『メリーさんの羊』は、どなたもご存知のことと思います。
少女におこった羊による悲劇を唄ったものですが、田舎で生まれ育ちました私は、これを地で経験したことがあります。
小学校の通学中、友人が「つながれていないヤギ」を発見しました。
この年頃は、誰だってそうだと思いますが、もうみんなでよってたかって、いじります。
なかなかに人なつこいヤギで、それをいやがる雰囲気もありません。
たぶん、どこかにつながれていたのが逃げて来たのでしょう。
私も初めて見ました。野良ヤギ。
ノラ犬などと違いまして、草食動物であるヤギは、食い物に困りません。
ですから、ガキどもが、どんなにそのへんの草をちぎって食べさせようとしても
そいつを食う理由はヤギにはまったくありません。
でも子供ですから、エサをあげてみたい。
私。ふと背中の鞄に「昨日の給食で残したパン」があることを思い出し、これをあげてみることにしました。
すると。
食うわ食うわ。まるでTOKIOの太一みたいにおいしそうに食べます。
あっと言う間に1枚完食。で、2枚目をあげますと、これもまたたく間に完食。
さぁ。エサもやりおわったし、学校へ。
と、思いましたところ、よほどパンがうまかったのか、野良ヤギ。トボトボと後ろをついてまいりまして
とうとう学校に到着してしまいました。
この思わぬ珍客に、登校してきた児童たちは大騒ぎ。
あっと言う間に黒だかりになりました。特に女子は大よろこびで、つれてきた私も、一瞬ウソみたいにモテまくりです。
「ねぇねぇ、どこのヤギ?」
知らない。
「名前なんていうの?」
知りません。
「いくつくらい?」
知るか!
「どうしてついてきたの?」
それは知ってます・・・。
しかし小学生の朝はつかの間。我々もヤギさんとはお別れして教室へ。
メリーさんみたいに、教室までついてくることはありませんでした。
ひと安心。
が、授業も2時間目くらいになった時
「きゃあー!」
窓際の女子が、奇声を発しました。
「先生!ヤギが・・・
ヤギが私たちの花壇たべてますぅっ!!!!」
げ。
こうなると、みんなガキですから一斉に窓際へ。
「まぁ、ほんとう」
「あーあ、せっかく育ってたのにぃ」
この雑踏に、他の教室の子供たちも、一斉に窓から顔を出しました。
先生が言いました。
「どこのヤギかしら?」
みんなが言いました。
「○○君のヤギでーす」
あまりにたくさんの人たちが一斉にさけんだので、○○の部分が聞き取れませんでしたが
なにか、私の名前にも聴こえないでもない・・・・?
え?
当然、この一斉唱和は、ほかの教室にも聴こえまくり
「○○くんのヤギだってさ」
「なんで学校につれてきたの? ○○くん」
「あーあ、どうしてくれるんだろうねぇ ○○くん」
「なにかんがえてんだろうね。○○くん」
なにも考えてません。
「本人にも聴こえるヒソヒソ話」の輪は、伝染しながら教室の窓沿いにどんどん広がっていきます。
観ると、ヤギは、花壇の育ちかけの花がよほど気に入ったのか、次から次に食い荒らしていました。
先生が私に向かってヒステリックに言いました。
「○○くん、なんとかしなさい!」
なんで?
後編へつづく・・・。
※プライバシー保護のため○○の部分は控えさせていただきました。また音声も変えてございますので、そういう声でお読みください。
少女におこった羊による悲劇を唄ったものですが、田舎で生まれ育ちました私は、これを地で経験したことがあります。
小学校の通学中、友人が「つながれていないヤギ」を発見しました。
この年頃は、誰だってそうだと思いますが、もうみんなでよってたかって、いじります。
なかなかに人なつこいヤギで、それをいやがる雰囲気もありません。
たぶん、どこかにつながれていたのが逃げて来たのでしょう。
私も初めて見ました。野良ヤギ。
ノラ犬などと違いまして、草食動物であるヤギは、食い物に困りません。
ですから、ガキどもが、どんなにそのへんの草をちぎって食べさせようとしても
そいつを食う理由はヤギにはまったくありません。
でも子供ですから、エサをあげてみたい。
私。ふと背中の鞄に「昨日の給食で残したパン」があることを思い出し、これをあげてみることにしました。
すると。
食うわ食うわ。まるでTOKIOの太一みたいにおいしそうに食べます。
あっと言う間に1枚完食。で、2枚目をあげますと、これもまたたく間に完食。
さぁ。エサもやりおわったし、学校へ。
と、思いましたところ、よほどパンがうまかったのか、野良ヤギ。トボトボと後ろをついてまいりまして
とうとう学校に到着してしまいました。
この思わぬ珍客に、登校してきた児童たちは大騒ぎ。
あっと言う間に黒だかりになりました。特に女子は大よろこびで、つれてきた私も、一瞬ウソみたいにモテまくりです。
「ねぇねぇ、どこのヤギ?」
知らない。
「名前なんていうの?」
知りません。
「いくつくらい?」
知るか!
「どうしてついてきたの?」
それは知ってます・・・。
しかし小学生の朝はつかの間。我々もヤギさんとはお別れして教室へ。
メリーさんみたいに、教室までついてくることはありませんでした。
ひと安心。
が、授業も2時間目くらいになった時
「きゃあー!」
窓際の女子が、奇声を発しました。
「先生!ヤギが・・・
ヤギが私たちの花壇たべてますぅっ!!!!」
げ。
こうなると、みんなガキですから一斉に窓際へ。
「まぁ、ほんとう」
「あーあ、せっかく育ってたのにぃ」
この雑踏に、他の教室の子供たちも、一斉に窓から顔を出しました。
先生が言いました。
「どこのヤギかしら?」
みんなが言いました。
「○○君のヤギでーす」
あまりにたくさんの人たちが一斉にさけんだので、○○の部分が聞き取れませんでしたが
なにか、私の名前にも聴こえないでもない・・・・?
え?
当然、この一斉唱和は、ほかの教室にも聴こえまくり
「○○くんのヤギだってさ」
「なんで学校につれてきたの? ○○くん」
「あーあ、どうしてくれるんだろうねぇ ○○くん」
「なにかんがえてんだろうね。○○くん」
なにも考えてません。
「本人にも聴こえるヒソヒソ話」の輪は、伝染しながら教室の窓沿いにどんどん広がっていきます。
観ると、ヤギは、花壇の育ちかけの花がよほど気に入ったのか、次から次に食い荒らしていました。
先生が私に向かってヒステリックに言いました。
「○○くん、なんとかしなさい!」
なんで?
後編へつづく・・・。
※プライバシー保護のため○○の部分は控えさせていただきました。また音声も変えてございますので、そういう声でお読みください。
ブログランキングから1位になっている人ってどんなブログかなぁ、と思いたずねてみました。
ここ、おもしろすぎます!ヘタな本よりずっと面白いです。
2時間かけて初めから最後まで読破しました。
ブログはどうしても自己満足なところばっかり(あるいは仲間内満足)ですが、ここは読む人のことを考えているのに驚くばかりです。
単に面白いばかりでなく感心したり泣かせられたり。よくネタがつきませんね。連続で読んでも飽きません。
ほかのかたのコメントにもありましたが、ウィットに富んでいて、文章構成もしっかりしていて、まるで人気エッセイ集みたいです。。
個人的には、先日の靴の墓場と、口紅の話と、名刺の話。そしてやっぱり年末の「バス停」は圧巻でした。あの話を年末に持って来ているところがプロっぽさを感じます。
今後も愛読させていただきます!ガンバってください。。
この話の後半も楽しみ!
ウンウン。ここ超面白っす (^^)b
シャレでコメント載せてからずっと読んでいますけれど
おかげでハンドルがヘンなまま(爆)
他の素人さんのブログとは確かにちょっと違いますよね。さすが元プロ?
なんでCG&建築パースブログなのか、ホンっとに不思議ですね。
タイトル替えればもっとうけると思うケド。
たしかに「バス停」。よかったww。初めてブログで泣きましたよ。 o(;△;)o
なんと言っても他の記事とのギャップがすごい。
年の瀬の押し迫ったところへのあのカウンターパンチ。強烈でした。
誰かのコメントにもあったけど卑怯ですよねー。あれは。
見ていない新しい人のためにURL貼っちゃいます。
http://blog.goo.ne.jp/cloissant/e/67db91d652f644c94eea25984ee73602
あw、ここの他の雑記のつもりで読むとすげー後悔します。
楽しい気分で1日を終えたい人は読まないほうがいいかも?
(^_^)/~
でも必見。
オリジナル作品→読み物→
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<千葉くんが借りて来た拾得物>が気になったので…
本当にいろいろな経験をされているのですね。
リアルタイムでは大変な思いをされたと思いますが
時が経つと、そういう思い出ほど記憶に残って
楽しかったりしますよね。
---有りすぎの様にも思えますが・・・