当時の状況としては
少しでもああいう外国の音に近ずきたいと思うだけで
日本のオリジナル曲や演歌風な曲よりも
英語で歌われるロックな曲に惹かれていたというのが
偽りの無い本当の気持ちといった所でしょうか

それ位外国のバンドと日本の芸能界との音楽的格差もあって
日本語のオリジナルの曲をやるのは
明らかに先輩方もしぶしぶといった感じ
それがあからさまにステージに現れておりましたし
GSファンとは言っても 極限られた範囲であったというのが
偽らざる心境と言った所ですね

それでもジャズ喫茶は楽しかったです
オリジナルのヒット曲やステージングの妙、ルックス
MC,楽曲の良さ等含めて全てが良い思い出ですが
好きだったのは当時の外国の曲を先取りして演奏するような
テクニック的にも色々学ばせて貰える様な
そんなバンドが好きでしたね

まずはそんなバンドの中ではダイナマイツですかね
縁もあったと申しますか
瀬川さんと富士夫そして大木君
勿論野村さんのドラムに吉田さんのベース
やっぱり一番のMY BAGと言わざるを得ませんね

マーシー・マーシー・マーシー 

勿論人気バンドも勉強に行きましたよ
確かにタイガースやテンプターズもジャズ喫茶でのLIVEは面白かったし
勿論スパイダースやジャガーズ、カーナビーツ
なんてメジャー所のバンドも 格好良くて好きでした

とまあ高校時代に足繁く通ったGS,Jazz喫茶について触れておりますが
これははなはだ個人的な事でもあるんですが
そんなGSのステージ、演奏についての事だけで
JAZZ喫茶に通ってた訳ではありません

いうなれば前記の事半分そしてもう片方の半分と言うのがですね
これはなかなか正統派GSファンには申し訳無いんですが
別の理由もあったんですわ
というかむしろこちらの方が強く記憶に残っていると言っても過言ではありません

で、考えても見て下さい
男子校に通う高校生にしてみると
ハッキリ申しましてそれは高校の教室以外での初めての危険なアドヴェンチャー

本当に学校では経験する事の無い
ちょっとした悪に憧れる罪悪感と社会勉強の一時
メンバー達はちょっと不良ぽくって 
そしてなにより色々な女性と知り合えるというか
時には女性友達を紹介して貰ったり
自分の周りには決して触れ合うことの無いような綺麗な女の子に逢えたりと

好きだった子がメンバーのファンだなんて聞くと
ちょっぴり焼きもちのような感情が出て来たり
よ~し自分もああいう風に頑張ろうなどと柄にも無くライバル心が起きてきたり
なにか音楽以上に10代後半の不安定な感情みたいなものが
まあ、うまく言えませんが

ザ・リード 沈黙の海 

サウンドがとか、果たした意義とかと申す以上に
GSというだけでそんな街の風景とかあの頃の学校生活
将来への希望とか、これからどうするの?
とかそんな思いが混ざり合って
自分でも把握出来ない そして抑える事も出来ない
怪しい気持ちに満たされる
一瞬にしてあの不思議な空間に放り込まれてしまうんですわ

ついておいで キュン!キュン!キュン!メドレー シャープ・ホークス
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「MY MUSIC REVIEW」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事